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保健管理センター機能縮小 財政的厳しさから一部学生の診療のみ継続

2022-02-17 11:19:23 | ニュース
 保健管理センターの機能縮小が検討されていることに対し、抗議活動を行っている学生団体「みんなの神大実現プロジェクト」の学生が2月8日、保健管理センターの山本泰司所長と面談した。団体は、面談で一部学生の診療が継続されることを伝えられたと発表した。一方山本所長はニュースネットの取材に対し、財政的に業務を改変せざるを得ない現状を語った。<佐藤ちひろ>


(画像:「みんなの神大実現プロジェクト」Twitterより )

 保健管理センターの機能縮小が検討されていることに対し、Twitterや学内にビラを貼るなどして抗議活動を行っている団体「みんなの神大実現プロジェクト」の学生が保健管理センターの所長と面談した。学生は1月28日に保健管理センター機能縮小に対する要望書を提出していて、所長との面談が実現した。

 学生によると、面談の中で、学生本人を含む必要性の認められる人については4月以降も診療を当面継続することが伝えられた。しかし、改組に伴う業務の見直し自体は進めていて、4月以降の方針が決まり次第、サイト上で公表される予定となっている。

 今回の面談を受けて学生は、「一律の診療中止が避けられたことは重要な成果ですが、新入生やこれから通いたい人がどうなるのかを心配しています。すべての学生のために、これからも働きかけを続けていきます。」と語った。

 一方、保健管理センターの山本所長は、「保健管理センターは、4月にインクルーシブキャンパス&ヘルスケアセンター(仮称)に統合される。大学からは、業務内容を変えるように言われていたため、他大学の基準を見て判断することにした。今まで神戸大は薬を無料で出していて、年間数百万円の予算がかかっていたが、阪大は何年も前から薬を出していないし、京大も薬は有料になっている。国からの補助金は毎年カットされていて、ここ5~10年で使えるお金が大幅に減少した。財政上同じ業務は続けられないが、他大学+αのレベルは維持したいと考えた。全員を診療するのは経済的に不可能であるため、病状が落ち着いている人には、ほかの医療機関に移ってもらう提案をしている。また、学生の事情を聴いて診療を続けるなど、十分な配慮は行っている。相談自体はこれからも可能だが、病状の重い人を優先することになってしまうということを理解してほしい。」と話した。


●「みんなの神大実現プロジェクト」Twitter=https://twitter.com/shindaiforall?s=20
●「みんなの神大実現プロジェクト」の保健管理センター縮小についての意見募集フォーム=https://forms.gle/LnMn4kTFXo6713CaA
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