色々お散歩

ヨーロッパ好き乙女趣味な 旅写真・日常ブログです

八重山5・黒島一周

2013年03月17日 15時11分56秒 | 旅行
2/9(土)

朝8時。相変わらず風が強く、雨が降りそうな天気の黒島の朝。
朝食はハートの卵焼きが可愛い。


しかしこの民宿には自分ら以外にも沢山の泊り客がいて食堂は賑わっていたが
聞こえてくる言葉が関東の言葉か関西弁の二つしかない。
昨夜の夕食で隣に親切な若い夫婦(?)がいたが聞きなれた言葉、インスピレーション。
なんでも神奈川だとか。新入りの私たちに飲み物の場所を教えてくれて、関東人なのに親切であった。
(関東人が不親切と言うわけではないはずなのだが、変な固定概念を持っている自分)
見事に客が関東と関西で真っ二つに分かれているらしい。
後々話してみるとやはり関西と関東で分かれていた。

宿の庭のハイビスカス。2月とは思えないこの彩!
強い風と雨で下を向いてしまっている。


とりあえずこの日は黒島を自転車で異臭・・・ではなく、一周してみようと計画してみた。
宿には沢山の自転車があり、新しそうな物から粗大ごみ場の末路みたいな籠がつぶれ錆びた者と
様々なバリエーション豊富で早い者勝ちである。
自転車はかなり久々で・・・何十年ぶりだろうか・・・
足がペダルにギリギリ届くかどうか・・・なんてサイズの合わない物に乗り、なかなか怖い。
というか、かなり怖い。夜一人で稲川順二のライブを聞くのと同じくらい怖い。


野原でヤギに会う。ヤギが多い。

こんな道を自転車で行く。すべての道はローマに通じるとか言う言葉があるが本当にこれでローマに行けるのだろうか?
外国語で話せるのは「アイ・ハブ・ア・ペン」「アイキャンノット、スピーク、イングリッシュ」のみ。
とても会話にならない。
アホな事考えているとお姉さんい置いて行かれた。と言うか
どれだけこいでもお姉さんに追いつけないのだ。速い・・・!!!速すぎるっ!!!いや、自分が遅すぎるのだろうか。
なにせ自転車なんていつ乗ったきりか・・・戦後50年代のころだろうきっと。


仲本海岸到着!雨が降る。風も凄い。傘なんてないから合羽が欲しいなんてお姉さんと話しつつ雨が止まった頃にまた
自転車に乗って走る。この日、12時半に仲本海岸は干潮となる。その時間めがけてまたこの仲本海岸に来るつもりだ。
干潮には沖の方まで行ける。この時時間は午前9時半。まだまだ時間に余裕がある。


道をとにかく走る。景色は他に何も通らない道路と海沿いはジャングルみたいな亜熱帯植物。
反対側は牧草しかない。得体のしれない鳥の声が響く。
烏かもしれない。カラスも色んな者の鳴き声をまねているので最初は何者がいるのかと思ってしまう。


熱帯雨林みたいな所から覗くと青い海。
蚊みたいな細かい虫がたくさん飛んでいて夏を思い出す。ここで同じ宿の若い夫婦(?)に出会う。
二人とも合羽を着ていて、羨ましかった。この二人はこの日帰るとの事なので、少し話し、ここでお別れである。
では、お気をつけて。とお互い言うと自転車で出かける。


とにかく延々と道。カラスも飛んでいる。
空は重い重い雲。


アダン。仲本海岸の近くにも沢山実をつけていた。

牧場が見えてきた

牛が沢山。人口より圧倒的に牛の方が多い。


赤ちゃんもいる。

親たちと別の場所にいた子牛が2頭。私たちに怖がる。


このモモカちゃんはママたちの所に行きたかったが右に私、左側にお姉さんがいたので行くに行けず困っていた。


もう1頭はママの所に避難


やっとママの所に行けたよー!怖かったね、ごめんねー!!!

仲良し♪

牧場の横で爪とぎする猫さん


沖縄らしい白い屋根が素敵
島唯一の商店が一軒ありそこでお買いもの。
本州に比べて輸送費分があるため高く感じたがこれも旅ならでは。お菓子を買う。


郵便局に到着!ブーゲンビリアが咲き誇り南国情緒を出す。

そうそう、郵便局ある道沿いだが、この道路。沖縄県道213号黒島港線
日本最南端の県道


途中で犬に会う。とても人懐っこい女の子の犬。
動物好きの人間なら嬉しい出会い。

奥には立派な番犬。


沢山遊んでもらう。お姉さんも可愛い愛想のいい犬に大喜び!
何度か雨に降られながらお昼が近くなる。宿の近くまで来る。


雄のやぎ?出会う。
宿の赤ちゃんヤギを抱っこさせてもらう。



ゆきちゃんみたい。

そろそろ12時半になるので干潮ピークになるはずの仲本海岸にお姉さんと向かう。
海が綺麗なので買ったお菓子を海で食べようと持っていく。

つづく


八重山4・黒島1日目

2013年03月16日 20時18分49秒 | 旅行
黒島に到着!砂かけばばあ、黒島の民宿に到着。砂まみれで車に乗って大丈夫なのかと凄く不安だったが宿の車の中も砂が入っていた・・・。
やはり海辺はそういうものなのだろうか、良かった・・・。
ベンツやフェラーリが迎えに来たらどうしようかと思った。

そんなわけで民宿に到着!


