切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

森友疑惑国会証人喚問は、素人でも予想できた茶番劇

2018-03-30 22:32:56 | 社会






森友学園による国有地払い下げ問題については、1年以上前から多数の報道がなされ、国民の大半が知っていることなので、その経過は省略。

やりたい放題やってきた自民党・公明党による安倍政権はいつものように全国民ではなく、一部の仲良し友達に美味い汁を吸わせることをやったわけだ。この件を追求された安倍総理が、もし総理自身や妻が関わっていれば総理大臣どころか、国会議員も辞める、なんて発言をした。その後国会での極端に低価格な国有地払い下げ問題の追求過程で、交渉記録がないと何度も何度も否定し続けてきた佐川とか言う官僚が辞めると同時に、国税庁長官に栄転すると言う、極めて恣意的な人事がなされた。
後日、ないと答弁した交渉記録などが現れてきて、その開示を求めた結果、記録は大幅な改ざんがなされていたことが判明し、大騒ぎとなった。記録の改ざんを指示され、実際の作成に関わっていたとみられる近畿財務局の中間官僚が自殺する。そして先日の佐川元国税庁長官が証人喚問される有様となった。


生中継は部分的にしか見てないが、 ニュースや新聞記事等でいろいろ見てると、自民党・公明党の政権及び官僚たちの余りもの卑劣さに、予想していたこととは言え、強烈な怒りしか覚えなかった。
安倍首相や阿部昭恵氏の関わりはきっぱりと強く否定し、改ざん内容の追求に対しては、訴追される可能性があるので答えられないと言う逃げ口上で押し通すと言う欺瞞。証人喚問では一応認められているらしいが、約50回このような言い方で答えることを拒否した。何のための証人喚問なのか。

大体こいつらは、つまり自民党・公明党よる安倍政権と今や政権に逆らえない官僚たちは、一体どこを見て政治と言うものをやっているのか。
少し前、確か財務官僚だったかと思うが、野党からの追及に対して、われわれはその時々の政権に対して仕事をしているのであり、政権が変わったからといって我々の態度が変わる事は無い、などと言っていた。この答弁自体が根本的におかしい。
国会議員も官僚たちも国家公務員となる。彼らはあくまで公僕であって、特定の人々や組織の方に目を向けて政治や政策を実行することがあってはならない。あくまでも全国民に対して政治を進める立場のはずが、国民の方を全く見ていないと言う実態が、いやがおうにも見えてしまう。政治や政策を実行していくのに、代議制で選出されたこいつら国会議員と、東大法学部等を出て事務次官出世レースに血道をあげている利己主義的なキャリア官僚の奴らにとって、一般国民などは虫けら同然なんだろう。
こういう奴らに我々国民の税金から、給料とか莫大な退職金が払われている。いったい国の主人公は誰なのか。自分も社会科の授業で、嫌と言うほど教え、主張してきた。
つまり国民が主権者であり、納税の義務を果たしている者が国の主人公である。これは紛れもない事実であり、一国の首相から市井の人々まで、しっかり認識しておかなければならないことだ。そういったことを無視して、国の上層部にいる連中は権力を手に入れると、自分たちの個人的な思いに基づいて、やりたい放題をやる。


森友問題については、やりたい放題のほんの1つの問題に過ぎない。今まで安保法制を始め、自民党・公明党による安倍政権になってから強権政治がまかり通ってきた。こいつらが目指すものは一体何なのか。森友問題と言う1つの表面的な事件だけを見てるのでは理解は難しいと思う。
ネットの記事なんかを読まずとも、もうずいぶん以前から、何冊も出版されていた書物には、安倍政権のずっと以前から脈々と続く、日本の保守王国復活の取り組みがいろんな形で紹介されてきている。

日本国内でも、あるいは外国においても、日本の保守本流の組織は、「日本会議」と言うことで認識が一致している。この日本会議と言う組織の存在が、国内で認知されるようになってきたのはつい最近のことだ。それまでは全国で様々な活動してきたにもかかわらず、マスコミを始めとして一部を除き、ほとんど注目されてこなかった。この辺はマスコミに大きな過失があったと思う。
日本会議の経緯は置いといて、その構成メンバーなどを見ていると、ある意味あっと驚く。中枢メンバーの多くは宗教法人か何か知らんけど、「成長の家」のメンバーが多く、さらに一時大問題になっていた、「世界キリスト教神霊統一教会」などのメンバーも関わっているし、同じく上層部にはなんと、元最高裁判所長官を務めた人、東大の名誉教授、一部の有力寺院や神社などのメンバー。あちこちの国立大学の教授などといった様々なメンバーが名前を連ねる。そしてもちろん、自民党中心とする国会議員の中にも大勢いて、安倍首相や閣僚にも日本会議メンバーがずらっと名前を連ねている。
先程の成長の家とともに、神社本庁も大きな勢力を持っている。この日本会議を基盤にして、安倍首相がよく口にしている「美しい日本をつくる会」とか「美しい日本の憲法を作る国民会議」等と言う組織も活動している。

特に日本会議については名前通り、日本各地に都道府県単位の組織があり、さらに各市町村の議会に一定の影響力を持っている。つまりそういうメンバーが地方議員として入り込んでいる。このようなところから「日の丸」や「君が代」を取り上げ、さらに学校教育に介入して授業内容の問題を議会でやり玉に上げ追求したりして、それが教科書問題にも繋げられていく。
日本全国でこのような活動を通して、最終的にはリベラルな考え方、左派的な考え方、進歩的な考え方を一つ一つ潰していくというやり方を進めている。このような保守勢力の組織が、最終的には国政の権力を左右する力をを獲得すると言う大きな目標を持って活動している。
そしてその中で、憲法の全面的な改訂、つまり大日本帝国憲法の復活、並びに天皇元首化、国体制度の実現というのが、こういう保守層の大きな目的となっている。まぁちょっと言い過ぎかもしれないが、いずれにしろこのような目標持って活動していること自体は事実だ。

