こども芸術大学ブログ

こども芸術大学の活動の様子をお伝えします

生活発表会

2009-02-18 19:45:04 | 行事
こども芸大の生活発表会には台本がありません

台本どおりきれいに演じきれるかよりも

日々の生活の中で子どもたちがやってきたことや感じてきたことを

普段お世話になっている人に見てもらうことを大切にしています


今回は子どもたちが大好きな孫悟空が素材になりました

物語を忠実に再現するのではなく

子どもたちが物語から何を感じ、何を考えたのかを表現することを大切に

お母さんたちとみんなで作りあげられていきました



その中で、僕が印象に残った出来事がひとつ



物語の中で、ただ自分の力を誇示し、好き放題な振る舞いをしていた孫悟空

そんな物語にふれた子どもたちに対し

「本当の強さってなんだろう?」という質問が

投げかけられました



子どもたちは一生懸命考えて、自分なりの答えをみんなに教えてくれました

どの言葉もその子の感じていることや、その子が必死に考えた想いが含まれていて

すごくきらきらしていたのですが


ある子がこんなことを言いました




「本当の強さってなに?」



「武器を持たないこと!!!」




なぜ人は武器を手にとるのか


そこにはいろんな理由もあるのかもしれないけど

子どもたちはそれが本当の強さではないことを知っています


これから大きくなり、未来をつくっていく子どもたちが

すごく素朴に、だけどすごく深くて大切な想いを感じていることが伝わって

心に触れました


僕たち大人から子どもたちに伝えたいこと

子どもたちが僕らに伝えてくれること


その両方を大切にこれから卒業までの時間も大切に過ごしていきたいと、改めて思いました (山本一成)

本当の強さって?

2009-02-03 21:31:25 | 活動報告
そんごくう
さあ、今日はお釈迦様登場です。
だれがお釈迦様をするのか?
お母さんたち登場~!!

こども芸大の劇遊びは、とにかく即興です。
決まっているのは、自分の強さにおごるそんごくうに
「お前が思う本当の強さとは何か?」とお釈迦様が問うことだけ。

実はこれ、今回の物語の最大のテーマでありました。
そんごくうは、物語のようで
実に子どもたち、いや、人間の成長そのものなのです。

かったい木の棒を手にしたら、思わず自分が強くなった気がして
ブンブンブーン!
誰よりも縄跳びが得意になったら、他の子に向かって「とべてないやん!」
あるある。この気持ち。誰にだってあるよね。

だからこそ、子どもたちの思う強さが何か、私はきいてみたかった。
正しい答えなんて、大人だって持っていないと思います。
で、お釈迦様にきいてくださいとお願いしたところ

子どもたちの返事
「負けることも強さです!」
「武器を持たないことが強さです。」
まだ、生まれて4年や5年で、そんなことを考えているのか・・。
中には
「・・・ん~。わからへん。」
当然だよね。私にだって、まだまだ分からない。
でも子どもたちは、もう自分なりの考えを捜し始めている。
そんなことに気づいた、今日の劇遊びなのでした。

(平山聡子)