社長・副社長日記

宇都宮の税理士法人児玉税経(KTA)の社長と副社長が日常を語る!

確定申告とその他の税金との関係

2015-02-11 21:19:00 | 仕事
こんにちは、税理士法人児玉税経の児玉です。

弊社のブログをご覧くださり、ありがとうございます。


さて、所得税の確定申告の時期が近づいてまいりました。

今回は確定申告とその他の税金との関係について少し

ご紹介したいと思います。


「確定申告」は年末調整をしていない人や医療費控除を

受けたい人、或いは不動産や事業等の所得がある人、

不動産を譲渡した人、株式等を譲渡した人等が行わな

ければならないものです。

また「確定申告」は、住民税や国民健康保険税の計算

の基礎になります(住民税と所得税では若干控除等の

金額が異なるのです)。



サラリーマンや年金所得者の多くは、確定申告をする

必要がありません。しかし、税金が戻ってくるかもしれ

ないと思い、確定申告をするケースがあります。

ところが、確定申告をすることで、国民健康保険税が

高くなるケースが幾つかあります。



例えば、上場株式等の譲渡損失の繰越控除等を受ける場合

や上場株式等の配当控除を受ける場合、特定口座にて源泉

徴収を選択している場合、確定申告の必要はありません。

しかし、上場株式等の譲渡損失がある場合や配当控除等を

受けたい場合は確定申告をすると何か得するのではないか?

ということで確定申告を行うケースが多々あります。


配当控除の場合、所得税上は税金の還付となる場合があり

ます(所得の金額によっては税金を納める場合もあります)

ので、確定申告によって「得」すると思われますが、逆に

国民健康保険税は「合計所得」の金額を基に計算されます

ので高くなる場合があります。



確定申告をした方が得なのかどうかは、所得税だけでなく、

住民税、国民健康保険税を計算し、判断されることをお勧

めします。