万葉集の高橋虫麻呂の有名な、ちょっとばかり長たらしい歌があります。
“(しなが鳥) 安房の地続き (梓弓) 末の珠名は 胸別の 広き我妹 腰細の すがる娘子の
その姿の きらぎらしきに 花のごと笑みて立てれば
(玉桙の) 道行き人は 己が行く 道は行かずて 呼ばなくに 門に至りぬ
(さし並ぶ) 隣の君は あらかかじめ 己が妻離れて 乞はなくに 鍵さへ奉る
人皆のかく迷へれば うちしなひ 寄れてそ妹は たはれてありける”
どうでしょか???「うちしなひ」はなよなよとしている様を云います。「たはれ」は淫らにじゃれつく事です。()は枕詞。
この人は、胸が大きく、その上、 あたかもすがる蜂のように腰細で、際立って美しい女性だったようです。
この「すがる娘子」と相通じる美しさが「天宇受売命<アメノウズメノミコト>」にはあったのではないかと私は想像しているのですが???どうでしょうかね。ではなかったなら、八百萬神が、一瞬、あっと息を止めるほど静まりかえったりすることはなかったのではないでしょうか。
この場を、もう一度再現してみます。
天石屋戸の前では、鳥が朝を告げます。それに合わせるようにして、チャリンチャリンと妙な鈴みやいな音も聞こえて来ます。それが鳴り終わったかと思うと、今度は、なにやらごちゃごちゃとした男神の神さびた祝詞などを上げるような声も聞こえて来ます。
と思うと、今度は全く音のない静寂な世界になります。
「おヤ???今、石屋戸の外はどうなっているのか」
と、アマテラスの心がどんどん戸外の不思議な思いに掻き惑われます。
これで、もう十分です。アマテラスがそっと顔お覗けて、石屋戸の外の様子伺い見ること疑いなしです。でも、思金神は、更に、完全なる秘策を、天宇受売命に授けていたのです。100%ではだめなのです。120%も200%もの完全な成功方法を人知れずに、これに関わった関係者だけに授けていたのです。決して、その秘策は、完全に、誰にも漏れることのないように口封じ化されていたのです。今ある加計学園のようなへまなことがないように、その対策が施されていたのです。
でも、考えてみると、今の自民党の安倍さんの政治は、忖度かなんか知らないのですが、国民が知らないうちに身ビイキなことばかりが執り行われているように思われませんか。国民を少々ばかにしているように感じませんかねえ???????????????