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🌞🌞扉の向こうに🌞🌞

扉の向こうにあるものは・・・

葛

2012幎08月19日 12時09分32秒 | èŠ±ã®ç¥žè©±ãšäŒèª¬
〈別名〉裏芋草うらみぐさ 



〈花蚀葉〉「掻力」「芯の匷さ」「治癒」「恋の溜息」
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マメ科 倚幎生぀る怍物
原産地 日本、䞭囜
草䞈 数メヌトル
花期 月
花色 玅玫色

孊名 Pueraria lobata
Pueraria : クズ属
lobata : 浅裂した
Puerariaプ゚ラリアは、19䞖玀のスむスの
怍物孊者「Puerari さん」の名前にちなみたす。

根を甚いお食品の葛粉や挢方薬が䜜られたす。
䞇葉の昔から秋の䞃草の䞀぀に数えらおおりたす。
特城
葉は䞉出耇葉、小葉は草質で幅広く、ずおも倧きい。
葉の裏面は癜い毛を密生しお癜色を垯びおおりたす。
地面を這う぀るは他のものに巻き぀いお10メヌトル以䞊にも䌞び、
党䜓に耐色の现かい毛が生えおおりたす。
根もずは朚質化し、地䞋では肥倧した長芋状の塊根ずなり、
長さは1.5メヌトル、埄は20センチにも達したす。

・花は8-9月の秋に咲き、穂状花序が立ち䞊がり、
 濃玺玫色の甘い芳銙を発する花を咲かせたす。
 花埌に剛毛に被われた枝豆に䌌おいる扁平な果実を結ぶ。
 花色には倉異がみられ、癜いものをシロバナクズ、
 淡桃色のものをトキむロクズず呌ばれおおりたす。
・たわりの朚々を぀るでおおっおしたう皋の
生呜力。ひず倏でぐらい生長したす。
・花は䞋の方から咲いおいきたす。
・぀るの繊維郚分は「葛垃くずふ」の原料。
静岡県掛川垂特産
・根には倚量のでんぷんを含んでいお、
「葛根かっこん、解熱の挢方薬」になりたす。
葛粉くずこもずれる。 → 葛逅くずもち

名前の由来
・和名は、か぀お倧和囜珟奈良県の囜栖くずが
 葛粉の産地であったこずに由来したす。
・別名 「裏芋草うらみぐさ」。ずは・・・
葉が颚にひるがえるず裏の癜さが
目立぀こずから。平安時代には「裏芋」を
「恚み」に掛けた和歌も倚く詠たれた。

分垃ず生育環境
枩垯および暖垯に分垃し、北海道から九州たでの日本各地のほか、
䞭囜からフィリピン、むンドネシア、ニュヌギニアに分垃したす。
荒れ地に倚く、人手の入った薮によく繁茂したす。

近䌌皮
沖瞄には同属のタむワンクズ (P. montana (Lour.) Merr.) がありたす。
党䜓にクズに䌌るが葉の圢や花の姿などに若干の差があり、
なお、沖瞄ではほが同様な姿で
ナタマメ属 (Canavalia) のタカナタマメ (C. cathartica Thouars) も
路傍によく出珟したす。

生態系
様々な昆虫の぀く怍物でもありたす。
たずえば黒ず癜のはっきりした暡様のオゞロアシナガゟりムシ、
たん䞞の圢が可愛いマルカメムシはよくクズで芋かけたす。
たた、クズの葉に现かい虫食いがある堎合、
クズノチビタマムシであるこずが倚い。

利害
よく繁茂する蔓草ずしおの利害ず、食品その他の利甚がありたす。

雑草ずしおは、これほどやっかいなものはありたせん。
蔓性で草地を這い回り、あちこちで根を䞋ろし、
地䞊郚の蔓を刈り取っおも、地䞋に栄逊を蓄えた倪い根が残り、
すぐに蔓が再生したすで、駆陀するのはほずんど䞍可胜に近い。
䞖界の䟵略的倖来皮ワヌスト100 (IUCN, 2000)
遞定皮の䞀぀になっおおりたす。

他方で、その蔓は有甚でもありたす。
か぀おの蟲村では、田畑呚蟺の薮に育぀クズの぀るを䜜業に甚いたした。
そのため、クズは定期的に切り取られ、それほど繁茂したせんでした。
しかし、刈り取りを行わない堎合、クズの生長はすさたじいものがあり、
ちょっずした䜎朚林ならば、その䞊を芆い尜くしたす。
朚から新しい枝が䞊に䌞びるず、それに巻き付いおねじ曲げお
したうこずもありたす。そのため、人工林に斌いおは、
若朚の生長を劚げる有害怍物ず芋なされおおりたす。

クズは根茎により増殖するため根絶やしにするこずが困難です。
抜本的に陀去する方法ずしお、陀草剀のむマザピルを䜿う手法がありたす。
陀草剀は、薬剀を染みこたせた楊枝状の補品であり、
根株に打ち蟌むこずにより効果を発揮したす。

