浮腫み（むくみ）も侮れない

　９月に「浮腫み（むくみ）」が気になるという３０代の女性が来院されました。今までギックリ腰や酷い寝違いで時々来院されている方です。それらはすぐに改善しましたので、それからすると「むくみ」と聞いてちょっと軽くみていました。

　施術後、身体が軽く楽になったと言われ、今回も良好良好と思い特に異常を感じませんでした。

　その後、浮腫みだけでなく、咳が酷く喘息のような症状になり、息苦しいので病院に行ったところ、喘息と診断されたそうです。しかし、喘息に効くという薬を１ヶ月飲み続けても一向に改善せず、喘息は悪くなるばかりで更に辛くなったので病院を変えて診てもらったところ、心臓に異常が見つかったそうです。

　今まで健康診断で特に異常はなく、血圧も高くなく、激しい運動をしているわけではないので特に思い当たる節は無く本人が一番ビックリだったようです。

　何でも心臓が普通の人の1.7倍に肥大していたそうです。心臓は収縮する力で血液を全身に送り出します。肥大してしまうと伸びたゴムのように収縮する力が弱くなります。そのため血液が全身に送り届けなくなり、浮腫みや喘息のような症状になったようです。

　また、肺に水が溜まっていたことも分かり、緊急入院され、かなり危なかったそうです。明るい方で退院後、リハビリを兼ねて来院して笑って経過を詳しく話してくれました。しかし、一時は本当に辛かったようです。

　何故、急にそのようになった原因は病院でも分からないと言われたそうです。

　たかが浮腫みといってもこれほど重篤な症状が隠れている場合もあるのですね。勉強になりました。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院