やま建築研究所

私が感じたこと、気になった建築などを書き留めたノートです。

上野公園にある「奏楽堂」に行ってきました

2007年08月27日 02時05分23秒 | 建築の歩き方

まだまだ暑いですが、今日は日曜日。週に一度の休み
家にこもって涼んでる訳にはいきません。

という訳で、今日は上野にある「奏楽堂」へ行ってきました。
この建物は東京音楽学校(現 東京芸術大学)の校舎であった建物で明治23年に建てられました。
その後老朽化が進み、愛知県の明治村へ移築される予定でしたが方々の嘆願が実り、上野公園内に規模を小さくして移築されました。
創建時は、両翼がもっと長かったようです。


         奏楽堂外観

この建物、ただの古い建物だけでなく2階中央には音楽ホールがあります。
かつては滝廉太郎、山田耕筰を始め、日本の音楽史を飾る蒼々たる先生方が演奏を行った場でもあります。


           ホール内部

音楽学校らしく、舞台正面にはイギリス製のパイプオルガンが楽器でもあり、装飾でもあるように存在してます。


         パイプオルガン

そんな由緒正しきホールで、第二、第四日曜日にはパイプオルガンの演奏があると聞いて今日はやってきました。
このパイプオルガンは日本最古、しかも1379本のパイプを使って音をだしているそうです。
やさしいやわらかい音でありながらもズッシリとした重厚さがありますな。

コンサート用のホールということで音響効果についても配慮がなされてます。
特に印象的だったのは、創建当時は音を吸収させるため、壁の内側にワラやおがくずを詰めていたそうです。今はどうなっているのかはわかりませんが・・・

         当時の壁の模型
柱の間にワラやおがくずが詰められ壁板でふさがれている

この奏楽堂に限りませんが、古い建物の階段を踏む時の「ミシッ、ミシッ」という木のきしむ音。なんか好きですね。


フランスリポート4日目はまだ作成中です。




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