神戸大生協学生委員会(GI)は、「SHINDAI RAINBOW PRIDE」と題し、10月から11月にかけてインスタグラムでセクシュアリティについての発信を行った。また、鶴甲キャンパス、六甲台キャンパスの購買や食堂で、虹をモチーフにしたステッカーを配布。743人の学生が受け取った。企画責任者は、「皆さんに少しでも性の多様性について考えてもらい、どんな神大生にとっても快適に過ごせる環境になっていってほしい」と語った。<笠本菜々美>
(画像:GIが「SHINDAI RAINBOW PRIDE」と題した投稿)
神戸大生協学生委員会(GI)は、「SHINDAI RAINBOW PRIDE」と題し、10月から11月にかけてインスタグラムでセクシュアリティについての発信を行った。セクシュアリティ診断、企業や教育機関の取り組み、LGBTQ+に関連するYouTuberや作品の紹介など、約10の投稿を実施。加えて、虹をモチーフにしたステッカーを学内の購買や食堂で配布した。
【神大GI公式Instagram】=https://www.instagram.com/kobeuniv_gi/
ニュースネット委員会は、企画責任者の宮田祥羽さん(工・2)、ステッカーを受け取った学生、また受け取らなかった学生にインタビューした。
「理解が行き届いていないのでは」 企画を実施
宮田さんは、企画を実施した理由を「自分自身も、日常生活の中でまだまだ理解が行き届いていないと感じることがあった」からだと話す。「自分以外にも困っている人や、逆に無意識に周りを傷つけてしまっている人が少なからずいるのではないかと思いました。神大GIは、神大生の皆さんの大学生活がよりよく充実したものとなるように活動しています。その人のジェンダー、セクシュアリティを含む『その人らしさ』を大事にして、楽しい大学生活を送るお手伝いが出来たら良いと思いました」
当事者ではない団体の発信 知ってもらうこと重視
今回の企画で、宮田さんは神戸大生に「情報を得た上でどのように受けとめるかは、個々人の価値観を尊重したい」という思いから、セクシュアルマイノリティについて「認めてもらう」のではなく、「知ってもらう」ことに重点を置くことを意識したという。「神大GIという団体はセクシュアルマイノリティの当事者で構成された団体ではなく、性の多様性についてそれほど知識がない人もたくさんいました。そこで、そのようなメンバーの意見も参考に、客観的で役に立つ情報を届けられるように投稿内容を考えました。GI内で勉強会を開くなど、企画外で進めなければならないことも多くあり、その点は苦労しましたが、GIメンバーにとっても性の多様性について考える良い機会となったと思います」
意識の変化積み重ね 快適な環境に
宮田さんは、企画を実施したが、「実際に神大生とお話しする機会があまりなかった上に、大学内での雰囲気や理解などは目に見えにくい。企画の成果を評価することはとても難しいと感じている」という。しかし、11月中に学内で配布したステッカーは、734人に届いている。「ステッカーを多くの人が手に取ってくださったことなどを考えると、皆さんにとって少しでも性の多様性について考えるきっかけとなったのではないかと思います。そういう意識の変化の積み重ねから、どんな神大生にとっても快適に過ごせる環境になっていってほしいです」と宮田さんは語った。
(写真:配布されたステッカー。手帳などにはさんで使うこともできる)
ステッカーを見た学生 LGBTQ+を考えるきっかけに
ステッカーを受け取った学生は、「最初はただおしゃれなステッカーが置いてあると思ったが、よく見たらLGBTQ+に関連するステッカーだった。神戸大でこのような取り組みをしている団体があることを知るきっかけになった」と話した。また食堂にステッカーがあるのを見かけたが、「ステッカーをとるのは勇気が必要でためらってしまったが、ジェンダーマイノリティについて少し考えるきっかけになった」と話す学生もいた。
神大GIは、他の企画でも多様性に配慮できるよう、団体としての体制を整えているという。企画責任者の宮田さんは、「神大生一人ひとりの声を大事に、これからも様々な人に楽しんでいただける企画を提供していけたら」と語った。
