こども芸術大学ブログ

こども芸術大学の活動の様子をお伝えします

哲学カフェ報告

2009-09-30 20:05:04 | 活動報告
こんばんは、山本一成こと、「せんべい」(あだ名)です

今日はお母さんと一緒にお弁当を食べながらの「哲学カフェ」を企画しました


テーマは「マクドナルドについて」

個人的なマクドナルド体験を話すことを通して
いろんなテーマを考えてみよう、という企画です


食のことから環境のことへ、環境のことからお金のことへ、お金のことから心のことへ

ハンバーガーについて深く考えると、今の世の中を取り巻くさまざまなテーマについて考えるきっかけになるのです



その中でひとりのお母さんが発した一言

「今の社会で生きてくってことは、それを前提にして子どもの教育を選んでいくってことだよね」


なんだかこれも難しい言葉ですが
僕は子育てって、社会を取り巻くいろんなことにつながっているんじゃないかと思うのです

自分にとって当たり前に感じている環境が、ほかの国の子育てからしたら驚くべきことであったり
「絶対こうじゃなきゃならない」と思ってたことが、実は限られた情報に基づく判断だったり


いろんな人の話を聞いて

今まで知らなかった情報を得たり
自分と違う生き方に出会ったり
自分が生きる環境を相対化して考えてみたり

そうすることで少しやわらかくなった自分に出会ったり
新しい視点で子どもと向き合うことができるようになったりするのかな、と思うのです


なんだか全然うまくまとめられていませんが

たまにはこういう大人の話をするランチタイムがあってもいいのかな、と思った一日でした(山本一成)

栗拾い(大人バージョン)

2009-09-29 11:03:56 | 遊びと学びの時間
さて、秋の実りが本格的になってきました。


この頃、目がキラーンとするのは
お母さんたちです。

たくましい!!
どこに何が実っているか(食べられるか)を一番
把握しているのは、母かもしれません。

子どもたちと
アハハッ。ウフフッ。
とさわやかに
朝の風を感じながら、山を散歩していると

どこからともなく
ガサガサガサッと物音が!!

きゃあ、何?こわーい。
と、物音のする方を見ると
山のものすごい急斜面をよじ登りながら
栗を探す母達。


またさらに、ガサガサガサッと上から音がするので
はっと見上げると
めちゃくちゃ長ーい棒を持って、栗を落とそうとする母達。

またまたさらに、怪しげな音が聞こえるので
音をさぐると
どこからともなく、高いはしごをかつぎながら移動していく母達・・・。

・・・たくましすぎるやろ。


こうして、今日のおやつ
栗のおだんごが、できたのでした。

ありがとう。お母さんたち。

(平山 聡子)




瓜生山祭

2009-09-28 12:21:59 | スタッフのつぶやき
11月1日から3日間、
京都造形芸術大学にて学園祭が行われます。

もちろん、こども芸術大学も参加します。
今年は、どのような参加をするか
少しずつ話し合いが始まりそうな予感です。


さて、今回のコメントは完全な宣伝です。
実は私、
学生サークル(大学の学生さんのサークルです)の
「うた部」の顧問をしています。

合唱部ではなく「うた部」
歌うことを楽しみ
人に歌の喜びや感動を伝えるサークルです。

5年前、日本画コースの4回生5人だけで
ほそぼそと活動し、皆が卒業したら廃部か?までいっていた
サークルでしたが
なんと、今では30人近く入部し
京都造形芸術大学の全学科の学生がいて
しかも、半分近く男子部員という
ものすごく活発なサークルになっています。

そして、いよいよ今年は、瓜生山祭にて
ミュージカルをコンサート形式ですることに挑戦!!
内容は「レミゼラブル」です。
名曲揃いです。
5年前のうた部員もOGとして
参加してくれることになりました。

こども芸術大学も始まったばかりの5年前は
11組でした。
それが今では100人近い親子がいます。

活動が広がる楽しさ、
可能性が広がる喜びを
こども芸術大学と、うた部と共に
味わっている毎日です。

学生達は、週3回、頑張って練習しているので
是非聴きに来てください。


(平山聡子)






秋の夜長に…

2009-09-26 16:02:14 | 行事
すっかり気候も変わり、気持ちの良い風が吹いていますね。
皆さん、秋の夜長をいかがお過ごしですか?


