私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

「言ってえ どげえな 美人何じゃあ」

2015-11-22 11:13:27 | 日記

 と云うお問い合わせがありました。まあとにかくも「ものすげえ、誰が見ても、勿論、男ですが、女性でも通りすがりに、自然に振り返らざるを得ないような美人だったのだそうです。クレオパトラも楊貴妃も一目置くような傾国のと云う言葉がまさにぴったりとしたような女性だったのだそうです。余り日本では、大学者先生も誰一人としてその美しさに関心を示してはおられないようなのです。でも、私は、日本史の中で最も美しい女性ではなかったかと思っているのですが????。

 そこで、書紀に綴られているその美しさを少し詳しく取り上げてみます。これだけその美しさを言葉で表現されておる女性があったでしょかと思われる様な美しさです。さて、その言葉を再度書いてみます。

 “①茂矣綽矣諸好備矣②曄矣温矣種種相足矣③花弗御蘭澤無如④曠世罕儔⑤当時独秀者也”
  ①コマヤカデ サワヤマニシテ モロガヲソナワレリ
   茂・綽です。「茂」は大変美しく、立派で、非常にすぐれている等の意味があり。それだけではありません、「綽」とはきわめてしなやかにすぐれている様子です。それを書紀では「コマヤカ」にして「サワヤカ」と読んでおります。「諸好備」で、体中、総てに、その麗わしき美しさが備わっれいるというのです。
 これだけでも、彼女のその美しさを十分に言い表わしているのですが、更に、続けて
  
 ②ウララカニ ニコヤマニシテ クサグサノカタチタレリ
   曄・温です。「曄」は光り輝くという意味です、「温」はおだやかでなごおやかな様子です。その心までこのように言い書き現わしており。他に例を見ない、何処を取っても一つも欠点のない完全なる「絶世の美人」だったと説明しております。

  どうです。これだけの言葉を持ってその美しさを言い表わされた女性が、此の吉備の稚媛を除いていたでしょうか???。③④⑤はまた明日に