オホクニと一緒に住むヤガミヒメはどうしても“嫡妻<ミムカヒメ>”を
”畏”
とあります。これを「オソレ」ではなく “カシコミテ” とよましております。あの黒媛が仁徳天皇の妃の “石之日売命の甚はだ嫉妬<ウハナリ ネタミ>たまいし” されたのを恐れて吉備の国に立ち返った時は、はっきりと「嫉妬」と書いているのですが、ヤガミヒメの場合は、ただ、「畏れて」としか書き現わされてはいませんが、その心は全く同じように、ものすごく激しかったに違いありません。ヤガミヒメもクロヒメも、身に危険が迫っていたのでしょうか故郷に逃げ帰りしております。特にヤガミヒメは子までなしていたのですが、その子を置いて立ち返ります。その子を何と
”刺挟木俣而返<キノマタニ ハサミテ カヘリマシマス>”
その辺りの母の心についてはまた・・・・・・・