昨日は「秋の夜長会」という活動を行いました。


年に一度の夜までの活動日。
いつも過ごしている場所なのに、いつもと違う雰囲気。
なんだか不思議な気分です。

「こんにちは」から始まる一日でした。

今年も田植え&稲刈りでお世話になりました堀内さんから、丹精込めて作った特製の新米をいただきました。
そのお米を炊いて、みんなでお握りを握りいただきました。
毎年、本当にありがとうございます。




夕食を食べた後



お母さんたちが絵本の読み聞かせや




紙芝居をしてくれました。



その後はみんなで床に寝転がり、全部の電気を消して真っ暗にしました。

 

耳を澄ませて見ると・・・



山から虫の音が聴こえてきました!


夜の山を感じる、そんな素敵な時間となりました。 (スタッフ 成澤)

瓜生山日記

2009-09-25 11:25:41 | 活動報告
こども芸術大学での
お母さん達の日課に

瓜生山日記を書く
というものがあります。

その日に出会ったこと
この日の想い など
なんでも、徒然なるままに
書くのです。

子どもが一緒に書いている場合もあります。

ある男の子は6月頃から
必ず、ほぼ毎日
日記の表面には
だれかの顔(時にママ、自分、友達、スタッフなど
裏面には、電車を描いていました。
それも、必ず同じ場所に。

それが
9月15日の瓜生山登山の日に
絵が一変!!

日記の表紙に
「おくつおっちゃん」と
「久しぶりにお山の中で出会った長ぐつおっちゃん」の絵。
裏面に
こども芸大から、お弁当を食べたところまでの
自分が歩いた道のりが描かれていたのです。

その子の中で、
瓜生山登山は、とても大きな出来事であったのだろうと
感じたとともに
その想いが、日記の中にその子自身の手で刻まれたことを
とても嬉しく感じました

(平山聡子)

栗拾い(子どもバージョン)

2009-09-24 09:55:54 | 遊びと学びの時間
瓜生山に秋の実りがやってきました。

そう。栗!!

小さなイガの中に、赤ちゃんの小指ほどの
小さな栗が入っているのを
一生懸命取り出す年少さん達。

ものすごく小さいのに
ちゃんと栗の形をしているのです。

宝物を見つけたような
子ども達の真剣な表情がたまりません。

山から、こども芸術大学に戻って
一番にお母さんに見せるのかと思いきや
・・・あれ、見せないの?

そっと、取っておきたい気持ちがあるのですね。

その日のお母さんの瓜生山日記にも
その気持ちをキャッチしているコメントが
書かれてありました。

「お山でひろった小さな宝。
 自分だけのひみつにしたい
 ママにもみせたい
 かっとうの姿」

なんか、いいなあ。

(平山 聡子)

サッカーで気づくこと

2009-09-17 16:20:04 | 遊びと学びの時間
こども芸大のホールではサッカーが大人気

特に年長さんの男の子は、朝登校してくるとホールにまっしぐら

みんなでサッカーを始めます



そんなサッカーに今日は珍しく年中さんの男の子が参加しました

「僕もやるー」と言って勢い良く参加した男の子でしたが

ゴール前に立つと、しばらくボールを蹴っているみんなをじーっと見守り一言

「なんで貸してくれないの?」



普段の遊びが
「かーしーて」「いいよー」
で成り立ちはじめたばかりの子たちにとっては自分から動いてボールを取る遊びってそれだけで新鮮なのかもしれません


そしてそれに気づいてボールをまわしてくれた年長さん
こうやって周りが見えるようになってきているところにも成長を実感します


サッカーひとつでも関わる子どもによって得ている体験はさまざま
夢中になって遊んでいる中に大切なものがたくさん詰まってるんですね(山本一成)

瓜生山登山

2009-09-16 22:43:06 | 行事
今日は晴天。みんなが待ちに待った瓜生山へ登山へ出かけました。
秋色に変わりつつある瓜生山には、ドングリや栗、キノコ、カマキリなど
たくさんの植物や虫たちがいて、私たちを迎えてくれました。
みんなはそんな瓜生山の深まる秋を感じながらゆっくりと登っていきました。

