中国の楊貴妃に匹敵するのではないかと思われるような美女がいました。それが書紀に書かれれいるのです。
”今天下麗人莫若吾妻<イマ アメガシタノ カオヨキヒトハ ワガツマノ ゴトキハナシ>”
とある時、中央政権に参加していた吉備の国の上道臣「田狭<タサ>」が、同僚に自分の妻が日本一の美女であると話しておりました。その美しさを
“①茂矣綽矣諸好備矣②曄矣温矣種種相足矣③花弗御蘭澤無如④曠世罕儔⑤当時独秀者也”
と書いております。
これを次のように読ましております。
<①コマヤカデ サワヤマニシテ モロガヲソナワレリ②ウララカニ ニコヤマニシテ クサグサノカタチタレリ③イロモ ツカワズ カモ ソユルコトナシ④ヒロキヨニ タグヒマレナラム⑤タダイマニハ ヒトリスグレタリト >
どうぞ、此の部分を声に出して御読みください。何回読んでも、その美しさが体の底から染み出るような不思議な感じに浸ることができます。