ショッピングモールの歌姫、半崎美子さんを知ったのは夕方のテレビででした。
一度見ただけですから曲も覚えていなかったけれど、その番組からお人柄も歌も良さそうだなあと思いました。
近くのショッピングモールに来たら行きたいと思っていました。
考えてみるとライブ出来そうなショッピングモールが近くには、ないではないか。。。
半崎美子さんのコンサートのポスターを見つけたのは今年の2月。
手術が終わり抗がん剤治療の真っ最中の頃でした。
6月なら抗がん剤治療も終わっているし絶対行きたい！と思いチケットを買って楽しみにしていました。
昨日がそのコンサートでした。
ピアノ、アコーディオン、パーカッションの生演奏に声量のあるきれいな声。
そして、心揺さぶられる歌詞。
彼女の歌には、心の奥に押し込めてあった悲しみや悔しさを掘り起こされる感がありました。
けれどもその後、優しく包まれて、心地良い暖かい風でそっと背中を押されるような、優しい勇気をもらった気がしました。
若い頃、音楽がやりたくて大学を中退。
上京し音楽活動を目指したけれど苦しい生活に「私、何やっているんだろう」と思うことも何度もあったそう。
細々と音楽活動を続けて17年。
そのうち15年は芽が出なかったけれど、根を張っていた時期だったと今は思える。
若い頃の自分に出会えるなら、無駄な事はひとつもないから自信を持って歩きなさいと言いたい、と話していました。
「大阪恋時雨」は曲名だけだと演歌？と思いきや、ジャズっぽくてかっこよかった！
「母へ」は、私はこんな母じゃないなぁと笑っちゃった。
「明日への序奏」特に心に残りました。
ー始めるための序奏は何よりも自由であれー
最初から最後まで涙が溢れて溢れて。
でも会場へ来る前よりも元気になって帰れる、不思議な温かいコンサートでした。
