じいくれふの部屋

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ありのままに

2011年09月30日 | 家族のこと

今週の火曜日の夜に父が亡くなりました。

今日は告別式です。




いつもお世話になっている西念寺さんのご住職が御導師をつとめてくださいます。



お願いにあがった際に、

父の経歴や家族から見た性格・人柄を教えてくださいとのことで、


家族で父はどんな人だった?

と今さらながらみんなで話しました。


言葉にはなかなかできませんでしたが

ぽつぽつとメモすると




・ありのまま、表裏がない、自然体

・学問が好き、読書家だった

・お酒が好き

・頑固

・社会的身分に左右されない、媚びたり見下げたりしない


眠れなくて改めて読み返した父の自叙伝の中にこんな一文がありました。

沢庵和尚の不動智神妙録に次のような言がある。



「舞を舞えば、手に扇をとり、足を踏む、

その手足をよく舞はむと思いて忘れ切らねば上手とは申されず候。

未だ手足に心とまらば、業は面白かるまじ。

悉皆、心を捨てきらずして、する所作は悉く悪しく候。」


私について言えば、いつも心は何かに止(とど)まっているような気がする。

止まってはならぬと思う心が実は一つの所に止まっている。

そこから執着が起こり、迷いが生じ、悩みが激しくなる。

心を何処にでも働かすには、

どの地点にも心を止めないことが肝要とされるが、

そのような境地になりうることができるか。




ただ、自分では、「ありのまま」、「そのまま」の生き方を心がけていきたい。

気取らぬ心である。

虚栄心にとらわれない心である。

花の色と香りにのみ奪われない心である。

こうしたことが少しでも実現するように努めていきたい。



その言葉を読むと

ああ、本当にそうして生きてきた人だと思います。


棺の中には

好きだった夏目漱石の本と吉川英治の宮本武蔵の英文訳も入れようと家族で用意しましたが

武蔵の本は分厚すぎて燃えないと言われ五輪書にしました。


大好きなお酒のお猪口やビールのジョッキもいれてあげたいけれど

これも燃えないしだめだそうで、

出棺の前にお酒をかけてあげたらいいねと話しています。




でも酒の席での数々の武勇伝??

また天国で迷惑をかけるといけないかな?