無限の可能性Ⅱ ~The  Possibility of Infinitie ~

人には、動物には、自然には・・無限の可能性があります。
日々の出来事感じることを書いていきたいと思います。

ある少年の物語・・・

2015-08-05 00:27:19 | 魂のメッセージ

 

このお話は全て実話です。

ある少年が体験した愛犬との物語・・・

強く深い絆で結ばれたある一つのお話です。

少年が7歳になる前の夏に小学校のクラスに小さくて真っ白な可愛い仔犬が迷い込んできました。何故迷い込んで来たかって・・・その時丁度教室では、お弁当の時間で皆がそれぞれに弁当を机の上に広げ食べていたのです。余程お腹を空かせていたのでしょう。生後3ヶ月くらいの真っ白な小さなワンコは、自分の出現で騒がしくなったのを物ともせずに真っ直ぐに少年の元へ行きました。その少年は何故か幼い頃から変わり者で人と遊ぶよりも野良犬や野良ネコ達と遊んでばかり・・・そんな事を知っているかのように白い小さなワンコは少年に食べ物をおねだりです。白い仔犬の心を覗き込むようにジッと仔犬の目を見つめる少年はおもむろに自分の弁当を床に置き仔犬に全部食べさせてしまいました。アッと言う間に全てを平らげてしまった仔犬の頭をナデナデしていると行き成り担任の先生が目を吊り上げ少年を怒りました。そして白い小さなワンコの首の根っこを摘まむと教室を後にしたのです。それを見て怒った少年は先生に向かって必死の抗議・・・それもむなしく子犬は何処かに連れて行かれました。その日、学校は午後から休校です。建設途中だったために仮の校舎での授業は無しと言う事でした。少年は夏休み前の学校を後に帰路に着いたのですが先ほどの子犬が頭から離れませんのでもう一度学校へと引き返し職員室の前でウロウロしていると担任の先生がガラリと扉を開けると先ほどの白い仔犬を抱っこしていました。そしてソッと少年に仔犬を手渡してくれたのです。少年の顔に明るさが戻り仔犬も少年の顔をペロペロと舐めていました。少年が恐る恐る先生の顔を見上げると先生もそんな光景を見て目を細めてこう言いました。「大事にするんですよ」こっくりと深く頷いた少年の頭の中には次なる強敵の事で頭が一杯なのです。

雨が降っていた帰り道・・・少年はずぶ濡れになりながら仔犬が雨に当たらないように傘をさしながら考えていました。「父や母に何と言う・・・」

仔犬の顔を見ていると胸の奥底から勇気が込み上げて来た少年は自宅に着いて、裏口を開けるときに深く深呼吸です。そしてドアを開けると、まずい事に母親が掃除をしている最中でした。懇願するもずぶ濡れになった少年だけ家の中に・・・仔犬も入ろうと必死でしたが・・・外に追い出されてしまいました。延々と泣き喚きながら懇願する少年に助け舟を出してくれたのが少年の兄2二人です。その次の日は学校が休みだったので少年は、やるせない気持ちでいつもの遊び場へ行くと兄達が、あの白い仔犬と遊んでいるではないですか・・・

兄達が言いました。「もう一度母に聞いてみろ・・・お前が聞いてみろ」少年は兄達の言葉に勇気つけられて母に聞いてみると「大事にしてあげなさい」という言葉が返ってきました。

その名なしの子犬の名前は「ポチ」とっても賢くて何時も少年と共にありました。少年は何故か小さい時から犬の心を解かっていたのでポチと何時もお喋りをしながら遊んでいたのです。

いつの間にか体も大きく力も強くなり、そのあたりのボス的存在になっていたポチも病気には勝てませんでした。

月日が流れ・・・そんなポチとも最後の時がやってきました。ポチは癌という病気になっていたのです。大きな体を横たえ息をするのも辛そうなポチ・・・青年となっていた少年も心配そうにポチを見つめております。最後は楽に・・・眠る様に旅立たせてあげたいと家族で話し合った結果・・・動物病院で安楽死という方法を選びました。青年となっていた少年は悩みました。かけがえのない友犬であるポチをそんな方法で・・・しかし・・・自分ではどうにもならない現実が目の前に・・・青年がどんなにあがいてもどうにもならないのです。胸に手を当てているとポチの呼吸が楽になっている事に気付いた青年は、ポチが病院についてもずっと胸に手を当てていたのです。獣医さんは最後のお別れをするようにと青年を促し注射をしました。聴診器を聞きながら・・・獣医さんはいいました。「今・・・心音が停止しました」と・・・

青年の両目から溢れだす涙・・・ポチの名前を何度も何度も叫びながら・・・

そんな時に奇跡が起きました。

ポチが目を開けたのです。そして口を大きく開けました・・・それを見ていた獣医さんも目を真ん丸にして驚いて言いました。「信じられない未だかつてこんな事は初めてだ。」

そんな言葉を尻目に青年は素早くポチの意思を読み取りました。

最後のポチの言葉・・・それは・・・「ありがとう」その一言だったのです。

帰りの道中青年が犬達の心が解る事を父に伝えようと勇気を振り絞り運転する父を見ると・・・父の頬にも涙が伝っていました。

終わり

 

PS・・・大切なワンコ達やニャンコ達を亡くされ落ち込んでいる人達へ・・・悲しんでばかりいると真実の扉は閉ざされてしまいます。
その死を受け入れ、新たなる旅立を信じてあげると縁があれば又会う事も出来るのです。

一期一会の精神

私達は全てと繋がっているのですから・・・

ありがとうございます。

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ayumi)
2015-08-05 23:05:33
初めて、治療してもらった日に、
聞かせてもらったお話で、心にとても残ってます。
それが、あの「ポチ」だったんですね!
すべては繋がっていますね。

確かに感情にのまれずにいると、
近くに感じることが出来ます。
寂しさはありますが、悲しみは減ったように思います。
ま、あんまり頑張らず、ボチボチいきます(*^^*)
いつも、ありがとうございます!
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ayumiさん・・・ (かっぱ)
2015-08-05 23:41:56
そうでしたね・・・

あの時のポチ・・・今はロックとなって私の側にいてくれているんですよ。
私を見つめる・・・あの優しい瞳は変わっておりません。
絆が強ければ・・・あった瞬間に気付かせてくれます。
全てと繋がっている・・・全てと・・・
寂しさをバネに・・・優しさをを思い出してね。そして楽しさも思い出して・・・
それが一番の思いやりの心なんですから・・・
永遠に繋がる広い心と優しい気持ち・・・海よりも深く、空よりも高く・・・その思い天まで届け!!
ありがとうございます。
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Unknown ()
2015-08-06 22:41:59
いつかまた出会えるって素敵ですね。

うちの先代猫ソラマメにもいつか逢いたいです
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め)さん・・・ (かっぱ)
2015-08-06 23:30:39
会えますよ・・・

そう願うのならばきっと会えます!!

ありがとうございます。
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