銀の匙かげん

後味よい 究極ハッピーエンドをめざす
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ぼちぼちと 備忘メモとして

女は男の未来だ   ホンサンスだ

2009-06-07 | 映画
付け合せの惣菜のごとく、使いまわしの台詞、困った時の事故や自殺での早い展開と、うんざりするのが韓国物。だけど、勢いと情熱みたいなものに押されて、つい又観てしまう。

でも、うんざりしない、大好きな監督、ホン・サンス。
ほとんど固定したままのカメラの映像と、会話によるストーリー展開。ジェットコースタードラマとは違います。
皮肉や意味不明?な例え話、のけぞるようなエッチなシーン(なので、人には薦められないが、最近は控えめ) 独特のテンポと間合いで、癖になります。
毎回出てくるのが、監督の分身かと思われる、ダメ男たち。会話の面白さ(身勝手な持論・哲学?)と女の気を引こうとする行動。この手の男って・・・
強烈な感情ドラマが多い中、このだらだらした曖昧さ、なんとも平和で新鮮、好みです。近いものを持ち合わせてるから?いやー、見てる分には滑稽なのであります。

毎回笑わせてくれる、ホン様。ずーっと極めて!!!

★★★★☆
監督・脚本: ホン・サンス
ユ・ジテ
キム・テウ
ソン・ヒョナ

大学美術講師ムノ(ユ・ジテ)
先輩で アメリカ留学から戻った 映画監督ホンジュン(キム・テウ)
久しぶりに再会し酒を酌み交わすうち、昔二人が関係した、ソナ(ソン・ヒュナ)の話で盛り上がり、会いに行く事に。
過去を引きずっている二人。互いに相手を出し抜こうと行動する。
だらしない男といい加減な男、それを受け入れる女。さて未来は?

パリで見かけた看板に ピンときてつけた題名「女は男の未来だ」
女を崇めてるふりしての男の身勝手さ。当たり~
「男は女の未来だ」と普通に思ってるようでは、女としての修行が足りない?

「接続」からのキム・テウ接続、ホン・サンス物にはぴったり。いいコンビです。
「キッチン」では久々に昔のキャラ。少し年をとったなあ。(イ・ソンギュンあたりが今はそのポジションに?)少しヒネリのある役の方が似合ってきてる。変化をまだまだ期待したい。