セリカＧＴ－Ｆｏｕｒ（１８）

台風直撃コースですね。九州や四国のみなさん、大丈夫ですか？　お気をつけください。　
私の住んでる湘南は、まだ雨風ともに大した事ありませんが、湿気でボディの塗装は全然出来ない状態。仕事の段取が大変です。

夕べは何となく趣味の気力が戻ってきまして、夜遅くにウィンドウの黒シール部を塗装、ボディに取付けました。ついでにスジ彫りのスミ入れも。バイオリズム上昇か？

ウィンドウのクリアーパーツは透明度が命。せっかくボディがツヤツヤなのに、ガラスが曇ってちゃ台無しです。
このキットはハードオフで購入した中古品なので、他のパーツと擦れあって出来たキズが少しありました。幸い、深いものでは無かったので、ペーパーは当てずにタミヤの３種のコンパウンドで丁寧に表裏とも磨いたら、全て消えてしまいました。

あと、気になるのがウェルド。流条痕とも言いますが、要するに金型の中で樹脂が流れてきてぶつかった跡ですな。
右リアクォーターにハッキリと１本ありました。４面一体成型の場合、ウェルドはほぼ不可避ですが、これもよほど酷い場合以外は、消すのは簡単です。
２０００番のペーパーで表裏こすっておいて、コンパウンドで磨くだけ。

ウィンドウ関係のハイライトは、フチ周りの黒シール部の塗装ですね。８０年代中盤以降の車には大抵コレがあります。カーモデラーの多くを悩ませる鬼門の１つですよね。
最近の一部のキットには、専用マスクシールなんてイカすもんが入っていますが、そういうのって言ってみればトラクション・コントロールみたいなもの。全てのキットに入れろというのは、コスト的に無理でしょう。
９４年発売のこのキットにも、そんな親切は当然ながらありません。テメエでどーにかしろ、と。ようがす。どーにかしやしょう。

ウィンドウの内側、黒く塗る部分は梨地になっていますが、境目にはハッキリした線のモールドはありません。私は透視能力ないので、マスキング・テープを貼ってもカットする位置が判らん。
こういう場合は水性顔料インクの極細サインペンが便利です。旧来の水性ペンと違って、顔料系ペンはプラに定着はしないけど、滲まずに線を引く事は出来るんだな。
ゼブラの「DRAFIX」、まるでこの用途のためにあるようなペンです。

こいつで梨地と透明部分の境目をなぞり、その上から幅広のマスキング・テープをペタッと貼ると、あーら不思議（じゃないけど）インクがテープに写し取られます。
テープを剥がしてカッティング・マットの上に貼り、写った線に沿って切り抜けば、専用マスクシールの出来上がり。簡単。
ウィンドウに残ったインクは、水で拭けばキレイさっぱり消えます。

このやり方だと、クリアーパーツに刃物を当てずにマスキングが出来るのがイイのね。
境目が表から白くキズ状に見えたり、失敗して透明部分に傷をつけたり、といったアクシデントは、起こりようがありません。

これ、自分で色々試行錯誤しているうちに思い付いた方法ですが、まあ人間の考える事なんてのは、そんなに違いはしないので、どこかの誰かがすでにやっているでしょう。多分。
私のオリジナルを主張する気なんぞ毛頭無いので、黒シール部の塗装にお悩みのみなさん、ジャンジャン真似しちゃってシアワセになろう！

ウィンドウの取付けには、コニシの「クイック５」という２液性エポキシを使ってみました。
以前、同じメーカーの別のエポキシ（完全透明タイプって奴）を使った時は、全然固まらなくてエライ目にあいましたが、これはなかなかイイです。５分で固まるので作業迅速。
ただし、無色透明ではなく若干黄色いので、見えない部分での接着、限定です。

ここまで書いたら、雨がひどくなってきました。こりゃ外装パーツの塗装は台風が去るまで出来ん…。