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2次試験の前期日程終了 それぞれの手応え

2022-02-25 19:46:52 | ニュース
 神戸大の個別学力検査(2次試験)の前期日程が、16時50分に海洋政策、経営以外の学部の国語が、17時10分に保健学科以外の理科が終了し、神戸大の個別学力検査(2次試験)前期日程は終了した。「過去問に比べて簡単だった」と答える受験生がいる一方、「英数が難化した」と答える受験生もおり、手応えは人それぞれのようだった。<ニュースネット取材班>


(写真:試験を終えた受験生たち 六甲台本館前 17時04分)

個別学力検査(2次試験)の前期日程が、16時50分に海洋政策、経営以外の学部の国語が、17時10分に保健学科以外の理科が終了し、全学部とも無事に終了した。
受験率は、外国語・数学が95.7%、国語が94.6%、理科が94.6%だった。

 一日中肌寒かったが、空は晴れ渡り、2次試験が終わる頃には夕日が差し込めていた。試験を終えた受験生たちは友達と出来を確認し合う者、イヤホンをして真剣な面持ちで歩く者、保護者に試験の出来を電話で報告する者など様々だった。神大正門前のバス停は帰宅する受験生で長蛇の列ができていた。


(写真:神戸大正門横で試験を終えた受験生を待つ保護者たち 神戸大正門 16時37分ごろ)

 お昼過ぎの少ない科目で受けた受験生が、六甲台の正門前から出てきた。
経済学部を数学選抜で受けた兵庫県の高校3年生男子は、13時45分ごろ、六甲台の正門前で、「数学のみ受験した。微積分、図形と方程式の問題などがあった。複合問題も出て、面白い問題だったと思う。ヤマを張ったところが当たってよかった。」と、手応えのある表情で話した。
また、ほぼ同時刻、同じく六甲台正門前で、経済学部を英数で受験した山梨の高校三年生男子は、「英語が難化した。数学は最後過去問にはない問題が出た。特にトラブルはなかった。」と、傾向の変化を語った。


(写真:神大正門前のバス停には長蛇の列 17時08分)

 17時過ぎ、六甲台第2キャンパスからは、文系学部の受験生が出てきた。
 
 法学部を受けた北海道の高校生女子は、「問題自体は難しくなかったが、時間の配分は難しかった。 10年分の過去問をすべて解いてみたので、それなりに自信を持って試験に臨んだが、実際に試験を受けてみたら、やっぱり過去問を解くことと試験は違うと感じた。」と、本番ならではの実感を語ってくれた。
 また、奈良から来た高校3年生の男子3人組は、「英語が本当に難しかった。 英語の点数が気になって数学と国語をちゃんと解けなかった。もっと頑張ればよかった。」と、悔しさをにじませた。

 
(写真:試験を終えて帰路につく受験生 鶴甲第1キャンパス 16時50分)

 16時40分ごろ、鶴甲第一キャンパスでは、他の学部より一足先に試験を終えた経営学部の受験生が出てきた。
高知の高校三年生男二人組は、「英語は難化したように思う。数学は昨年ほど傾向と変わったような問題は出なかったが図形と方程式が出た。国語は確実に易化だが、分量が多かった。受験が終わって一安心したけど、もう少しできたなとは思う」と、公開をにじませつつも試験が終わり一息ついて話してくれた。
また、浪人している兵庫の女子二人組は、「数学は変な問題がなく、いつも通りだった。英国も例年通りだった気がするが、英語の第三問題のエッセイがよくわからなかった。休み時間の静けさが異常だった」と、受験生にしかわからない情景を語った。

 17時をすぎると鶴甲第一キャンパスからは国際人間科学部の受験生が、その後六甲台第2キャンパスからは理系学部の受験生が出てきた。
国際人間科学部の発達コミュニティ学科を受けた大阪の高校3年生男子2人組は、
「例年通りの出題だったと思う。試験が終わっていったんほっとできてうれしい。早く遊びたい。」と、試験が終わった喜びを語ったが、グローバル文化学科を受けた石川の高校3年生2人組は、「英語と数学は難化した。国語は時間が余って、見直しができたので良かった。現代文が読みやすかった。英語はシス単をいっぱいやったのに知らない単語が出てきた。合格するかとても不安。すでに親が家を決めてしまったから心配。」と不安そうに語っていた。
 また、農学部を受けた京都の高校3年生女子は、「数学は苦手なので、難しかった。理科は過去問より簡単だった。受かっていてほしい。」と、理学部を受験した富山の男子高校生は、「化学はいつもより優しかったが、物理が難しかった。とりあえず試験が終わってよかった。大ボケすることなく無事終えることができた。あとは結果を待つだけ。」と、2人とも結果を祈るように語った。


