此の歌の意味ですが、
“泊瀬”というのは「長谷の山」だと言う事だけは分かるのですが、此の歌の後の部分はどう解釈すればいいのか分かりません。“仲定める”というのは何でしょうか。「我々二人の仲を許してくれた」ぐらいに解釈すればいいのでしょうか???。それが“大峯<オホヲ>にし”です、この「にし」というのもよく分かりませんが、本居宣長は「大峯に於いて」だとしておりますが。でも、どうしてそれが「大峯」で、「小峯」はどうなったのでしょうか。この辺りもよく分かりません???お教え願えれば・・・・
それに引き続き、今度は、「槻弓」「梓弓}ですが、是もよく分かりませんが、次のように解釈してはどうでしょうか。これ等の言葉は枕詞ですが「伏せたり」、「立てたり」して我が身の側に置いている弓ですが、いざ使う段になると、それらの弓を取りあげるように、別れ別れになっていようと、結局は、お互いに逢うことができるのですよ。我が愛しの妻よ早く逢いたいものだ。それが
“意母比豆麻阿波禮” 「思ひ妻あわれ」
です。前の「大峯」の歌より、「槻弓」以後の歌の意味は比較的よく分かるのですが。
なお、この「あわれ」ですが 「かわいい」「いとしい」「なつかしい」という意味で、ある事を思い浮かべるだけでも感に堪えないような侘びしさがこみ上げる感情を云います。だから、昨日書いた「哀」は間違いでした。現在の世間並に、改めて、訂正してお詫びを申し上げます。