急遽お盆に休みが取れることになり久しぶりの温泉旅行の計画を練り始めたのが休みの2日前。10軒ほどの温泉宿に電話しまくりましたが時すでに遅し・・・。日本中が動き回るこの時期に空いてる宿はなかなかありません。そんな時、温泉パスポート付きの自遊人で“渡合温泉”の文字を発見!電気が通っていない俗に言うランプの宿だそう。以前からなんとなく耳にしたことが有りましたが特に興味を持つこともなく今まで過ごしてきましたがダメもとで電話すると1部屋だけ空いてるとのこと、迷わず予約を入れます。
渡合温泉に至る林道は一般車両は通行禁止のため「花街道付地」という道の駅に集合し、そこからは宿のバスで温泉へ向かいます。やがて道はダートとなり結構な勢いでバスも揺れます。
途中、車では通れない場所があり500mほど徒歩区間があります。重機など置かれさながら工事現場の様相ですが、何でも沢を挟んで反対側にあった道が崩壊してしまったためこちら側に新しく道を作っているようです。少し前まではひと1人がやっと歩ける道幅だったそうです。
徒歩区間を過ぎると宿のバンが停めてありまた車に乗り込みます。途中、高樽の滝に寄って15分程の休憩時間もあります。右上の写真は上から滝を覗きこんだものです。足がすくむほどの高さですがこんなアングルもなかなか珍しいです。
花街道付地から休憩時間も含め1時間ほどでしょうか、やっと渡合温泉に到着です。木造の予想通りの鄙びっぷりです。冒頭でもふれましたがここはランプの宿、演出では無く本当に電気が通っていないのです。山の夜は早く、闇が降りる前から廊下にはランプがセットされています。
部屋は8畳+床の間+縁側。予約時にダメもとで「眺めのいい部屋で」とお願いしましたが最後のひと部屋ということで難しいと言われていましたが窓からは緑が眩しく予想していたよりいい部屋でした。
次は温泉へ。内湯が各1で翌日には男女が入れ代わる形式です。泉質はアルカリ炭酸泉で源泉温度は10.5度と低温のため加熱利用しています。無色透明無味無臭でこれといった浴感は特にありませんが浴槽で使用しているコウヤマキがいい香りです。難点をあげるとすれば蛇口をひねらなければ新しいお湯が供給されないため(蛇口開放禁止の貼り紙有り)湯が汚れやすい、浴槽が非常に小さいため見ず知らずの人とは入りづらい距離感。ちなみに夜の間に掃除と湯の張り替え+加熱をするため夜は20時半まで、朝は7時からの利用時間です。
風呂上がりに辺りを散策すると源泉を見つけました。丁寧に祭られ大事にされていることがよく分かります。
そしてお待ちかねの晩ご飯です。山菜を中心としたものでどれも美味しく頂けます。最初に卓に並んでいたものだけでも結構な量でしたが、てんぷらやとちもちのお汁粉などなど食べてる最中にも次々と料理が運ばれてきます。おまけに飲みきれないからと隣席のご夫妻からビールを頂く始末。昼飯のけいちゃん(44号参照)を食べ過ぎた体には完食は結構大変です。ちなみにこの宿には冷蔵庫もないそうです。
夕食後、ランプの扱いについて簡単なレクチャーを受けます。同じように見えるランプでも吊るし用、壁掛け用などいろいろ種類があるそうです。写真左は廊下の吊るし用ランプ、写真右は部屋置き用です。部屋に戻ったのは7時半頃でしたがランプの雰囲気を楽しむ間も無く即寝してしまいました。
夜中トイレに起きると22時まで供給されている自家発電もストップし廊下はランプの光りだけです。雰囲気は損ないますが意外と暗いためトイレなどは懐中電灯を持っていったほうがいいかもしれません。ちなみにもちろんボットンです。
朝靄の中散歩するのも結構気持ちがいいです。
朝風呂を済ませ、朝飯です。夕食同様白飯がモーレツに旨いです。右の写真は食事部屋です。
朝食後コーヒーを頂き、他のお客さんや宿の方と話をしていると旅行ではなく、田舎の親戚の家に泊まらせてもらった感じがします。帰りはまた宿の車で花街道付知まで送ってもらいます。
この宿は、ご主人、女将さんと家族の方々本当に感じがよく気持ちよく過ごせました。ただ山の宿で電気がないことから不自由な点が多いのも確かです。虫嫌い+山嫌い+秘湯未経験者は、ど肝を抜かれるかも知れませんが、なんでも便利になった世の中でこんな経験ができるのもいいもんだと思います。
渡合温泉
http://www.doaionsen.jp/
住所:岐阜県中津川市加子母渡合
電話:090-1092-8588(衛生電話)
料金:1泊2食11,650円
泉質:アルカリ炭酸泉
訪問:06.8月中旬
※冬期休業
※ビール大瓶600円
※現在日帰り入浴は受け付けていないようです。
…だから、明日(8/20)は、千葉マリンスタジアムにロッテ戦を観に行くんだってば!
神様、どうか家族そロッテ観に行けますように! アーメン オーベーか!?
ちなみに俺はいま、ギター練習にハマってます。 DEPAPEPEをよく聞いてます。 ニジマス。