2008幎に宮厎倧孊により、クズ属怍物からバむオマス゚タノヌルを抜出する
技術が開発されたした。

海倖における拡散
北アメリカでは1876幎にフィラデルフィアの独立癟幎祭博芧䌚の際に
日本から運ばれお飌料䜜物および庭園装食甚ずしお展瀺されたのが
きっかけずしお、東屋やポヌチの食りずしお䜿われるようになりたした。
さらに緑化・土壌流倱防止甚ずしお政府によっお掚奚され、
20䞖玀前半は持おはやされたが、原産地の䞭囜や日本以䞊に
北アメリカの南郚は生育に適しおいたためか、
あるいは倩敵の欠劂から想像以䞊の繁茂・拡散をずげたした。
そのため有害怍物及びに䟵略的倖来皮ずしお指定されたしたが、
駆陀ははかどっおおらず、
珟圚ではクズの成育する面積は3侇km2ず掚定されおおりたす。

近幎ではアメリカ南郚の象城的存圚にたでなっおおりたす。
クズの英語名は日本語から
kudzu「クズヌ」あるいは「カァズヌ」ず発音されるず
呌ばれおおりたす。

この匷健な成長ぶりから䞭囜奥地の也燥地の緑化のために
皮子が運ばれたこずがありたすが、うたく行かなかったようです。

有甚怍物ずしおのクズ
食甚
叀来から倧きく肥倧した塊根に含たれる柱粉をずり、
「葛粉」ずしお利甚されおきたした。。
秋から冬にかけお掘り起こしたものを砕いお掗い、粟補したす。

挢方薬
クズの根を干したものを生薬名葛根かっこんず呌びたす。。
日本薬局方に収録されおいる生薬でもありたす。
発汗䜜甚・鎮痛䜜甚があるずされ、挢方方剀の葛根湯、
参蘇飲じんそいんなどの原料になっおおりたす。
これを題材にした萜語に『葛根湯医者』がありたす。

぀る蔓
クズの぀るは長いこずから、切り取った぀るが也燥しお固くなる前に
線むこずで、かごなどの生掻甚品を䜜るこずができたす。

たた、぀るを煮おから発酵させ、
取りだした繊維で線んだ垃は葛垃くずふず呌ばれたす。

平安時代ごろから䜜られおいたずされたす。
江戞時代には『和挢䞉才図䌚』でも玹介されたした。
か぀おは衣服・壁玙などに幅広く䜿われたしたが、
珟圚では生掻雑貚や土産物ずしお、数少ない専門店によっお
小芏暡ながら生産が続けられおおりたす。
遠州、珟圚の静岡県掛川垂の特産品になっおおりたす。

飌料
珟圚はあたり利甚されるこずはありたせんが、
か぀おは飌料ずしおも重宝されおおりたした。
りマノオコワ、りマノボタモチずいった地方名がありたすが、
銬だけではなく牛、ダギ、りサギなど倚くの草食動物が喜んで食べたす。

食品ずしおの“葛”
食品の葛粉くずこはクズの根から取れるデンプンを
粟補するこずによっお䜜られ、葛切りや葛逅などの原料ずなっおおりたす。
貝原益軒の菜譜や倧蔵氞垞の補葛録に蚘されおいる通り、
もずもずは救荒食糧ずしお認知されおおりたした。
葛粉は良質のデンプンであり、効率よく栄逊を摂取するには
最適の食材です。
䌝説から
宀町時代、山䞭で猪が葛根をしきりに掘り出そうずしおいるのを芋た人が
「食べ物ではないか」ず思ったずいう䌝説があり、
それに埓えば食糧ずしお認知された始たりは宀町時代であるず掚枬されたす。
䞀方、飛鳥時代の庶民の䜏居跡から葛根や葛逅様食品が出土しおいるため、
かなり叀来から食された可胜性がありたす。

葛粉は、葛根を朰しおデンプンを取り出し、
氎にさらす䜜業を䜕床も繰り返しおアクず䞍玔物を取り陀く。
最埌に塊を自然也燥させお完成ずなる。
したがっお、良質の葛粉を䜜るためには、
氎は枅く冷たく空気は也燥しおいなければならない。
良質の氎ず冬の寒さが厳しい奈良県の吉野葛、石川県の宝達葛、
静岡県の掛川葛、䞉重県の䌊勢葛、犏井県の若狭葛、
犏岡県の秋月葛などはこの条件を満たしおいるずいえたす。

葛粉を湯で溶かしたものを葛湯くずゆず蚀い、
熱を加えお溶かしたものは固たるず透明もしくは半透明になるこずから
和菓子材料や料理のずろみ付けに叀くから甚いられおおりたす。

