甘裸哲学

哲学をするのに特別な知識は必要ありません。このブログはあなたの固定観念を破壊して、自由自在に考える力を育みます。

【人形劇】━役割を演じる君達へ━

2012-12-02 05:52:41 | 大きな哲学
「ねえ、君は誰?」
「僕は学生だよ。優等生さ」
「へえ、頭良いんだ。ねえ、一緒に銀行強盗しようよ」
「何だって?www」
「だって、頭良いんでしょ?きっと成功するよ!」
「馬鹿だなぁ。優等生はそんなことしないものだよ」

はい、このようにですね
本来、どんな人間かを説明するために
言葉が存在していたはずなのに
(自分に合った言葉を探していたはずなのに)
いつの間にか
言葉の方に自分を合わせるようになってしまった
この言葉のことを
社会的レッテルなどと言います

人は、自分に与えられた役割を
何の疑いもなく
演じてしまう傾向があるようです

これに関連する有名な実験として
・ミルグラム実験
・スタンフォード監獄実験
の二つがあります

ミルグラム実験は
閉鎖的な環境で
教師の役割を与えられた被験者が
生徒の役割を与えられた人間に
体罰として電気ショックを与えることを
実験者により強く指示されるというものです

実際は人間が座る電気イスはただのイスで
電流など流れないのだけれども
まあ、人間には被験者が電圧をかけるスイッチを押したときに
悲鳴を上げたり・助けてくれと懇願したり、演技をしてもらうわけです

で、この実験の結果として
ほとんどの被験者が
人間が動かなくなるまで
つまり
最大の電圧をかけるスイッチまで
押してしまったのです
うわぁ、人殺しがいっぱいw
自分がやらなければ実験は失敗する
研究者(権力者)が「やれ」という
あー、人間って怖いですねぇw

でも、次に紹介するスタンフォード監獄実験は
この実験とは違って
本当は電流なんて流れてなかったとか
そんな都合の良い設定は
ありませんので!
知らない方は覚悟して読んでくださいね

はい、スタンフォード監獄実験は
スタンフォード心理学部により刑務所で行われました
まずは新聞広告などで集めた
何の罪もない一般人を
適当に看守役と囚人役に分け
囚人役の方々が強盗の容疑で
自宅からパトカーで
スタンフォード大学の講堂(刑務所)まで
強制連行されるところからスタートです
いやあ、本格的ですねぇw

刑務所に連行された囚人役の方々は
服を無理やり脱がされ
シラミ除去スプレーを全身に浴びせられ
囚人服を着せられ、ID番号を与えられました
一日目は何も起きなかったんですよ
そう、一日目は

はい、二日目になりました
囚人が暴動を起こしました
事態を重く見た看守役の方々は
暴動の指導者達を
独房送りにし
暴動に加わった者に
悪い囚人のレッテルを貼り、悪い囚人の監房で冷遇
暴動に加わらなかった者に
良い囚人のレッテルを貼り、良い囚人の監房で優遇しました
そして恐ろしいことに
半日ほど経ってから
一部の良い囚人と悪い囚人を
適当に入れ替えました
こうして囚人達は
悪い囚人から良い囚人になった者を
密告者だと思うようになり
囚人間の対立が激化しました

しかし、看守役の方々は
それでも満足しなかったのか
囚人を全裸にして遊んだり
監視カメラを切って囚人を虐待したり
二日目にして滅茶苦茶になりました
この時点で一人の囚人が精神的に耐えられなくなって
「金なんか要らないから、もう降りさせてくれ」
とか言い出したみたいなんですけれども
看守役の方々が
「これは演技だ!脱獄させてたまるか!」
などと研究者に訴えかけて...
実験の離脱が許可されないことが分かった囚人達は
怒り狂い(当然の反応だと思うが...)
更なる大暴動が起きました
以下省略(調べたければ自分で調べればいいよ)
とにかく悲惨なことになりました

これらの実験から明らかになったのは
1.人間は限定的に権力を与えられると暴走する
2.人間はどんな役割でも与えられればそれを果たそうとする
まあ、こんなもんでしょう

あなたの役割は何ですか?
何か特権とか持ってたりしませんか?
資本主義の世界では
カネが権力になります
暴走していませんか?

宝くじで数億円が当たったりして
暴走してしまいそうな時は
この記事でも思い出して
何とかしてくださいw
無責任だけど今回はこのあたりでノシ(参考)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