こども芸術大学で初めて山を登る年少さんたちも、
「ドングリあった!』
「エビフライ見つけた!(リスが食べた松ぼっくり)」
「このキノコ、たべられる?」
と、いろんなものを発見しながら、力強く登っていって、
結局、予定より早く中腹まで到着しました。
年長さんたちは、そこから先の山頂まで目指し、年少・年中さんは中腹でお昼ご飯にしました。

いつも食べているお弁当も、山の中で食べるとまた格別。木々の間からこぼれる暖かな陽射しや、
少し冷たくなってきた風を感じながら、山でゆっくり過ごすことが出来ました。

山から降りて、こども芸術大学へ帰ってくると、子どもたちはすぐに遊び始め、どこに
そんなエネルギーが残っているんだろうと驚かされるくらい走り回っていました。
そして、お母さんたちも一様にとても満足そうないい顔で帰ってこられました。


そんな楽しい瓜生山登山でひとつの出来事がありました。
それは登山出発のとき。
一人の年少の男の子が、山へ行きたくない、と泣き出したのです。
その子のお母さんはお腹に赤ちゃんがいるため山へ登れないので、
お母さんと登れないのが悲しかったのです。

お母さんは、「ドングリとかたくさん見つけてママに持って帰ってきて」
とお願いするのですが、男の子は鳴いたまま動こうとしません。
お母さんは、山へ登ってきて欲しいという想いがありましたが、
こんなにも泣いているのを見て、
「じゃあ、ママと一緒に残ろう」と声をかけました。

その時、「わぁぁぁ~~!!」さらに大きな声で泣き出し、
「やっぱり帰った方がいいかな」と僕が思った瞬間、
その男の子が、僕の手をぎゅっと握りしめ、くるっとお母さんに背を向けて
一歩一歩登りはじめました。

その男の子の涙の中には、悲しいだけでなく様々な想いや葛藤が入り交じっていたのだと思います。
それらを振り切って、お母さんの想いを受け止めて歩き出そうと決心したときの、僕の手を
握りしめた男の子の手の中に、「男」になった瞬間を感じました。

こういう子どもの成長の瞬間に出会うたびに、この仕事をやっていて本当に良かったと思います。
(須藤 和裕)

秋祭りをみんなでつくろう その2

2009-09-14 21:43:54 | 創作の時間
さて、今日はいよいよ、だんじりの本番!

「だんじり君」こと上田先生に

ほんまもんの捻り鉢巻の締め方を教わり




お母さんたちが縫ってくれた法被を着たら…




俄然お祭り気分が盛り上がってきました!


さあ、外に出て山車を引こう~。


お母さんの打つお囃子と、かけ声を合わせて、

「そ~りゃ!」

   「そ~りゃ!」


      
      「そ~りゃ!」

         「そ~りゃ!」




あ、一番楽しそうなのは…だんじり先生?


頭でむずかしい事は考えずに、

ただひとつの目的のために、

ひたすら空気を感じながら、息を合わせる。


「そ~りゃ!」

   「そ~りゃ!」


      
      「そ~りゃ!」

         「そ~りゃ!」





「阿吽の呼吸」とか

「つうと言えばかあ」とか。

そうか。
人は、成長とともに言語を獲得していくけど、

言葉を越えるからこそ、
こんなに心地よく感じるんだ。

もう、時には難しい事は抜きにして、

だんじり祭りのように
それぞれが自分の仕事に最善を尽くし、誇りをもって、信じる道を。

呼吸を合わせ、
痛快に走り抜けてみるのもいいかもしれない。

(杉野友里)












8月の誕生会

2009-09-12 17:22:44 | 行事
昨日は8月の誕生会をしました!
夏休み中だったため、9月に入ってからとなりました。

いつものように、プレゼント渡し・写真の紹介、そして誕生月の子どもたちからの遊びの紹介がありました。


竹登りをする子


ぐるりんと回る子


ぐるりんと回るスタッフ


などなど、楽しい会となりました。


今回は僕も誕生月だったので一緒にお祝いをしてもらったのですが、本当に嬉しかったのです。


温かかったなぁ。


子どもたちからの手作りのプレゼントや、母からの手紙、嬉しい言葉に胸が一杯になりました。

9月の誕生会も楽しみです!
(成澤淳)