LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

フィアット600D(12)

2009年10月28日 22時55分57秒 | モデルカー製作記
こないだの日曜日、NHKでやってた「自動車革命」の第2回。中国の13万円の電気自動車とか、ロンドンで普及しはじめたインド製の電気自動車とか、面白かったですね。
その中で、シリコンバレーのベンチャー企業「アプテラ・モータース」の3輪の電気自動車、あれはシビレました! カッコ良いんだもの。どんなにエコ・コンシャスでも、ゴルフカートの親戚みたいな代物なんざ乗りたくもない。やっぱりクルマはカッコ良くないと。

で、さっそく調べてみました。アプテラ・モータースのウェブサイトはここ↓
http://www.aptera.com/

番組ではあのクルマを「電気自動車」として紹介していましたが、実はフルEVとプラグインHVの2タイプが発売予定なんですね。EVは8時間充電で100マイル、つまり約160㎞走行可能。まあこれはEVとしては平均的か。これでは、あんまり遠出は出来ませんね。
凄いのはHVの方で、ウェブサイトには1ガロンのガソリンで300マイル走れる、とある。って事はリッターあたり約120㎞ですよ。あんたスクーターですか。
プラグイン・ハイブリッドの燃費の計算方法には、色々とトリックもあるようなので、そのまま鵜呑みには出来ませんが、驚異的な低燃費であるのは間違いないようです。って事は航続距離も相当なもんでしょう。
燃費が超良くても、メチャメチャ遅かったらつまんないけど、アメリカのフリーウェイを巡航出来る程度の動力性能はあるようです。個人的には、時速120㎞も出りゃ充分。それ以上出した事無いし。

で、お値段。小規模メーカーのスペシャルなクルマというと、だいたい800万円とか1000万円とかですよね。良いなあ、と思っても、いつも値段を見た時点でさーっと覚めちゃう貧しいワタシ(笑)。
ところがコレは違った。EVが約230万円、ハイブリッドは320万円! ああもうヤバい感じに現実的です。欲しいよー。
今年中にEVの方は発売開始、ハイブリッドは来年だそうですが、すでにウェブサイトのフォームで500ドル払えば予約出来るようになってます。もう相当数の予約が入ってるらしいですよ。生産ローンチ、是非頑張っていただきたい。日本にも入ってくると良いですねえコレ。

さてさて。はしゃぎスイッチ、オフ! 本題はフィアット600Dの続きですから。
ダッシュボードの加工をまだやってないんですが、インテリアばかり作っていたら飽きてきちゃったので、再びボディに。
我ながらマッタク行き当たりバッタリな性格で、すいませんです。

さてさて。まずはサイドモールのモールドを増設。最初、サイドモールは無い方が可愛いよなぁ、なんて思っていたんですが、この年式だとモールは必ず付いてるという事なので、やはり付ける事にしました。
キットはアバルトとボディの金型が共通なので、モールドは無くてデカールになってますが、それではあんまりですし。

0.3㎜のプラ板を細く切って、流し込み接着剤でくっつけ、乾いてからドアのパネルラインのところでカットし、ペーパーでエッジを丸く殺してモールらしく見えるようにしました。
簡単な工作ですが、プラ板を細切りすると切った側の反対側に向かって曲がっていくので、それをしごくようにして真っ直ぐに直してから接着するのが、ここのキモかな。

リアフードにも少し手を加えました。フードとボディの相性はまさしくバチピタで、曲面の繋がりもパーフェクト。スキマ無くピッタリと合うんですが、合い過ぎて塗装したら浮いちゃいそうです。横方向は上から被さる感じなので問題ないんですが、上下はヤバいので、400番のペーパーで下端を軽く擦って寸法をちょっと詰めました。
上側には非常に小さなアウターヒンジがあります。あまりにも小さいので、これを可動にするのはちょっと無理だなぁ。開閉は潔くあきらめました。

ただ、そのままだとただ被せるだけなので、展示していると横方向にズレ易いし、ちょっとしたショックがあればポロッと外れちゃいそうです。そこで、閉じた時に動かないようするストッパーを付けることにしました。
まずは横方向の動きを規制するストッパーになるように、小さなプラ板を上端の左右に接着。それから、下端の中央にボディの縁に引っかかるようなツメを増設しました。
これでフードがしっかりと閉じるようになりました。

スジ彫りの彫り込みと下地のアシ付けはすでに出来ているので、下拵えはこれにて完了です。さーて塗装にかかりますか。


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2 コメント

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ワクワクが必要 (田野中)
2009-10-30 04:05:35
久しぶりにプログにコメントさせていただきます。

私もその番組見ました。

最近の自動車の販売不振やビッグスリーの衰退、モーターショーの寂しさを見ていて「車の時代も終わりつつあるのかな…」なんてことを考えたりしましたが、いやあ、まだまだ自動車には未来があるんですよね。
エコカーばかりになったらツマランだろうというのは私の先入観でした。
先日の番組を見ていて、新しい世代の自動車の未来が楽しみになってきました。
やっぱり、自動車には「ワクワク・ドキドキ」が必要ですよね。
(私は映画「ブレードランナー」のポリス・スピナー型の電気自動車が出たら多分買います)
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ビックリして計算間違えた (kitazawa)
2009-10-30 11:40:51
田野中さん、お久しぶりです。
ポリス・スピナー、私も好きです。飛ばなくてもイイから欲しい(笑)。

ところで、本文中のハイブリッド版の燃費の記述、最初リッター80㎞と書いちゃいましたが、マイルと㎞をごっちゃにしちゃって間違えました。
㎞換算だと、正しくはリッターあたり120㎞以上です。上の本文はすでに訂正してあります。スクーターと言うより、スーパーカブ並みの低燃費ですね。

エンジンではなくモーターを主動力とするクルマは、エンジンのあるクルマとは構造が全く違うのだから、その構造にあったデザインがあってしかるべきだろうと私は思うんですよ。
例えばインホイールモーターを使えば、エンジンベイそのものが不要なわけですし、ドライブシャフトもデフもなければ、タイヤがボディの4隅に埋め込まれている必要もない訳で。
アプテラの形が、EVとして合理的かどうかは判りませんが、少なくとも既存のクルマの概念に縛られていないように見えるところが、イイなぁと思うのです。
アプテラの製作者が言ってましたよね。「既存の自動車メーカーは、自動車は四角い箱に4つのタイヤが付いたもの、と思い込んでいるが、我々は既成概念にはとらわれない」と。
あの言葉にはシビレました。
モーターショーでも、そういう提案が1つくらいは見られるかと思ったんですがね。
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