LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

ポルシェ911スピードスター(1)

2015年06月06日 17時13分36秒 | モデルカー製作記
私が所属しているS.E.M.湘南モデルカー愛好会では、毎年秋のホビーフォーラム終了後に次の1年間の製作テーマを決めているんですが、2014〜2015年のテーマは「ポルシェ」になりました。テーマ作品の製作は強制ではないんですが、参加した方が何かと楽しいので、私は必ず参加するようにしています。

↑で、とりあえず静岡ホビーショー終了後の興奮もさめやらぬ中、テーマの1台目に着手しました。手持ちのキットの中から選んだのは、フジミの911スピードスター。ヤフオク!で落札した中古キットで、エンスージャストモデルではなく、簡単なリアルスポーツカーシリーズの方です。

早速、実車の写真をネットで蒐集してみたんですが、ビッグバンパーのスピードスターって標準ボディとターボルックの2種類があるんですね。で、どうやら人気があるのはターボルックの方らしい。たしかに、ウィンドシールドが低くて猫背のリアカウルを付けたスピードスターは、ワイドフェンダーの方がカッコ良い気がします。

しかし、スピードスターのキットはタミヤもフジミもなぜか標準ボディのみで、ターボルックはキット化されていないのです。そこで、ニコイチで作る事にしました。フジミ同士だから、カタチを合わせるのはきっと簡単なハズ、と考えたワケ。



↑フジミの屋根開き911のボディは、カブリオレもタルガも同一ですが、スピードスターだけは意外にも別物なんですね。コクピット開口部の後ろにリアカウルを取付ける「棚」の部分が一体くっついているのです。それにウィンドシールド取付け部分のモールドも独自の形状です。一体フジミは911の金型いくつ持ってるんだろう?
とにかく、このボディから「棚」を切り取ります。フチのスジ彫りを0.2㎜のBMCタガネでコリコリ彫っていきまして…



↑「棚」を切り取りました。スピードスターのボディで使うのはこの部分だけなんだな。



↑こっちはエンスージャストモデル(正確にはサーキットの狼シリーズ)のターボ。これ、なんだか妙にモールドがきれいです。窓枠の彫りもシャキッとしていて、以前に作った時とは別物みたい。オリジナルは1987年頃のリリースで、金型の疲労で窓枠なんかクタクタになってたような記憶があるんですが…もしかして「サーキットの狼」用に新しくボディ起した?



↑せっかくのシャキッとしたボディですが、ピラーをニッパーで切断して屋根を取っ払い、スピードスターの「棚」に合わせてモーターツールで開口部を整形します。



↑エンジンフードの上の細いパネルの部分と、ドア上端との位置関係から、開口部のラインを割り出していきます。だいたいこんな感じかな。
ドアのすぐ後ろには、「棚」の前側の出っ張りを乗せる段をプラ棒で作りました。



↑「棚」を嵌めてみましたが…なんと全然合わzず、横にも後側にも隙間が出来てしまいました。
同じフジミ同士なのに、スピードスターとターボではリアフェンダーからリアデッキにかけての形状がまったく違うことが判明。そ、そんな〜(笑)



↑隙間になってしまった部分に、スジボリ堂の光硬化パテ「ロックレーザー328」を盛りつけて固め、周囲の形状に溶け込むように削り出しました。リアカウルもきっちり合わせたいので、接着しちゃいました。
「棚」のフチはボディとカウルの合わせ目のゴムシールとして露出するんですが、マスキングして塗装すればイイでしょう。



↑とりあえず出来上がったスピードスター・ターボルックのボディ。やはりワイドフェンダーの方がカッコ良いですね。手間かけた甲斐がありましたヨ。
これでもう、このモデルは成功間違い無し!と気を良くして、次回はボディ周りのいろんな部品を一体化していきますよ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