セントアンドリュースに滞在したのは4日間。
オールドコースをラウンドすることはこの旅行の目標であり主人の夢でもありましたが、
抽選に外れて、最初はニューコース、次の日はジュビリーコースをラウンドしました。
日曜日は休場日なのでチャンスはあと一日、
27日朝の4時からキャンセル待ちの列に並びました。
でも二人で回れる枠はなく一人ずつ別の組でラウンドすることになりました。
それでもラウンドできることは嬉しいことでした。
私はここにくるまで、
「一人で外国人の知らない人とラウンドするのなら回らないしあなただけ行って。私は待ってる。」
と言っていたのですが、
この1番と18番の美しい芝、
プレーヤーも観光客も
地元で散歩する人も犬さえも
すべてを受け入れるような
オールドコースの不思議な魅力に一目惚れしてしまったようです。
「絶対ラウンドしたい。」
と思うようになっていました。
朝ならトローリ(手引きカート)も使えないので担ぎになる、
頼みのキャディさんはいないかもしれない、
すべての悪い想定をしても、
それでも、ラウンドするという選択はゆるぎないものの
私にとっては勇気のいる一歩でした。
でもその結果は、神様が祝福してくれたようなすばらしい一日となりました。
私の入れてもらったのはアメリカから来られた兄弟とお友達の3人の組。
「キャデイは後から追っかけてくる」
というスタート室のおじさまの言葉に望みをつないでいたら
キャデイさんが歩いてこられて
「ああよかった」
と思ったのもつかの間、
「彼は○○さんのキャデイであなたのキャデイではない」
とのこと。
結局トローリでのラウンドでしたが
このキャデイさんが距離と方向だけは教えてくださって
本当にたすかりました。
しかもこの日は言われる通り打てて
何度も「スバラシイ」「パーフェクト」とほめてもらえました。
パットがだめでしたが、
赤Tでも6037Yのこのコース
52・44で回れたのは私にしては上出来でした。
「今日は私の誕生日なの。ゴルフを楽しみました。とても幸せ。」
とつたない英語でいうと、
皆さん、
「ハッピーバースデイ」
と祝福してくださいました。
私の2つ後の組で主人が一緒に回ったのは
会員さんだという3人組
2対2でマッチプレーをしたそうで
とても仲良くなったようで
プレー後に会員のクラブに招待してくださいました。
ショーンコネリーのような風格のある紳士に
おいしいビールをごちそうになりました。
ここでも
「誕生日のプレゼントに特別に我々のダイニングルームを見せてあげよう」
と上のダンスをするというフロアや
ホテルのようなダイニングルームに案内してくださいました。
こんな幸せな一日が過ごせることに
ただただ感謝です。
セントアンドリュース、
最後には虹も出て
主人と二人でこの地に立つ幸せをいつまでもかみしめていました。