甘裸哲学

哲学をするのに特別な知識は必要ありません。このブログはあなたの固定観念を破壊して、自由自在に考える力を育みます。

2013-08-17 15:49:03 | 大きな哲学
動物と植物と、それから人間
僕たちは他の動物とは違うらしい
食物連鎖の頂点に君臨する我々は
他の全ての生物を食料にすることができる
※もちろん好んでワームを食べたりはしないが

このことから人間の命が最も大事だと結論付けるためには
我々は、偉人や有名人の命の方が一般人の命よりも大事だと本気で思う
あるいは、神様が最も大事なものとして人間を創られたのだと本気で思う必要がある
多分、ほとんどの人が[人間の命が最も大事である]と結論付けることになるだろう

一方で、人間も他の動物の命も同じくらい重いと考える人たちがいる
また、植物も含めて、全ての生物の命は平等だと考える人たちもいる
前者の場合は、不殺生を徹底して菜食主義者になったりするが
後者の場合は、感謝しつつ食事をするだけの一般人となるだろう


次に、人間の命について詳しく考えてみよう
トロッコ問題である(以下、wikipediaより引用)

まず前提として、以下のようなトラブル (a) が発生したものとする。
(a) 線路を走っていたトロッコの制御が不能になった。このままでは前方で作業中だった5人が猛スピードのトロッコに避ける間もなく轢き殺されてしまう。

そしてA氏が以下の状況に置かれているものとする。
(1) この時たまたまA氏は線路の分岐器のすぐ側にいた。A氏がトロッコの進路を切り替えれば5人は確実に助かる。しかしその別路線でもB氏が1人で作業しており、5人の代わりにB氏がトロッコに轢かれて確実に死ぬ。A氏はトロッコを別路線に引き込むべきか?

なお、A氏は上述の手段以外では助けることができないものとする。また法的な責任は問われず、道徳的な見解だけが問題にされている。あなたは道徳的に見て「許される」か、「許されない」かで答えるものとする。

つまり単純に「5人を助ける為に他の1人を殺してもよいか」という問題である。功利主義に基づくなら一人を犠牲にして五人を助けるべきである。しかし義務論に従えば、誰かを他の目的のために利用すべきではなく、何もするべきではない。
 
では次のような派生問題ではどうだろうか。A氏はやはり(a)の状態にあるが、(1)ではなく次の(2)の状況に置かれている。
(2) A氏は線路の上にある橋に立っており、A氏の横にC氏がいる。C氏はかなり体重があり、もし彼を線路上につき落として障害物にすればトロッコは確実に止まり5人は助かる。だがそうするとC氏がトロッコに轢かれて死ぬのも確実である。C氏は状況に気づいておらず自らは何も行動しないが、A氏に対し警戒もしていないので突き落とすのに失敗するおそれは無い。C氏をつき落とすべきか?

前述の問題と同様、A氏にはつき落とすかつき落とさないかの選択肢以外は無いものとする。C氏ほど体重の無いA氏が自ら飛び降りてもトロッコを止められず、またその事実をA氏は理解している。

功利主義に基づけば、トロッコを分岐させることも、一人を突き落として脱線させることも一人を積極的に死に追いやり五人を助けるという点で等しい。しかし多くの人が、1番目の質問では一人を犠牲にすることは許されると答えるのに対し、2番目の質問では一人を犠牲にすることは許されないと答える。この二つの質問で異なる点は、最初の質問では行為者の行動自体は「分岐の切り替え」に過ぎず、一人の死は(たとえ結果を承知の上でも)その意図の直接の結果ではなく副次的な出来事(つまり巻き添え)と考えることが可能であるのに対し、次の質問でははっきりと「狙ってC氏をトロッコに激突させる」という行動をとっており、行為者の直接の意図と行動によって死ぬということである。(以上、wikipediaより引用)


※法的責任の問われる現実世界では
複数人を見殺しにした場合は
絶対に無罪で
一人を殺して複数人を助けた場合は
殺した一人の遺族に訴えられるかもしれませんね


次は臓器くじについて考えてみましょう
くじで選ばれた健康な一人を殺して
その臓器で
臓器移植しなければ助からない
複数人を助けるべきか
という問題です

本質的には同じ問題でしょう?

最後に人口削減問題について考えてみましょう
人類は食料やエネルギーの問題を抱えています
科学の発展により
人工肉や再生可能エネルギーが少しずつ開発されていますが
人口が指数関数的に増加(超急激に増加)しており
このままでは増えた人類の大半が
食料不足や冷暖房不能により
苦しみながら死滅してしまいます
我々は選択を迫られています
苦しみながら滅びゆく数百億人の人類を見殺しにするか
数十億人の人々を殺して解決するか

良かったらじっくり考えてみてくださいね

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