ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

無印の「ユニバーサルカメラアダプター」を買う

2013年10月20日 15時54分59秒 | 天体観測
望遠鏡で夜空を観望していると、あまりに綺麗な星空なので写真に残しておきたい時がよくあります。
望遠鏡の接眼レンズの代わりにデジタル一眼を装着して写真を撮る「直焦点撮影」を今迄は何回かしたことがあります。
「直焦点撮影」は確かに綺麗な写真を撮るには確実でよい方法なのですが、望遠鏡のピントを合わせ、対象を捉えても接眼レンズを取り外し、カメラを装着するともう一度カメラでのピント合わせをしなくてはなりません。そんな事をしているうちに対象物が視野内の中央からずれてしまうことがよくあります。
自動追尾の赤道儀ならばそのような不具合は少なくなるのでしょうが、小生はそのような高級機材は持ち合わせておりません。
見たままを手軽に撮影可能な小道具として、「ユニバーサルカメラアダプター」なるものがあることを知り、廉価品を購入してみました。
ユニバーサルカメラアダプターはビクセンから発売されているのですが、正規品はそれなりの価格がします。
同等品とうたっている無印のものがビクセン品の半額程度で購入できますのでそれを買いました。

前振りが長くなりましたが、以下はその顛末記です。これから同等品の購入を考えている方々の参考になれば幸いです。
まずは表題の画像が購入した物です。アイピースを挟み込む縦型のフレームとデジカメを載せるプレート状のものとの2点の部品で構成されています。
縦型のフレームは軽合金で作られているようです。カメラ台は樹脂製です。この製品を手にとって見たとき最初にいやな感じを受けました。カメラ台の樹脂部品の作りがいかにも安物という感覚をもたらすのです。

とにかく、手持ちのデジカメを載せてみましょう。

キャノンのパワーショットS90です。
小型、軽量であり写りも悪くないので色んな場面で愛用しているカメラです。何より広角端でのF値が2.0と明るいのがお気に入りです。
さて、そのS90をカメラ台にセットしてみました。
次の画像をご覧ください。

よく見ないとわからないのですが挟み込んだアイピースの接眼側とカメラのレンズの先端との隙間が上下で微妙に違っているのに気が付きました。
上側が下側に比べて広がっているのでした。
これはまずい。アイピースの光軸とカメラレンズの光軸とが一直線にならないのです。
そこで、一度カメラを取り外し、カメラ台と縦軸の部品との直角度を見てみることにしました。
次の画像をご覧ください。

曲金をあてて、調べてみました。そうすると明らかに直角度がおかしいのです。カメラ台の先端部にいくにしたがい隙間が大きくなっているのです。
要するに縦軸の部品とカメラ台とが直角になっていないのです。
当然、光軸は、ずれてしまいますので、よい写真は期待できません。
廉価品なのでこのような状態なのでしょうか。いろいろ調べてみたところ、ビクセンの正規品でもこのような状態であったとの記事を見つけました。

カメラ台の表と裏の状態を見てみましょう。
  
ギザギザ状の面が表です。カメラが載る方になります。
裏側はギザギザ状になっていません。表側と裏側の構造が異なっているのが先端部が垂れ下がることの原因でしょう。
試しにカメラ台の先端部を手でつまみ軽く力を掛けると下側には曲がりやすく、その反対に上側(表側)には中々曲がりませんでした。
どうやら、この製品の欠陥のようです。構造上の設計ミスですね。工業製品としては欠陥品と言わざるをえません。価格の安さ以前の問題です。
またもや、安物買いの銭失いをしてしまったのでしょうか。

気を取り直し、実用に耐える処置を考えました。当初、垂れ下がり分を補うように先端部に薄いくさび状のプレートを敷く事も考えました。ですが、そんなに都合のよいものなどあるわけがありません。

こんな時はジャンク箱をあさって見るのが一番です。
何かしら使える物が見つかるかも知れません。
ありました。次の物です。

小型の自由雲台です。ボールヘッドともいい、カメラなどを載せ、自由に角度を変更できるという優れものです。
これは、以前は大昔のカーナビの液晶表示部を載せていたときの部品でした。

小型の自由雲台をユニバーサルカメラアダプターのカメラ台に取り付け、それにカメラを乗っけて見ましたのが次の画像です。

今度はアイピースとカメラレンズの先端を平行にすることが出来ました。
上下、左右の微調整はユニバーサルカメラアダプターに備わっていますので、これでこの製品も実用になる事が出来そうです。
カメラの位置を調整するのに少し手間が掛かりますが何とか実用になりそうですね。
少し、贅沢を言えばカメラの取り付け取り外しが手間いらずに出来るものがあればいいのですがね。

クイックシュー付き自由雲台というものがありそうなので、こんどはそれを探してみましょう。


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