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文科省のオンライン授業調査 神戸大は「大多数理解」と回答

2020-12-23 23:33:31 | ニュース
 12月23日、文部科学省が全国の大学などの対面授業の割合(10月20日時点)を公表。神戸大は京大、一橋大、慶大などと同じ「3割対面」と回答。学生の理解度は「大多数が理解」と文科省に報告している。オンライン授業の環境整備もアピールしているが、6月に発生した大規模ネットワーク障害で学内が混乱したことについては触れていない。

【文科省サイト】「大学等における後期等の授業の実施状況に関する調査
https://www.mext.go.jp/content/20201223-mxt_kouhou01-000004520_01.pdf

(画像下:文科省サイトのスクリーンショット)


神戸大は「3割対面」 学生は「大多数が理解」

 文部科学省は12月23日、対面授業の実施割合に関する調査を公表した。調査は377校の大学・短大が、10月20日時点の状況を回答。授業の実施状況や、学生の理解・納得を得るための取組状況、各校で行っている工夫なども回答できるようになっている。
 神戸大は「3割対面」と回答し、学生の理解度は「大多数が理解」と文科省に答えている。

BEEFの早期導入やヘルプデスク自賛 6月の大規模障害にはふれず

 全学部平均の対面授業の割合は3割程度だが、医学系の研究科では9割近くが、文系の1学部・2研究科、理系の2学部・3研究科でも5割程度は面接授業を実施しているとしている。
 オンライン授業での学生の理解度については、8月に実施した第1・2クォーターの 「授業振り返りアンケート」などのデータを示し、「昨年度と比べて、授業理解度、シラバスの到達目標の達成度ともに伸びている」とし、6月下旬からの第2クォーターでは、一部の演習、実験などで対面授業を行い拡大したと評価。

 1年生に対しては、「7月から9月にかけて登校機会を設けるよう依頼し、一部の学部で実施した」と、学生への配慮を行なったことをアピールしている。

 オンライン授業の環境については、2015年度のLMS(BEEF)を導入、2019年入学者からのノートパソコン必携化とともにアクセスポイントの強化、ポータルサイト(「神戸大学レクチャーハブ」)や遠隔授業ヘルプデスクの開設などを強調、「遠隔授業の実施環境や機器の操作に大きな支障は発生しなかった」とアピールしているが、6月に発生した大規模ネットワーク障害で学内が混乱したことについては触れていない。

半分以上対面が190校 5割未満は187校

 半分以上を対面授業で実施しているのが190校(50・4%)、対面授業が5割未満だった大学は187校(49・6%)だった。
▼「全面遠隔」と回答したのは国際教養大(秋田県)。
▼「ほぼ遠隔」は、東大、早大、埼玉大、横国大、都立大、青学大、上智大、東女大、日本女大、立教大、下関市大、立命館アジア太平洋大などで、首都圏に多い。
▼「半々」は立命、奈女大、北大、広大、香川大、愛媛大、九州工大、中央大など。
▼「3割対面」は神戸大のほか京大、九大、大市大、関学、一橋大、慶大、法政大、明大、専修大など。
▼「7割対面」は国立は政策研究大学院大(東京都)、公立は神戸市看護大、私立は北海学園大(北海道)、白鴎大(栃木県)、岐阜保健大、静岡英和学院大、愛知大、京都情報大学院大、大阪学院大、大阪樟蔭女大、大阪保健医療大、神戸常盤大、宇部フロンティア大、九州産大、久留米大、聖マリア学院大(福岡県)、九州ルーテル学院大(熊本県)、別府大(大分県)、南九州大(宮崎県)。
▼「ほぼ対面」は鳴門教育大、長崎大、医療創生大学(福島県)、奈良学園大、名桜大(沖縄県)。

神戸大の文科省への回答全文

 文科省に対する、詳細な神戸大の回答は次の通り。

【学生への説明内容】
 遠隔授業に係る本学の基本的な姿勢については、学長からのメッセージという形で説明している。そこでは、コロナ禍のもとでの学生・教職員の健康と学生の学修機会を確保するという視点から、遠隔授業を実施するに至った理由やその意義を説きつつ、あわせて大学の使命として面接授業の重要性についても論じている。 4月13日付「学生・教職員のみなさんへ」(https://lecturehub.kobe-u.ac.jp/)。
 また8月12日付「学生の皆さんへ-第2クォーターを終えるにあたって-」では、 後期に向けて面接授業を増やす方向であることも説明している(https://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/sub_student/2020_08_12_02.html)。
なお、後期において遠隔授業を中心にしつつも面接授業を増やす方向であることについては、その際の注意事項を含めて、学務部より周知している。
▽8月11日付「令和2年度後期の授業実施について」 https://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/sub_student/2020_08_11_02.html
▽9月8日付「令和2年度後期における授業等の取扱いについて」 https://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/sub_student/2020_09_08_01.html