今のように安倍に対して与党内でも誰も何も言えないような状態では、さらにやりたい放題が助長されていくことになるだろう。
内閣支持率がこの間急激に下がっていることに対して、安倍首相は森友問題を徹底的に明らかにして解決する、と言っているが、それは自分たちとは関係なく、すべては財務省の責任であるというところに持っていくのが、ミエミエの状態だ。今回の証人喚問が終わって早速、自民党の有力議員たちは、これで安倍政権が潔白だということが証明された、との賜り、へらへら笑いながらインタビューに答えとった。その馬鹿丸出しの表情に、この日本の無様な事態が透けて見える。
このようなことをもう終わったこととして済ますと、本当に取り返しのつかないことになってしまうだろう。証人喚問後、テレビの街頭インタビューに答える大人たちの言い方は、今の日本の腑抜けにされた腰抜け大人たちの姿を見事に表していた。
サラリーマンたちは、「こんなんでは困りますね」「まぁもうしょうがないですね」「こんなことよりも、もっと大事な問題があるので、そちらの方を早く進めてほしいですね」などとやんわり答えていた。もはや国民の中に、怒りを示すような力はほとんどなくなってしまった。一部の人たちはプラカードなどを作って、国会議事堂前などで抗議活動しているが、残念ながら極めてマイナーな存在で、テレビニュースでもごく短時間映されるだけで終わる。マスメディアも全体的に追求が甘いとしか言いようがない。これで1週間経ち1ヵ月経ち、そのうちにうやむやになって終わるんだろう。そしてそのうちに内閣支持率も回復して、安倍政権万々歳で、すべては過去の幻に消え去ってしまうんだろう。
少し話がそれてしまったような気もしないでもないが、今回のこの問題はれっきとした日本の民主主義の根幹を揺るがす、極めて重大な見過ごせない問題と言える。これがなんとなく時間の経過とともに忘れ去られるならば、それは政権の責任のみならず、国民自身の責任放棄とも言えるだろう。絶対に許してはならない追求し続けるべき問題だ。

まぁこんな言い方をしてると諦めにしかならないが、孤独な1人の独居爺としては、こんなブログでグダグダ言う位が関の山。新聞の読者投稿欄に、割と鋭い指摘をして政権を批判している投稿者を見ると、多くが自分と同じ位か、上の年齢の老人たちだ。率直に偉いと思う。
ブログだとせいぜい数百人くらいしか訪問者がいないが、新聞だと地方紙でも、数十万部発行されているので、そういう方が社会への発信と言う意味では大きいのかもしれない。
まぁ自分もちょっと考えてみよう。言いたい事はまだまだいっぱいあるが、あまりにもの乱文なので、読む人も嫌になるだろうし、ここら辺に留めておく。

最後に1つだけ。いや2つか。
1つは自民党にくっついている公明党と言うわけのわからない存在。創価学会をバックに持つ公明党と言うのは、政権でどれだけの値打ちがあるのか、いつも疑問に思う。
もちろん自民党にとってみれば、ほとんど何も言わず、自民党の言うことを何でもかんでもよく聞いてくれる単なる舎弟に過ぎない。大臣ポスト1つだけ、ご褒美として与えておけば、よく言うことを聞くまぁ家来として扱える。
しかし公明党自身は、自分らをどのように評価しているのか。それが疑問だ。存在感まるでなし。自民党にひょこひょこくっついて何がやりたいのかさっぱりわからない。創価学会がなかったらとっくに廃業しているはずだ。とにかく鬱陶しい存在だし、さっさと消えてもらいたい。

もう一つはこのような民主主義破壊につながる実態がありながらも、日本各地で少ない人数で、コツコツ頑張っている良心的な人々がたくさんいる。ただただ仕事に明け暮れて、政治の深刻な問題など考える余裕もない人たちも大勢いるだろうし、あまり考えずに周りに言われるがままに自民党などに投票してる人たちが大半なんだろう。
それでも毎日真面目に生活していると、どこかで直接的な矛盾に出くわす。最近も大事な年金が実際より少なく支給されていたと言う、無様な深刻な事件が発覚した。こんなことをきっかけに今の権力一極集中による、歪んだ政治や官公庁の堕落した実態を見つめた直すようにしてもらえれば、また選挙などでも違った結果も出るだろう。
それを支える地道な活動をしている人たちもいるのも事実だし、その辺にわずかな期待を寄せつつ、エールだけは送っておきたいと思う。


追加の一言。
麻生財務相が新聞批判をした結果、取り消しと謝罪に追い込まれたが、その発言の中で、TPPよりも森友問題の方が大事なのか、なんて言い方をしとった。

なぜ森友問題がかくも大事な問題なのか。国のトップがこのことをわかっていないと言う実態が、そもそも危機的な状況だし、森友問題は政権及び官公庁自身が民主主義の根本的なあり方を、自らつぶしていると言うところに、深刻な実態の本質がある。
われわれはそのことをしっかりと認識しながら、やはり森本問題だけにかかわらず、今の政権のやり方を、民主主義つぶしなんだと言うことを理解して、徹底的に政権を批判し、この連中を辞めさせなければならないと思う。あくまでも民主主義の根幹が、今後どうなっていくかが問われる問題なんだということだ。
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