甘裸哲学

哲学をするのに特別な知識は必要ありません。このブログはあなたの固定観念を破壊して、自由自在に考える力を育みます。

身近なプラズマ現象

2012-12-25 14:19:58 | 科学
プラズマって聞いてみなさんは何を思い浮かべますか?
雷、切断兵器、プラズマテレビ、蛍光灯、オーロラ、太陽.....
しかし「プラズマとは何か?」と聞かれて
説明できる人が一体何人いるのでしょうか
ほとんどの人が具体例を挙げまくって誤魔化すと思います
今回は身近なプラズマ現象について考えてみましょう

固体、液体、気体、プラズマ
これを物質の4態と呼ぶことがあります
単純に温度だけで考えると
左が低くて右が高いといった順番で並べました
エンペドクレスの考え方では
万物の根源は四大元素(土、水、空気、火)でしたが
固体=土、液体=水、気体=空気、プラズマ=火、と考えると
エンペドクレスなかなかやるなぁ~~~wwwwwww
って思ったりもします

プラズマというのはエネルギーを持った不安定な状態であり
激しく運動しているために温度が高いことが多いのです
しかし、蛍光灯などでは、粒子密度が低い(=気圧が低い)ために
いくら個々のプラズマ状態の粒子が激しく運動したところで
温度は高くとも、総熱量が少ないので触ってもあまり熱く感じないのです

プラズマ状態についてもう少し詳しく述べておきます
陽イオンというのは原子がいくらか電子を捨てたものです
正イオンというのは原子がすべての電子を捨てたものです
プラズマ状態というのはいくらかの原子が正イオンとなり
電子が軌道を外れて、滅茶苦茶な運動をしている状態です
まとまりがなく、不安定だと考えてください

プラズマテレビでも使われている蛍光灯の原理について説明するために
まずは蛍光物質がどうして光るのかについて説明します

蛍光物質は単純に当てられた光を反射するのではないのです
当てられた光を一旦吸収し、そのエネルギーを特有の光として放出する
つまり、もらったエネルギーを使って自分で光るわけです
エネルギー源は別に光でなくても良いのですが
蛍光ペンなども含め、ほとんどは光を光に変換しています
とにかく、蛍光物質は入力されたエネルギーを特有の光に変換して出力する、エネルギー変換装置なんです

では早速蛍光灯の原理についてみていこうと思います
蛍光灯は電気を流してやることで(電気のエネルギーを与えることで)
中に入っている少量の水銀や希ガスなどをプラズマ状態にしてやります
プラズマ状態になった原子は自らの安定のために紫外線をエネルギーとして放出します(水銀や希ガスは余計な化学反応で勝手に安定化しないので使いやすい)
この紫外線が、ガラスに塗ってある蛍光物質に当たり、発光するのです
光ってるのは蛍光物質が塗られたガラスの表面だけなのです
電気→粒子の熱運動→見えない光(紫外線)→見える光(可視光)に変換する装置
それが、蛍光灯です

以下に具体例を挙げまくってこの話を終えようと思う
......そのうち追伸します

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3 コメント

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マルテンサイト千年ものづくり (グローバルサムライ鉄の道)
2024-08-08 16:05:36
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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ベアリングの道 (極圧添加剤研究者)
2024-08-18 16:52:52
材料物理数学再武装」といえばプロテリアル(旧日立金属)製高性能冷間ダイス鋼SLD-MAGICの発明者の方の大学の講義資料の名称ですね。番外編の経済学の国富論における、価格決定メカニズム(市場原理)の話面白かった。学校卒業して以来ようやく微積分のありがたさに気づくことができたのはこのあたりの情報収集によるものだ。ようはトレードオフ関係にある比例と反比例の曲線を関数接合論で繋げて、微分してゼロなところが最高峰なので全体最適だとする話だった。同氏はマテリアルズ・インフォマティクスにも造詣が深く、AIテクノロジーに対する数学的な基礎を学ぶ上で貴重な情報だと思います。それと摩擦プラズマにより発生するエキソエレクトロンが促進するトライボ化学反応において社会実装上極めて有効と思われるCCSCモデルというものも根源的フリクション理論として自動車産業等で脚光を浴びつつありますね。
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文系でもわかる数学 (商務経理関係)
2024-09-27 19:47:48
「材料物理数学再武装」なつかしいな。番外編の経済学のアダムスミス国富論(神の見えざる手)における、市場原理による価格決定メカニズムの話面白かった。学校卒業して以来ようやく微積分のありがたさに気づくことができたのはこのあたりの情報収集によるものだ。ようはトレードオフ関係にある比例と反比例の曲線を関数接合論で繋げて、微分してゼロなところが上に凸のところの最高峰となり全体最適だとする話だった。

まあ簡単に言うとシナジーということで
 1+1=2  だけではなく
 1+1=3  という世界を
数理的に表現しようとしたもののように受け止められる。
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