【学生の理解状況】
大多数が理解。

【学生の理解についての認識の理由、今後の取組方針等 】
 本学では、「新型コロナウイルス感染拡大防止のための神戸大学の活動制限指 針」を定め、これに基づき、5月からの第1クォーターにおいてはほぼすべての授業を遠隔授業として実施したが、6月下旬からの第2クォーターでは、一部の演習、実験及び実習等で面接授業を行い、その対応を緩和した。また、学部新入生については、各学部に対して県内等における感染症拡大の状況に配慮しつつ大学への登校機会を設けるよう依頼し、一部の学部で7月から9月にか けて実施された。
 遠隔授業に係る学生の理解の状況については、8月に実施した第1・2クォーターの 「授業振り返りアンケート」等において、昨年度と比べて、授業理解度(72.6%から80.7%に増加)、シラバスの到達目標の達成度(69.1%から76.3%に増加)において伸びがみられ、1週間あたりの学修時間が昨年度の12.3時間から15.9時間に増加した。
 また、9月に行った全学生への遠隔授業に関するアンケートでは、学部生・大学院生ともに7割以上が、遠隔授業で受講した科目全体の8割以上は特に支障なく十分受講することができたと回答しており、面接授業を望む意見もあるものの、本学では遠方から通学する学生も多いため、感染予防の観点から遠隔授業の継続を望む声や、遠隔授業の優れた点を挙げる学生も多く見られた。
 なお、本学では学習管理システム(LMS)を導入済(平成27年度)であり、平成31年4月の学部入学者からノートパソコンの必携化とともにアクセスポイントの強化も実施している。さらにこのたびの事態に際しては、早い段階でWeb会議システムも全学的に導入したこと、遠隔授業に係るポータルサイト(「神戸大学レクチャーハブ」)や遠隔授業ヘルプデスクを開設し、学生及び教員の利用に供したことから、 遠隔授業の実施環境や機器の操作に大きな支障は発生しなかった。
 大学全体としての面接授業の割合は3割程度であるが、学部・研究科によってばらつきが大きい。国家資格取得を目的とする医学系の研究科では9割近くを面接授業で実施しており、また、比較的少人数で行う授業を多く開講する部局や十分な数の教室を保有している部局においては、感染症対策を比較的容易に行うことができることなどから、文系の1学部・2研究科、理系の2学部・3研究科でも5割程度は面接授業を実施しており、今後も各部局の事情に配慮しながら、面接授業の実施等登校機会の確保に努めていくこととしている。

(画像下:文科省サイトの神戸大回答部分)




年明けの震災献花式、1月18日に 共通テストとコロナ配慮

2020-12-23 16:10:01 | ニュース(告知)
 神戸大は、例年1月17日に六甲台第1キャンパスと深江キャンパスの慰霊碑前で行う阪神・淡路大震災の「慰霊献花式」を、2021年は共通テストの日程とずらして18日に行うとこのほど発表した。また、新型コロナ感染対策のため、六甲台の式典は遺族と大学役員、深江の式典は海事科学研究科執行部に参列を限定。一般の参列者は、六甲台第1キャンパスの式典が終了後の午後1時以降に献花をすることができる。

【大学公式サイトの告知】=https://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/event/2021_01_18_01.html

 26年前の阪神淡路大震災で、神戸大では学生39人(うち留学生7人)と教職員2人の計41人が、神戸大に統合する前の神戸商船大(現海事科学部)では学生5人(うち留学生1人)と研究員1人の計6人が亡くなった。震災から2か月たった3月17日には神戸大は六甲台講堂で合同慰霊祭を開き、壇上には遺影が並んだ。

 六甲台の慰霊碑は震災の翌年の3月に建てられその後毎年、慰霊碑前で献花式が催されている。震災から25年を迎えた2020年は、教職員、犠牲者の遺族や友人らなど約230人が参列。うち約40人は現役の学生だった。