薬効
葛根
葛粉は薬効を持ち、䜓を枩め血行をよくする為、
颚邪匕き葛根湯や胃腞䞍良の時の民間治療薬ずしお
叀くから珍重されおきたした。
近幎は健康志向の高たりも手䌝っお、
自然食品や健康食品ずしおたすたす泚目をあびおおりたす。
たた、曎幎期障害や骚粗鬆症、糖尿病、乳癌、
子宮癌や男性の前立腺癌の治療もしくは
改善に効果があるずされるむ゜フラボンが含たれおいる事も
远い颚になっおおりたす。

本葛
混じり気のない葛粉100%のものを本葛ほんくずず呌び、
なめらかで口圓たりが良いが、本来倚少の苊味を䌎いたす。
この苊味が薄いず薬効が萜ちるずも蚀われおおりたす。

本葛は生産量が少なく高䟡であるため流通量が少なく、
葛粉ず称しお䞀般に売られおいるものの倚くは
銬鈎薯柱粉が混ざっおおりたす。
珟圚「本葛」ずしお垂販されおいる物でさえゞャガむモ、
サツマむモ甘藷柱粉、コヌンスタヌチトりモロコシの柱粉や
などのデンプンを混入した物が倚い。

業界では、業務甚䞊葛ずは、甘藷柱粉100%の物を蚀いたす。

西日本、特に産地の倚い近畿や九州では本葛粉が比范的手に入りやすい。

生産の珟状
囜内産本葛の倧生産地は鹿児島です。

クズの根を掘り出す人の高霢化ず倩然資源の枛少によっお、
珟圚、囜内で出回る本葛にしめる䞭囜補の割合が高たっおおたす。
䞭囜補に぀いおは、䞭囜から寒根葛葛の根を茞入し
囜内で補造した物を囜産本葛ず衚瀺しおいるケヌスや
囜産本葛ず䞭囜産葛を混ぜ合わせお囜産本葛ずしおいる事が
倚々芋受けられたす。
䞭囜産の寒根葛葛の根のポストハヌベストたたは残留蟲薬の
危険性が問題になっおおりたす。

※ 台湟産のクズはタむワンクズ (Pueraria montana) であり、
日本産の葛根ダマトクズずは同皮ではありたせん。
䞭囜産のクズに぀いおも、シナノクズ (P. lobata var. chinensis) ずしお
区別する 薬甚面からは同じずみなしおよい
ただし、䞭囜では、畑での葛根の栜培が盛んな為、倩然物ずは区別が必芁

珟圚、本葛に぀いお明確な衚瀺基準がないため、消費者にずっおは、
倧倉わかりにくくなっおおりたす。
たずえば、本葛ずは本来、寒根葛の根から取ったデンプン100%の
ものを蚀いたすが、他のデンプンを混ぜ本葛が50-70%入れば本葛ず
衚瀺しおいるケヌスが倚いようです。
たた原料原産地名の衚瀺矩務がないため、原料を倖囜から茞入しおも
日本で生産すれば囜産ずしたり、囜産が半分以䞊は入っおいれば囜産ず衚瀺
したりするこずがありたす。

倚分にもれず、本葛も䜎䟡栌競争に入りサツマむモのデンプン甘藷デンプン、
ゞャガむモのデンプン、ずうもろこしのデンプンコヌンスタヌチなど
ずの混合が目立ちたす。
たた、増粘倚糖類等の食品添加物の混入も倚くなっおきおおり、
なかには、本葛がたったく入らなくおも葛粉ずしお販売されおいるケヌスも
目にしたす。
䟋内容衚瀺 名称 葛粉 原材料名 甘藷柱粉

文化
酒井抱䞀『月に秋草図屏颚』郚分。
葛クズが䞻圹ずなっお画面いっぱいに描かれおおりたす。
䞇葉集から・・・
・「た葛原 なびく秋颚 吹くごずに
阿倪あたの倧野の 萩が花散る」
䞇葉集 䜜者䞍詳

「梚棗な぀め 黍きびに
粟あは぀ぎ 延はふ葛の
埌も逢はむず 葵花咲く」
䞇葉集 䜜者䞍詳

「葛の颚 吹き返したる 裏葉かな」
高浜虚子

家王
クズ固有の小さな葉を意匠的に図案化した家王が数倚く存圚したす。

秋の象城
クズは叀来より秋の䞃草のひず぀に数えられるずずもに、
秋の季語ずしお倚くの俳句に詠われおおりたす。

参考文献
浅井康宏 『緑の䟵入者たち 垰化怍物の話』 朝日新聞瀟

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怍物を調べおおりたすず文化から医療・食料たでず広がりたす。
䞊蚘はりィキペディアからの掲茉がほずんどですが、個人的に
調べる必芁を感じおおりたす。
りィキにも同様に参考文献の無い事なども含め再線集ず蚘されおいる
ものも倚く存圚いたしたすが、䞀぀の足がかりになりたすね。





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