パパイヤやバナナの木が。南国情緒たっぷり。初めての北緯24度突入者としては大変に喜ばしいこの南国情緒。
北海道(千歳、札幌、小樽のみ)と沖縄本島と、一応昨年で日本列島横断の気にはなっていたがやはりここまで来なくては!
これで後は北緯50度を超えれば日本を制覇したような気がするのだが・・・ロシアが許してくれなさそうなので、これで日本を渡った事にする。

民宿で私たちの部屋の外はハトさんの家がある。





ちゃんと窓があり、昼間は出かけたりするようで、夕方には帰ってくる様子(三日間観察した結果)


白いクジャクも飼われている。


さて、砂かけババアは浜辺で雨でずぶぬれ水かけババアになっていたのでとにかく体が冷えた。
お姉さん(友人)は 深窓の病弱な令嬢の為、毛布にくるまった姿のまま部屋に残し
海の王者、ドリカン君の地位を狙えそうなほど野性的な私は一人で近くを探索してみる事にした。
さすがは妖怪である。寒さには強い!
そんなわけで探索に・・・

右も左もこんな感じ。ハブに気をつけなくてはならないがハブの存在を忘れていた。
とりあえず進んでいくと・・・・・・・・


やぎ!!!!!やぎだ!!!!やぎなんて見たことあったか?あるかもしれないが記憶に無い!
ほぼ初やぎ!!!ちなみに私はやぎ座!



生まれて間もない赤ちゃんがいっしょ。可愛い!

お姉さんに報告に宿に戻る。
私も妖怪とはいえ、私だって深森の農民の貧乏娘、少し寒いので毛布にくるまった。
上に来ていた服は港でずぶぬれになっていたため、乾きそうもないが干していたので、コートを着て
再び、お姉さんを連れてヤギを見に行った。
コート姿、一応2月の真冬なのだが、ここでは少し恥ずかしいような気もしたが人がいないのでまあ、良かった。



やぎママがカメラに近づく


赤ちゃんは甘えん坊♪そこに人がいて教えてくれたのだがこの赤ちゃんは4日前に生まれたとの事。
その方が嘘をついていなければ、本当に4日前に生まれたのだろう。島の人だから嘘はつかないだろうが
都会人ってもんはなんでも、実はだましてんじゃないのかー?なんて考えてしまう汚い心を持つ(お前だけだろ!)


・・・では、もーちょっと近くを探検しに行ってきますー!
ママ「気を付けて行くんやで!」


まっすぐ歩いたら海岸に出た!
「これ、仲本海岸だ!!!」と私。
実はここは仲本海岸ではない。違いに気づいたのは翌日である。


夕日が沈みかけているのだろう。雲が厚すぎて夕日は見えないが色でなんとなくわかる。


2月の適応ファッションだが、ここでは浮く。


夕日は赤いドレス。
(バカボンのパパより)


色んな美しい貝が沢山落ちている。むやみに触ると毒生物も多いし、貝はだいたい中に生物が家にしているのでやたらに持ち帰れない



日本海なら不倫、失恋後の自殺希望女に間違われそうな姿・・・


散々貝類に触るなとお姉さんに言っておきながら、すっかり忘れて好みの貝類を集めて撮影!
白黒の縞模様の貝は面白くて撮ったが、何気なくひっくり返してみると・・・

星の砂が!!!偶然見つけてしまった!!!これは嬉しいぞ!!!
この写真を撮影している私の姿



まだ明るいがそろそろ帰ろう・・・。

帰り道に大きな牛が!!おお!デカイ!

花が雨しずくをつけている

宿の夕食。ハンバーグは濃厚な味。石垣牛だろうか?
右下の緑の様な青いような色の刺身はイラブチャー。沖縄ならではの魚。

この写真に写っている青いのがイラブチャー。


ちなみにこの写真は昨年1月末に沖縄本島の市場で撮影した物
(このブログの最初の方に載っている)


八重山3・黒島港上陸 海

2013年03月03日 16時41分21秒 | 旅行
黒島の海


私はとうとうパナリ島をはるかにのぞむ、たそがれ港までたどりついた。
文字どおりそれはたそがれどきの、しかもしかも曇った日のこととて・・・ってこの出だしは横溝正史著、三つ首塔じゃねーか!!