 今年の献花式は、新型コロナ感染対策のため規模を縮小して行われる。
 六甲台第1キャンパスの式典は、12時30分から参列を遺族および神戸大役員に限定して開催。一方、その他一般の参列者は、式典が終了した午後1時以降に献花を行うことができる。
 深江キャンバスの式典では、海事科学研究科執行部が献花を行なうが、今年は一般の参列は受け付けない。

《兵庫県南部地震神戸大学犠牲者慰霊献花式(六甲台)》
●日時=2021年1月18日(月)
▽遺族および神戸大役員は12時30分から式典、献花。
▽一般の参列者は13時以降に献花。
●場所=
「兵庫県南部地震神戸大学犠牲者慰霊碑」前(神戸大学六甲台第1キャンパス本館前)
[地図]=https://goo.gl/maps/vdurcsXQWVzpzDWu6
●アクセス=
36系統「鶴甲団地」行、「鶴甲2丁目止まり」行き乗車、「神大正門前」で下車。正門から入って階段を上がって右側。
●問合せ=
神戸大学総務部総務課 078-0803-5015 。

《神戸商船大学犠牲者慰霊献花式(深江)》
●日時=2021年1月18日(月) 12時30分から。
※海事科学研究科執行部のみが献花。一般の参列は受け付けない。
●場所=
「神戸商船大学犠牲者慰霊碑」前(深江キャンパス海事科学部構内)
[地図]
●アクセス=
深江キャンパス海事科学部構内:
阪神電車「深江」下車、徒歩5分。JR「摂津本山」阪急「岡本」、神戸市営バス43系統「本山駅前」から「神戸大学海事科学部前」下車 。
●問合せ=
▽神戸商船大学犠牲者慰霊献花式について
神戸大学大学院海事科学研究科総務企画グループ 078-431-6200 。

(写真下:六甲台本館前の神戸大慰霊碑では、例年は1月17日付近に学長も参列して震災慰霊献花式が行われる。2020年1月17日撮影<写真=神戸大メディア研>)


(地図:兵庫県南部地震神戸大学犠牲者慰霊碑)






タッチフットRooks さくらボウル出場逃す

2020-12-20 23:05:52 | ニュース
 12月20日、女子タッチフット部Rooksが、プリンセスボウル女子タッチフット東西王座決定戦に出場し、決勝で武庫女大に敗れた。準優勝となり、さくらボウルへの出場を逃した。<取材班>

 東西王座決定戦には、神戸大(関西2位)、武庫女大(関西1位)、成城大(関東1位)が出場した。関東2位の慶應義塾大は棄権し、神戸大対成城大の勝者が武庫女大と決勝で戦う形となった。


(写真:3校そろった集合写真)

 神戸大の第一試合は成城大との対戦。第1Qまずは成城大学がTDとトライフォーポイントを決め、7点を先制する。第2Qは両チーム無得点のまま、ハーフタイムに突入した。第3Qに入り、主将の#19和田がランからTDを決め、1点差に詰め寄ったが、その後また7点を決められ8点差に広げられる。しかし、第4QTDをきめ、2点差に追い詰めると、終了1分前に#52市川がTDを決め、逆転勝ち。20ー16で勝利した。

(写真:TDを決めたキャプテン和田)

 決勝で対戦した武庫女大は、2週間前に関西リーグで敗れ、去年東西決定戦でも敗れている因縁の相手だ。

 第1Q、武庫女大が7点を先制する。第2Q突入直後に1点差に追い詰めるが、その後、再度7点を入れられてしまう。ハーフタイムには6ー14で突入した。
 ハーフタイムでは、流れを変えようと、応援団がNiziUのダンスを披露した。
 逆転したい神戸大Rooksは第3Qに仲谷がTDを決める。第4Q序盤に、武庫女大に6点を入れられてしまうが、その後、仲谷がまたもやTDを決め、2点差とする。そして、その後驚きのプレーが出る。神戸大はオンサイドを決め、自分たちの攻撃ターンを続ける。その勢いのまま、TDまで約4ヤードまで詰めたが、守り切られ、18対20で敗れた。


(写真:2点差に詰め寄るTD)

 試合後には、表彰式が行われた。今試合敗れた神戸大は、準優勝となった。


(写真:賞状を受け取るキャプテン)



