1998年 NHK 水曜ドラマ 『必要のない人』

私は何を期待しているのか“Enjoy”をチェックしてしまいました
点滅していない時のUP・・・
にの君の2011/春公開の“GANTZ”・・・面白そうですね
潤君もこういう原作が面白くてヒットした作品に巡り合えますように

やっと観る事が出来ました。
45分×12回なので『必要のない人』を観るには覚悟が“必要”です。
このドラマは観るまでのイメージとは全く違っていました。

小田さんの主題歌は胸に響きます。
優しく暖かくしっとりしたメロディーでとっても素敵な曲です。
もうこの曲を聴くと“拓”を囲む優しい家族や“銀次郎”に関わる暖かな人達の
顔が浮かんできます。

潤君は10年以上も前にこんな素敵な家族に囲まれたホームドラマを
やっていたんですね。ここの家族は“八女家”にも負けていません。
本当に登場人物みんなが優しくて暖かく安心して見られるドラマです。

とても明るく面白く楽しい、暖かなドラマで・・・
松本潤君の超カワイイ、ミルキーボーイぶりに毎回目を細めて観ました。

何と言っても潤君の名前が5番目に登場しています。
NHKドラマにしては高校生の姉(拓から見て)の彼氏との一泊旅行とか
父の母以外の女性、母のときめきの男性・・・と
不倫になるのかならないのかと今風な話もあり面白く、でもジメジメせず
ハッピーなお話になっています。

潤君演じる中学3年生の拓が一番真面目で家族思いで
“銀次郎(そば屋)”の事を愛するカワイイカワイイ“拓”ちゃんです。
殆ど笑わない上から視線を落とす表情は今のままです。


主題歌「君たちを忘れない」
詞・曲・歌 小田 和正

＜キャスト＞

田村 かほる（森 光子）・・・彰の叔母・銀座でそば屋“銀次郎”を経営。独身。
大野 彰（風間 杜夫）・・・拓の父・幼くして親を亡くしかほる(叔母)に育てられる。
失業中。
大野 美紀（高橋 恵子）・・・拓の母
大野 奈々子（野波 麻帆）・・・拓の姉・今風女子高生 彼氏に夢中

大野 拓（松本 潤）・・・真面目なカワイイ中学3年生

ジョーカー・野村（里美浩太郎）・・・かほると両想い
宮本 愛（南野 陽子）・・・彰とプラトニックラブ
小山 みさき（加賀まりこ）・・・かほるの妹
杉岡 伸二（岡本 健一）・・・美紀と恋仲
中川 勇（和泉 元彌）・・・“銀次郎”の従業員
他・・・中条きよし、芦田伸介、

第1回の潤君の登場シーンはおかしいです。
姉奈々子が紙のパックを顔に貼って拓の部屋に入ると、拓は
レスラーのマスクをして勉強していました。お互いに素顔でないという・・・
まるでこの間の“ウルティモドラゴン”みたいです。

＜拓の部屋＞

奈々子「覆面つけて勉強してんの？」
拓「うるせぇ～んだよ！」

と言ってマスクを外します。キャ～！！ミルキーボーイ拓！！
冷めたあのお馴染みの目で奈々子を見ています。

奈々子「分った！覆面付けてると強くなった気になれるんだ！ガキくさ！」
拓「うるせぇ～って言ってんだろ・・」
奈々子「ママは心配してるけどさ・・あんまり気にする事ないよ。
成績が良けりゃ楽しい人生送れるってもんでもないからさ・・・」
拓「でももうちょっと良けりゃなぁ～・・・」

2人は何かと会話が多くて仲のいい姉弟です。拓は将来親に反発して
高校受験はせずかほるの“銀次郎”を継ぐことを決心して大反対されますが
かほるを説得して味方に付け親も次第に考え直していきます。
かほるの家に住み込みで修行をしますがその時教えてもらうのが
勇です。勇は初めから拓の味方で凄くカッコいいです。

奈々子は彼氏と一泊旅行をしてしまい、親にバレてしまいます。
彰は彰で両思いの彼女、愛に夢中です。
美紀にも両思いの年下の彼氏、杉岡がいます。

＜ホテルの一室＞

美紀「もう主人には我慢出来ないの・・・私の事めざわりとまで言ったのよ。」
杉岡「ひどい・・・」
美紀「私が主人と別れたいと思う気持ち分るでしょ？」
と言って杉岡の胸に・・・背中に手をまわす杉岡。
杉岡「こんなカワイイ奥さんを・・・」
見詰め合って唇を重ねようとした時、美しいBGMが止まって携帯のベルの音

仕方なく携帯に出る美紀。
美紀「ハイ・・奈々子？え？体操着？洗って2番目の引き出しに
入れておいたわよ。ないってない訳ないでしょう？ゼッケンから色が
落ちそうだったんでママ外して洗って又縫い付けておいたんだから！
もしかしたら拓の引き出しに紛れ込んでるかも知れないから良く探して！」
杉岡「ハハハ・・もう帰った方がいいんじゃないですか？本気で離婚する気なら
ともかく外泊すると、美紀さんの失点になる！
僕はいつでも・・・美紀さんを見てます。」

立ち去る杉岡・・・カッコイイ・・潤君ならなぁ～

かほるの恋愛話もあり以外に面白くて・・・
潤君のシーンが多くて目の保養になりました。

初めは暗い話だと思って観始めたら前向きなドラマで楽しく観られました。
拓が家族の為に朝食を作るシーンがあって真っ白な大き目のシャツを
オープンシャツにして着て料理をしています。カワイイ

そして家族も“銀次郎”に関わる人達もみんなはそれぞれに
自分らしい場所を見つけて動き出します。

色々あって杉岡と愛は結婚する事になって、かほるとジョーカーも
別々の道を歩き出そうとしていました。

＜別れの時・かほるの家の庭先＞

ジョーカー「僕にとってあなたがどれだけ必要な人か忘れないで下さい。」
かほる「忘れませんわ。私もうちょっとの所でひがむ所でしたから。
私は誰にも必要とされてないんだって。」
ジョーカー「僕もそうですよ。きっと彰さんや拓君だってそうだ。
誰でもあるんですよ。1度や2度は誰でも・・・今度ぼくが帰って来るまで
大木になってろよ（庭の木に）」
かほる「せっかち（笑）ジョーカーさん・・明日を信じているものには
時間なんて無限にあるんですよ。」
何度も頷くジョーカー。

＜川べり＞

清々しい気持ちで新たな出発を決意して颯爽と歩いていく彰。

『そう焦る事はないのだ！明日どんな良い事が起こるかも分らないのだから。』

後ろから美紀の声。
美紀「待ってぇ～！」

腕を組んで歩いていく2人・・・（終）

結構長いセリフも難なくこなし、大人達に混じっても
見劣りする事無く安心して観られました。
あまり笑う演技がなくて少し残念ですが・・・強気な拓は健気です。
この時の潤君はまだ“嵐”になる事も、役者として大活躍する事も
多くの女性を骨抜きにする事も・・・知らないんですよね・・・

この同じ年の代表作に新宿少年探偵団/1998がありました。

とってもいいお話でした。ありがとうございました。



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