ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

唐十郎「特権的肉体論」について

2018年02月26日 19時51分04秒 | なぜ?どうして?
まず初めにお断りしておきますが、唐十郎「特権的肉体論」を読んでいるのだが、はっきり言えば私などには理解の範囲を超えるものであった。

言葉が語られているのはわかるのだが、比喩の多さとそれが何を意味してるのかが、まずわからない。
解らなさという点で言えば、ロートレアモンの「マルドロールの歌」にも匹敵するものといえばよいだろうか。
解ろうとして読むと、なおさらわからない。

そこで、この「特権的肉体論」に向き合う方法を変えて見ることにした。
とにかく、そこに述べられている言葉の意味を、まずは考えない事にして、文体のリズムと言葉が降り注いでくれる感覚をとらえてみよう、と思ったわけである。
そうすると、この「特権的肉体論」は「言語で書かれた抽象絵画」ではないかと、気がついたのです。

抽象絵画の祖と言われるロシア出身のワシリー・カンディンスキーという画家がおります。
カンディンスキーの絵は四角や円や直線でそれらを囲んだり、斜めに線を横切らせたものが描かれて入ります。
抽象絵画はキャンバスに描かれた図形が、各々には意味を持たせないのが、特徴とされています。
絵画全体を見た時の印象を鑑賞者に与えるのみです。
下の画像がカンディンスキーの作品です。




「特権的肉体論」をその方向から見てみようと思っているのです。
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