(写真:試験を終えて帰宅する受験生 深江キャンパス 17時35分ごろ)

 深江キャンパスでは、文系科目で受けた受験生が先に、後から理系科目で受けた受験生がが出てきた。
 海洋政策科学部を受験した兵庫県の高校3年生女子は、16時25分ごろ、深江キャンパス前で、「去年よりも易しく、数学以外は時間が余りました。朝に神社でお祈りしてきたので緊張しなかったです。」と、朝のエピソードとともに手応えを見せ、同じく海洋政策科学部を受けた高校3年生で、兵庫県出身の男子生徒は、17時40分ごろ、「行きの電車の中で、不安で泣きそうになりましたが、好きな音楽を聞いて取り直し、当たって砕けろという気持ちに切り替えました。試験は想像通りだった内容もあったので分からないところは飛ばしつつ、ただ書くだけでした。」と、緊張を乗り越えた表情で語った。



2次試験はじまる 緊張の面持ちの受験生

2022-02-25 12:03:00 | ニュース
 神戸大の2次試験の前期日程が2月25日午前から始まった。大学周辺では、昨年に引き続きマスクを着用し、緊張した面持ちで会場入りする様々な受験生の姿があった。共通テストが難化した今年度、文、法、農の3学部では倍率が上がったがその他の学部では低下傾向が見られた。<塚本光>


(写真:最初の外国語の試験開始を前に、名前を記入する受験生 2022年2月25日午前9時ごろ 鶴甲第1キャンパス試験会場)

 神戸大の二次試験前期日程が、2月25日の午前9時20分開始の外国語から始まった。外国語の受験率は、95.7%だった。

 2月としては暖かい青空の下、開場前の朝7時30分ごろには、早くも鶴甲第1キャンパスへ向かう急な坂を上る受験生が見られた。
友人や家族と会話をしながら会場へ向かう受験生、ノートなどを見て最終確認をしながら歩く受験生、音楽を聴きながら歩く受験生など様々だ。
昨年に引き続き、特別な事情を除いて、ほとんどの受験生がマスクを着用して試験に挑む。


(写真:階段を登り、試験会場に向かう受験生 午前7時50分ごろ鶴甲第1キャンパス試験会場)

 保護者と並んで歩いたり、参考書を片手にキャンパスを見上げたり、友人と励まし合ったりと、様々な様子の受験生が見られた。中には、遠方から来た様子で、スーツケースを押している受験生やその保護者も見られた。

 工学部前では、多くの受験生が試験会場を確認しようと地図をのぞき込んでいた。また、六甲台第1キャンパスの正門付近では、学務部の職員が困っている様子の受験生に声をかけ、受験生を誘導していた。


(写真:「工学部はこっちです」受験生に地図で示す大学職員 午前7時45分ごろ 六甲台正門前)

 8時過ぎには、数分おきに試験会場前へ来るバスから一斉に受験生が降りて会場へ向かった。また、タクシーを試験会場前に付けてもらっている受験生もいた。さらに、保護者から「頑張ってね。」と声を掛けられ、手を振って見送られるほほえましい受験生や、試験会場だけでなく、六甲台から見える神戸の海の様子を写真に収める受験生の保護者もいた。

 入室完了予定時刻の8時50分を回ると、六甲台第1キャンパスの階段を駆け上り、焦った様子で試験会場へ向かう受験生が増えた。
そんな中、9時20分の試験開始に間に合うよう、神戸大のキャンパス付近では多くの学務部の職員や交通整理員が案内するなど、受験生を支えた。


(写真:走って会場に向かう受験生 午前8時50分ごろ 六甲台正門前)

 試験会場内では、新型コロナウイルス感染対策として、間隔をかなり空けて受験生は着席した。


(写真:間隔を開けて座り、解答用紙を受けとる受験生。2021年2月25日午前9時ごろ 鶴甲第1キャンパス試験会場)

 共通テストが難化した今年度は、昨年度と比べて文、法、農学部で倍率が上がり、3以上になったものの、その他の学部では昨年度と比べて同程度か低下した。

 また、大学本部の受付には入試バージョンのうりぼーが飾られていた。


(写真:はちまきを巻いたうりぼー 大学本部2階受付)