神大GI公式Instagram=https://www.instagram.com/kobeuniv_gi/
了
(画像:GIが「SHINDAI RAINBOW PRIDE」と題した投稿)
神戸大生協学生委員会(GI)は、「SHINDAI RAINBOW PRIDE」と題し、10月から11月にかけてインスタグラムでセクシュアリティについての発信を行った。セクシュアリティ診断、企業や教育機関の取り組み、LGBTQ+に関連するYouTuberや作品の紹介など、約10の投稿を実施。加えて、虹をモチーフにしたステッカーを学内の購買や食堂で配布した。
【神大GI公式Instagram】=https://www.instagram.com/kobeuniv_gi/
ニュースネット委員会は、企画責任者の宮田祥羽さん(工・2)、ステッカーを受け取った学生、また受け取らなかった学生にインタビューした。
「理解が行き届いていないのでは」 企画を実施
宮田さんは、企画を実施した理由を「自分自身も、日常生活の中でまだまだ理解が行き届いていないと感じることがあった」からだと話す。「自分以外にも困っている人や、逆に無意識に周りを傷つけてしまっている人が少なからずいるのではないかと思いました。神大GIは、神大生の皆さんの大学生活がよりよく充実したものとなるように活動しています。その人のジェンダー、セクシュアリティを含む『その人らしさ』を大事にして、楽しい大学生活を送るお手伝いが出来たら良いと思いました」
当事者ではない団体の発信 知ってもらうこと重視
今回の企画で、宮田さんは神戸大生に「情報を得た上でどのように受けとめるかは、個々人の価値観を尊重したい」という思いから、セクシュアルマイノリティについて「認めてもらう」のではなく、「知ってもらう」ことに重点を置くことを意識したという。「神大GIという団体はセクシュアルマイノリティの当事者で構成された団体ではなく、性の多様性についてそれほど知識がない人もたくさんいました。そこで、そのようなメンバーの意見も参考に、客観的で役に立つ情報を届けられるように投稿内容を考えました。GI内で勉強会を開くなど、企画外で進めなければならないことも多くあり、その点は苦労しましたが、GIメンバーにとっても性の多様性について考える良い機会となったと思います」
意識の変化積み重ね 快適な環境に
宮田さんは、企画を実施したが、「実際に神大生とお話しする機会があまりなかった上に、大学内での雰囲気や理解などは目に見えにくい。企画の成果を評価することはとても難しいと感じている」という。しかし、11月中に学内で配布したステッカーは、734人に届いている。「ステッカーを多くの人が手に取ってくださったことなどを考えると、皆さんにとって少しでも性の多様性について考えるきっかけとなったのではないかと思います。そういう意識の変化の積み重ねから、どんな神大生にとっても快適に過ごせる環境になっていってほしいです」と宮田さんは語った。
(写真:配布されたステッカー。手帳などにはさんで使うこともできる)
ステッカーを見た学生 LGBTQ+を考えるきっかけに
ステッカーを受け取った学生は、「最初はただおしゃれなステッカーが置いてあると思ったが、よく見たらLGBTQ+に関連するステッカーだった。神戸大でこのような取り組みをしている団体があることを知るきっかけになった」と話した。また食堂にステッカーがあるのを見かけたが、「ステッカーをとるのは勇気が必要でためらってしまったが、ジェンダーマイノリティについて少し考えるきっかけになった」と話す学生もいた。
神大GIは、他の企画でも多様性に配慮できるよう、団体としての体制を整えているという。企画責任者の宮田さんは、「神大生一人ひとりの声を大事に、これからも様々な人に楽しんでいただける企画を提供していけたら」と語った。
神大GI公式Instagram=https://www.instagram.com/kobeuniv_gi/
了