そんなわけで、。三つ首塔のモデルになったと島とは全く無関係であるが、この黒島まで
私はとうとうたどりついた。
自分の人生の中ではここが最南端、北緯24度。最西端でもあり、関東地方とは時差が一時間ほどある計算となる。

実際日本の中でも人の住む範囲での最南端、波照間島ここより南でそう遠くはない
最西端、与那国島は日本の最後、台湾との国境のようにも思えるが
沖縄本島より圧倒的に近く、日本の果てに来た!と言った感じがした。

そんなわけで、まず数日疎開させてもらうこの疎開先、黒島を紹介する。

まずは2013年2/8(金)真冬真っ只中の海! 雨、ときどき曇り

とにかく、なんだかわからない雨風。自分の日ごろの行いだ悪いせいだろう。
・・・いやいやいや、何も悪い事などしていない!脱税もしていない!
だが、沖縄は重い重い雨雲、風邪、雨・・・!

竹富島から石垣港に到着すると、海の王者、ドリカン君の本数の少ない
黒島行きの高速船(と言う名の海の戦車)がもう今まさに出撃!という感じで、これを逃すと次の出撃まで数時間もある。
ダメ元で黒島行きのチケットを買うと間に合ったようでぎりぎりスライディング駆け込み乗船!!!

こうして船に駆け込み、雨と風の中、行った事のない南西の海を突き抜ける。
並みに向かって戦車のごとく突っ込んで全身。波に体当たりでなかなか面白い。
海の色はさまざまな色に変わるので面白かった。
自分側は青いが、反対側の席、おじさ・・・お兄さんが座っていたので写真に撮れなかったが、エメラルドグリーン
と思えばマリンブルーに変わる・・・

何色もの色に変わる。これは凄いと思った。

約30分後、ついに黒島に上陸!宿の予約時間まで余裕があったので、目の前に見えた砂浜に行ってみる。
石垣島まで来たら海の色も変わらないかと思ったが、まったく異なる色をしていた。

真っ白な砂浜に動く小さな巻貝・・・。
ここには沢山の貝があったが、見ると動いている。
近寄るとみんな止まって貝の中に隠れてしまう


みんな中に隠れている。ヤドカリってやつだろうか?ここの貝はみんな中にこのコらが入って家にしていた。
足を折りたたんで隠れているが足が見える


この子も歩いているが近寄るとすぐ隠れてしまう


凄い透明感!!


ソーダの様な色。
はじめて見るこの海は何とも感動的。


この時のために購入したビーチサンダルを履いて早速足を入れてみる


2/8 日本は真冬、真っ只中。とても同じ日本とは思えない
この真冬に海に足を突っ込んでいる。この風の中で。
東京ならもう足が凍傷にかかっているだろう。ついでに風邪もひくだろう


脚が太いように見えるのはあなたの気のせい気のせい!!
メガネやコンタクトの度を変えればちゃんと本来の細さに見えるはず!


洞窟っぽい。スコールだ。雨に叩きつけられて洞窟に避難!ここにヤシの実もあった。
他にも凄い物を発見したがそれは秘密。


少し雨が止んだ合間に写真を撮る


風が強い。この時期の歌なら
♪北風~小僧~のかんたろう~かんたろう~(略)ぴゅ~ぴゅ~おゆるる~んるんるんるん~
冬でござんす、るるるるるるる~♪

あるいは津軽海峡冬景色・・・な季節なのだが


これらの写真はとてもその季節、歌の雰囲気を微塵も感じさせない。
まるで桃色防空頭巾、トトちゃんがいたあの夏
 みたいな。←どんなタイトルだ 桃色防空頭巾ってなんだよ


東京から疎開にきたよー!


脚が砂に埋まる~埋まる~
 
この後のスコールでずぶぬれになり、結局ここでやめて砂だらけの足で港の待合室に行く。砂だらけの足で!!!
砂だらけの足はそれは凄まじく、砂人間が歩いているかのようだ。
自分は本当は砂妖怪なのではないかと思った。(今、砂かけババアって行った奴誰だ!!?)
待合室には畳もある。
私は畳に乗った。砂だらけの足で!
トイレで足を洗おうと思ったが、なにせ私は砂かけババア。
とてもじゃないが砂だらけすぎて洗えない。
砂でいっぱいになって詰まってしまう。

トイレにも行ってみたが、私が歩く場所、行くところ、すべて砂の道が出来ている。

全ての道はローマに繋がる・・・何ぞとの古くからの言葉があるが、なんとなく自分に通じているのではないかと思うくらい砂をまいていた。
ちなみに待合室には他に誰もいなく、私とお姉さんのみ。
待合室中が砂まみれ。私一人ですべてを砂まみれ!
その後、黒島の怪奇現象、海から来た真冬の砂かけババア と言う怪談が語り継がれるかもしれない。

砂かけババアはタオル一枚を犠牲に砂妖怪脚をぬぐう。
砂を落とし、早速宿のオーナーに電話を入れ迎えに来てもらう。
これから宿泊する宿へ向かう砂かけババアとお姉さん

続く