こども芸術大学ブログ

こども芸術大学の活動の様子をお伝えします

活動を作ること

2009-06-30 18:27:50 | 活動報告
今日は動物園に行ってきました!

今回動物園に行くことになったのは、お母さんからの声でした。
その後は、企画から実行まですべてお母さんたちが子どもたちと一緒に考えて、作り上げました。

あみだくじで班を決めたり、班ごとに集まってお弁当を食べてみたり…。
子どもたちに班の名前を決めてもらったり、歌を歌って盛り上げたり…。

色々と考え、実行してくれた皆さん。
本当にお疲れ様でした。
ありがとうございました。

これからも一緒に活動を作っていきましょう!



(成澤淳)







みみずのおうち

2009-06-27 19:17:07 | 遊びと学びの時間
最近、子どもたちと一緒にあるものを作っています。

それは、ミミズコンポスト。

ミミズコンポストというのは、家庭から出る生ゴミをゴミとして捨てずにミミズに食べてもらい、堆肥にしてもらうことです。
日本ではあまり馴染みがないですが、欧米では野球場、刑務所、病院、学校、基地や、農場(家畜の糞)など、たくさんの生ゴミやその他の有機ゴミの処理をミミズにお願いしています。

以前、ここにあったミミズコンポストは容量が小さくすべての生ゴミを処理出来ていなかったので、もう少し大きなものを作ろうということになりました。



男の子はノコギリを使うのが大好き!
毎日少しずつ、ノコギリを交代で使い、木を切り続けています。

一本の木材を切り落とすには、子どもの力ではすぐには切れません。
それでも、根気強くノコギリを前後に動かし続ける姿は、とても素敵でした。
隣りで抑えている子もずっと見守っていました。

それでは、完成までのお楽しみ!

(成澤淳)

瓜生山セミナー「能と歌舞伎それぞれの世界」

2009-06-26 21:43:22 | 瓜生山セミナー
一ヶ月ほど前になりますが、
瓜生山セミナーで
お能と歌舞伎の話をしました。
そのときの話を、報告も兼ねてまとめます。

個人的な話ですが、
私は、伝統を継ぐということに携わりたいと願い続け
「京都創生座」という若き伝統芸能家たちが集う
舞台づくりもしています。

能や長唄や、地歌、狂言の
コラボレーションで作る新作の舞台。
その中で行われるのは、
譲れない世界同士の対話でした。

・派手な衣装や隈取の役者ありき、
「魅せる」世界の歌舞伎

・制限された動きや、松が描かれただけの舞台の中から
観客の想像力によって、無限大の世界を広げる能

ひとくくりに日本の伝統芸能と言っても
野外や劇場、お座敷など発展していった場所も違い、
武士や一般庶民など、芸能によって観客も違いました。

数百年もある歴史を背負い、
それぞれの芸能が確立した世界には、
互いに踏み入れることはできません。
なぜなら、世界を譲ることで
自身が能でなくなり、
歌舞伎ではなくなってしまうからです。

「お互いに譲れない世界がある」
そんなことに気づかされた
舞台づくりでした。

それでも、1つの作品にしていくには
対話しかありませんでした。
なぜ譲れないのか
己を主張し、相手を知る。

それによって相手を認める。
人間同士でも、同じだと思うのです。
多様な価値観が集まる、こども芸術大学。

交じり合わないことも、あるかもしれません。
でも、お互いを知ることによって
何を譲り、何が譲れない部分なのかを
認め合うことが次への一歩だと思うのです。

http://www.soseiza.com/

(平山聡子)














出勤中の出来事

2009-06-25 21:00:25 | スタッフのつぶやき
丸太町通りの車通りが多いところを、
朝、
自転車に乗りながら、ふと見ると
小学生の男の子がしゃがみこんでいました。

あれ?と思って立ち止まると
メジロ!!
綺麗な緑の体に、つぶらな瞳
(つかまえられるっとばかりに、目が見開かれてましたが・・)
どうやら、飛べないみたいでした。

その光景とは、まったく無関心のように
横では通勤中の自転車がびゅんびゅん。
大通りは車がビュービュー。

男の子の目には
小さな小さなメジロちゃんが入ってきたのねぇ。

車のスピードからは、きっと見えない世界。
でも、小さな命が傷ついていることもある。

あのメジロちゃん、きっと男の子の通学帽に入って
小学校に行くんだろうな。
元気になって、空をまた飛ぶ日が
来るといいな。

(平山聡子)




「からだ」で通じ合うこと

2009-06-23 21:00:16 | 遊びと学びの時間
最近、こども芸術学科の学生さんがよくお昼ごはんを食べに来てくれています

一緒にごはんを食べて、一緒に遊んで、子どもたちもとっても楽しそう
やっぱりお兄さんお姉さんが遊んでくれるのはうれしいですね


でもこども芸術学科の学生さんとはいえ普段から子どもと接しているわけではないので
子どもと関わるときに困ることもあるようです

そこにわれらが山本洋子先生から一言


「子どもとつながるにはな、一緒のことしてみたらええねん」


ちらっと聞こえただけなんですが、僕自身「なるほど~」と
すっと胸に入ってくる言葉でした


そうそう、子どもと一緒のことをして遊んでいると、こっちまで楽しくなってくるのです

そうやってだんだんつながっていくうちに、子どもたちが新しい一面を見せてくれたり、こちらを受け入れてくれたり・・・
一緒のことをしてみるのは、子どものペースで子どもと関わる秘訣なのかもしれません


そんなことを思いつつ、今日はある男の子と体操遊び

これがとっても楽しかった

まるでダンスのように華麗に回ったり
かえるジャンプをしてみたり
かっこいいポーズを決めてくれたり


その子が自分の大好きな動きを見せてくれるたびに
僕も一緒の動きをしてみたり、逆立ちや側転を披露してみたり


「からだ」の動きが「ことば」になって
その子とつながることができた気がしました


今思い出すだけでもなんだか楽しくなってきました!

