僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

至福の音

2008-12-09 | Weblog

先日、今までで最高の音や、と思ったオーディオを聴かせてもらった。
それは、会社関係の上司でオーディオマニアのH氏のオーディオルーム
にあるもの。
以前からH氏のオーディオ狂い(失礼やけどこの言い方が一番ハマる)
は有名で、特にその話題に触れなくても誰からともなく噂が聞こえてく
るほどで、H氏は、一度その音を聞かせて欲しいとお願いした俺の、あ
つかましい頼みを快く引き受けてくださって、それが実現したというわけ。

まぁ、その音というや、それはもうどんな表現を使っても当てはまらない
ほど素晴らしいもので、チープな言葉やけど「ぶっとんだ」というのが、
まだ一番近いかな、という感じ。
ウチから持っていったCDとH氏の趣味であるジャズやクラッシックを織り
交ぜて聴かせてもらったんやけど、持っていったCDのほうは、こんな音
が入ってたんや、とか、ここの音は実はこんなに音符が長かったんや、
とか、このドラマーこんなにうまかったんや、とか、家のオーディオでは
全く分からなかった細部の音が聞こえてきて、その再現力にとにかく驚
嘆。
次にH氏のオススメのジャズやクラッシックを聴かせてもらったんやけど、
これはもうオススメだけあってまさしく「ブッ飛び」。好きなジャンルだけ
あって、主にその音楽に合わせてイコライジングしてあることがかなりの
効果を発揮してるんやろうけど、ボーカルはそこに人の顔があるくらいの
リアルさやし、他の楽器も強弱の棲み分けはもちろん、左右・上下の定
位もビシっと決まっていて、まさしく音楽に酔いしれるとはことことか、と
思うくらいの素晴らしさやった。

システム的にいうと、まずスピーカーは左右各4つづつの計8個+サラウ
ンド時は後ろ2つが加わるようになっているのだが、驚くなかれ、そのス
ピーカーはそれぞれひとつづつのアンプで鳴らすようになっているのだ!
内ひとつだけは左右を共通で鳴らすようになっているため、すなわちこの
システムにはアンプが7個存在している!しかもそのアンプ全てはオー
ダーメイド。工学部出身のH氏はアンプはもちろん、オーディオルームか
らスピーカーキャビネットに至るまで全て自分で図面を書き、それを発注
もしくは、自作されているのだ。これだけでももう俺達の理解をはるかに
越えるマニアぶりなのだが、驚くことはまだある。なんとスピーカー毎に
音の伝達スピードが違うため、それぞれのスピーカーからの発音タイミン
グを少しづつずらしてあるらしいのだ!たとえば低音は速度が遅いので
少し早めに発音するように、等。だからその音の素晴らしさを体感するに
はヒアリングポイントがとても重要である。オーディオルームには椅子が
ひとつだけ置いてあるのだが、その椅子から少し外れただけで、
定位は
完全にずれ、ボーカル等が中央から聞こえなくなってしまう。最高の音を
体感するには、最高のポジションもまた外せない絶対条件になってくると
いうことで、このシステムはHがいなければ最良の状態で聴く事はもちろ
ん、音を鳴らすこともできないという、超オリジナルな逸品なのである。

ということで、そんな素晴らしい音を作り上げるには、やはりどれだけの
まねーがかかったか、というのが俺達一般市民の気になるところ。
H氏には下種な質問で申し訳ありませんが、という前置きをして、勇気を
だし、ウン千万単位ですか?と聞いてみた。
その答えは…H氏はニヤっと笑っただけで、お答えにはならなかったが、
どうもその限りではなさそうな感じがした。俺の予想ではおそらく“オク”
を超えてるような気がしたな。
まぁ、超一流会社の部長というポジションからして年収ウン千万やろし、
それはそういう人のみが楽しめる究極の音づくりなんやろうけど、趣味と
はいえ、音楽が大好きな俺としては、“いつかはクラウン”のようなあこ
がれを抱かせてくれた素晴らしい出来事でした。

H氏、本当にありがとうございました。たぶん呼ばれなくてもまた伺いま
すのでよろしくお願いします。


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