(写真:試合中の和田キャプテン)

【和田結莉乃主将のコメント】
 和田キャプテンは涙ながらに、「ここまで来れたことに感謝しかない。この状況の中試合ができるということが本当にありがたい。練習ができなかった期間もあるのでそれを考えても全員が揃ってここに来られたということに感謝しかないですし、いいチームになったと思います。私たちずっと強気っていうのをキーワードにしていて、最後まで集中を切らさずにやろうという気持ちでできてたんじゃないかなと思います。この2週間武庫女に勝つぞっていう最後そこっていうのを目標にして、やってきて、用意してきたものを出し切れたかなという気持ちではありますかね。ハーフタイムの時間とかコーチさんからもどういう風に攻めていくんやとか、どういう風な気持ちで最後やり切るんかってことしっかり言っていただいた上でハドルに入るメンバーだけじゃなく全員でやり切るぞっていう、タッチフット楽しむぞっていう気持ちでできてたんかなっていうのはあります。この2点の差を絶対に取り返す、反省を来年に活かすっていうのはもちろんなんですけど、このコロナの中で良かったものっていうのは絶対あるのでそれはチームの伝統として残しつつ、来年はもっと強くなったチームを応援してくださる方に見せたいなという気持ちです。」とコメントした。


(写真:エールを送る宮脇応援団長)

【宮脇健也応援団長のコメント】
 今日が体育会の試合を応援するのは最後だと言う応援団長の宮脇さんは「1試合目も2試合目も厳しい中で、タッチフットは試合が短いので最初からガンガン行こうっていう風にしてて、それでもなかなかうまいこといけなくて、どうにかこのままじゃまずいということで、僕らは観客席も含めていけるいけるぞっていう雰囲気を作るってことだけを意識してて1試合目の巻き返しであったり、2試合目も巻き返して行ってあれは一つになれたのではないかなと思います。自分自身今日が最後の応援で、勝てばさくらボウルだったんですけど、負ければ最後というところで集大成っていうところで、どうにかいい応援をしたいっていうのもあって。最後いけそうで追いつけないってところが応援団の実力やなって思って、悔しくて、あそこで勝たせられる応援団にしていかないといけないなと思いました。3年前に消滅していた応援団を一人で復活させたんですけど、それをなんとか後継してくれる人が出てきて、今後はスポーツ応援もそうですけど、周りにいい影響を与えられる応援団になっていってもらいたいなと風に思うので、残り引退までの間に伝えれることは伝えたい。」と語った。

神戸大 0 6 6 6|18
武庫女 7 7 0 6|20


【速報】さくらボウル2年連続で逃す 武庫女大に猛追するも惜敗 

2020-12-20 15:54:56 | ニュース
 12月20日に王子スタジアム(神戸市灘区)で行われた第29回「東西大学女子タッチフットボール王座決定戦(プリンセスボウル)」決勝で、神戸大は武庫女大に猛追するも18-20で惜しくも敗退。正月のタッチフットボール全日本王座決定戦「さくらボウル」への出場を逃した。
 決勝では、一昨年までの5年は神戸大が勝利してきたが、去年に続いて武庫女が勝利を収め、神戸大の東京ドームへの道を阻んだ。


(写真:武庫女大に敗戦し観客に向け礼をする神戸大の選手)

《東西大学女子タッチフットボール王座決定戦 PRINCESS BOWL決勝》

   神戸大-武庫女
 1Q  0- 7
 2Q  6- 7
 3Q  6- 0
 4Q  6- 6
    18-20 
(12月20日 王子スタジアム)

※武庫女大が2年連続10回目の優勝。来年1月3日に東京ドームで開催されるさくらボウルの出場権を獲得。



【速報】成城大を下し優勝決定戦へ タッチフット東西王座決定戦

2020-12-20 12:47:53 | ニュース
 王子スタジアムで行われている第29回「東西大学女子タッチフットボール王座決定戦」1回戦で、神戸大女子タッチフットボール部Rooks(関西2位)は逆転の末に成城大を20−14で破って、優勝決定戦に進んだ。優勝決定戦の武庫川女子大戦(関西1位)は14時30分キックオフ。

成城大 7 0 7  0=14
神戸大 0 0 6 14=20

(写真下:試合前に揃った神戸大、武庫川女子大、成城大の選手たち 2020年12月20日午前、神戸市灘区の王子スタジアムで)