遊びには、大切なものがたくさんつまってるなあ (山本一成)

土の中で

2009-06-17 18:55:45 | 対話の時間
今日は山の畑でジャガイモを収穫しました!



持ち帰ったら、早速洗って


蒸かして


みんなで美味しくいただきました!


2月に植えた小さなジャガイモが、地面の下でじっくり、ゆっくりと大きく育っていました。
外からパッと見るだけでは分からないけれど、中ではじっくりと確実に成長している。
なんだか子どもたちに似ているなぁと、思いました。

そんな一日でした。

いやー、本当に美味しかった!
土と水と太陽に感謝です!

(成澤淳)

雨の中…

2009-06-10 18:43:06 | 活動報告
今日はお昼前から雨降りでした。
梅雨に入ったみたいですね。


午前中はある男の子と、山でカブトムシの幼虫探し。
いくら掘っても掘っても、出てくるのはミミズだけ。
体操の時間になったので、午後からも探す約束をして戻りました。


午後になって、今度は7人で探しに行きました。
同じところを一生懸命掘り続けました。
みんな本当に集中していて、雨なんてまったく気にしてない様子。

30分以上経ったその時、ある男の子が叫びました!




「いたぞーーーーーーー!」




みんな大喜び!
本当に巨大幼虫が見つかりました!

いやー、本当に凄かった!
「あきらめない」ことの大切さを、みんなから教えて貰いました!

みんな、ありがとう!
風邪引くなよ!

(成澤淳)





あめがふるときちょうちょうはどこへ

2009-06-09 17:49:13 | 対話の時間
いつものようにお山で遊んでいると
なにやら「ちょうちょー!!」と呼ぶ声が・・・


はっと気づいて周りの子どもたちに「ちょうちょになったって!!!」と声をかけ、
ベランダに向かってダッシュ!!!


そうです

以前にお母さんが持ってきてくれ、ベランダで育てていた黒い幼虫が
青虫になり、さなぎになり

ついに今日、ちょうちょになったのです






あんな小さかった虫がこんなに大きく立派になるなんて、やっぱり感動しますね



感動さめやらぬまま

その後は、みんなでお山の能舞台に遊びに行きました
今日にふさわしい絵本としてお母さんがチョイスしてくれたのが


『あめがふるときちょうちょうはどこへ』


みんなさっきの生まれたてのちょうちょを思い浮かべながら静かに聴き入っていました


そして、「ちょうちょが飛べるようになるまで雨が降りませんように」と願いを込めて
みんなでテルテルぼうず作り

いろんな顔のテルテルぼうずができあがり
そのおかげか空もなんだか少し明るくなって、雨は降ってきませんでした







今日の主役のアゲハ蝶は、その間に元気に空に飛び立っていったそうです



ちなみに黒虫を持ってきてくれたお母さんによると
アゲハ蝶が孵化するのは、不思議とだいたい10時くらいなことが多いようです


さなぎの中でその時を待つちょうちょの気持ちを想像すると

なんだか心臓がどきどきしてきませんか (山本一成)

おりがみ動物園を作ろう

2009-06-08 19:05:42 | 創作の時間
今日は、いよいよ!
待ちに待った、動物園の開園の日。

扉の向こうには、
みんなが折り紙で作った動物たちが、みんなを待っています。

中はどうなっているのかな…

いつもと同じ扉なのに、今日は違う。

わくわくする気持ちと、チケットを手に、
オープンを待ちます。

金澤園長の合図で、さあ!開園。



学生さんと、金澤先生が作ってくれたゲートをくぐると、


ワニ、ライオン、ゾウ、うさぎ、ペンギン、キリン、きょうりゅう…

紙で作った動物たちが、
その姿を生き生きと立ち上がらせ、
みんなを迎えてくれました。

動物たち、生きているみたい!

作品が自分の手から離れて、
動物園の住人になっていました。



始まりは、たった一枚の紙から。

そこからイメージを膨らませ、
手をつかって、工夫をして、
両手いっぱいの動物をつくりました。


たった一つの動物だけでは、
動物園にはならないけど、

ひとりひとりがつくった動物が、
一緒になって、
ひとつの動物園になりました。

なんだか、となりの動物さんと
お話をしているみたい…。

なにを話しているのかな。

子どもたちと、そんな話をしてみたいです。




(杉野友里)





ロープの広がる世界

2009-06-02 21:22:26 | 遊びと学びの時間
北白川の疎水にはもうホタルが光っています
夏の足音が聞こえてきますね



今日も昼間は暑かった!
でも子どもたちはそんな暑さにも負けず外遊び


今日は子どもたちが思いきり遊びたそうだったので
山にロープを張ってみました


こども芸大のまわりには背の高い木が多く
ロープを張るのが難しいなあと思ってたのですが

何度も遊んでいるうちにいろんな遊び方を発見してきました


今日はロープに竹を固定して竹のぼりの遊び
子どもたちも張り切って登ってくれて良かった良かった


そして竹を登りきって盛り上がった女の子が一言

「次は綱渡りがしたい!」


「え…?」
と一瞬固まる僕とお母さん


なにしろロープは大人の背丈ほどの高さ

「…こんなの渡れるのか!?」

でもロープを低く張り直し、いざチャレンジ


足の親指と人差し指でロープをはさんで
その子はみごとに綱を渡り切りました


いやー、すごいなあ


縄一本でもいろんな遊び方ができるものです (山本一成)