4/25土
土曜出勤…と言っても急ぎの仕事があるわけでもなく
9月に有給を使うため
有給日数も無駄にしないために出ただけで
特別忙しいわけではないのです。
自分以外に一人しか出勤してませんでした。
お昼に 焼きチーズハンバーグドリアなんて凄いものを食し…
もう一人の社員は午前出勤だった為
午後から一人に。
応接室のふわふわソファーに埋もれてみたり
会議室で一人会議してみたり
最初私も午前出勤にして帰りに美術館へ行こうと思ったのですが
ふと調べてみるとこの日だけ夜22時までと…。
なら遅い時間の方が空いてるだろう!
と会社にこもる。
他社員が帰った直後は静かで怖くて
絵を描いてみたり…
こうして夜は美術館へ。
20時半過ぎた頃だったかに到着。
当然写真NGですが…
ついついパリのルーヴルの感覚でうっかりスマホを取り出しそうな衝動が1、2回ほど…。
内容としては大変良かったです。
世界三大美術館の一つ、ルーヴル美術館からいいとこ取りしてくるわけにはいかないものの
満足度の高い絵画たち。
フラゴナールの見たことのない絵も来ていました。
フラゴナール、ブーシェら大好きで
色彩やタッチの特徴から見た事のない知らない絵でもすぐにその画家だとわかるので
フラゴナールの官能でも無い
女性もいない
なにやら私の知るフラゴナールの題材とは少し異なる絵も。
羊がいて…雲が盛り上がって…
フラゴナールの色の白くてとろけそうな美女はそこにはなく
幻想のように 近ずくと霧となってボヤけて消えそうな
記憶の底のようにはっきりとしないような特徴的な描き方はここには無いけれど
それでもフラゴナールだ!!!
とわかる 絵から受ける印象。
特に中央部でふんわりとなびく物の描き方がフラゴナールの特徴的な色の流れ。
私は失礼ですがフラゴナールの絵から何かを読み取ろうとも考えることもありません。
ただただ眺めるのみ。
深入りすると霧のように消えてしまいそうで
つい距離を置いたまま 何も考えずに見たくなる…そんな幻の官能美
今回の絵でもそうでした。
友人に話しをしたところ
「荷車を押してる絵のこと?」と言うので
「荷車を?そんな絵あった?記憶にない」
と返事をしたのですが
このフラゴナールの絵、よく見ると荷車を押している。
荷車を押す…から私は関東大震災や空襲を逃れる時の荷車に荷物を積み込み逃げ惑う絵やら
そんなんを想像してしまったので
当てはまらなかったわけですが
本当に 色の流や 白い幻の女性の体の流れ
朧げな印象の中に女性の視線だけを無駄に覚えている…そんな見方しかしていなかった自分。
せっかくなので今回来ていなかった物の
ルーヴル美術館で撮ったフラゴナールの絵を。
溶けてしまいそうな白い女性はまるで幻のよう
色の流れで表現された 体
自画像。左側は遠目にも白い綿のような女性像。
溶けてしまいそうなフラゴナールの世界
今回の目玉の一つ
フェルメール…のを紅茶の絵に使用された物を購入。
大抵の美術展はこちらのメーカーで絵を使用した紅茶を販売しているのか、私が行く美術展でたまたまやっているのかわかりませんが
私が見に行く展覧会では必ずこちらの紅茶が
その時の目玉作品の絵で出ています。
お茶の内容も変わっていてその展示会や絵のイメージに合わせたものなどが。
今回は天体を表現してアラザンを星に見立てて入れてある…と
友達が言っていたのでアラザンを探すと…
おおお!星の形になったアラザンが!!!
お菓子も購入しました。
焼き菓子
ポストカードなどは昨年の現地でお気に入りを沢山購入した為
今回はこのお茶とお菓子のみ。紅茶もお菓子も美味しいです
絵に関しては一部、昨年私が写真OKなパリのルーヴル美術館で直接撮影してデータが残っている物だけを…。
ティッツィアーノ
この写真、あまり大きく見えませんが
私もこの写真のように
あの恐ろしく広い美術館、特にこの絵は人気のモナリザの展示室と同じ場所、広い広い部屋の中、たくさんの人々がモナリザに集中する
その群れの裏側の方向にある為
人が群がったりはしていません
やはりあの広い広いルーヴル宮殿の中でこれらの絵画がひしめいていても
なんの圧迫感もなく
いやもう、ナポレオンの戴冠式やら
カナの婚礼やら
これらは特別とはいえ
日本ではそうそうお目にかかれない巨大な絵画がゴロゴロと。それが普通にあるのです。
元宮殿の美術館自体が大きい
実際にパリで見て小さっ!!!!
と何故か思った絵が今回見るとそこそこ大きくて驚いたり。
ブーシェです。
ブーシェもフラゴナール同様、ロココ絵画の代表で
その色彩、美しくも可愛い女性、その輝く真珠肌に薔薇が咲く様な頬
フラゴナールがロココの幻想なら
ブーシェは真珠細工で出来た女性と
信じられないような鮮やかで淡い色彩の世界
フラゴナールの色で出来た とろけるような白い女性が溶けて消え入りそうな幻なら
ブーシェは 幻想的でありながらも女性は確かに存在感として絵画を彩り華となっている。
輝くような肌に 薔薇色の頬、愛らしい顔が特徴的
絵画の登場人物達の配置といい、その夢見心地にさせる色彩
20年前からブーシェの絵画の虜に。
せっかくなのでこちらもルーヴルで撮影した絵を紹介します
そしてまさかこれが来てるとは…!
ずっと見たくて 昨年やっと観れた感動のこの少女
こちらもそんなに大きいとか思わなかった…気がしたのに今回
東京の美術館で見た際には
うおっ!!??
と驚きが起きました。
見る場所 部屋の規模によって全然違うわけです。
ある意味、こじんまりとした空間の
区切りがあるのが特徴の日本の美術館
室内も展示の絵画の他は全く何もなく
狭いため、絵画の大きさ、魅力が迫力となって直で体で体感できます。
まぁ目の錯覚なんですけど。日本の美術館は敷地が狭いのは逆手に利用して工夫しているのかもしれませんね。
こういう事ですね
6色ボールペン。太めに作られ
狭いこの四角の画面で また細いペンと比較して太めにできているのがわかります。
広い中で見ると、またその他に目に行くものがあればあるほど 存在感が弱まります
そういった具合で ルーヴルでは展示室が恐ろしく広く 大物作品が所狭しと
河原の石のようにゴロゴロとしているので
また部屋や天井にも目が行きます
全く何もない 薄暗く区切られた空間に絵画を展示し、絵画以外に目も、意識も写る場所がない日本ではその絵の存在感が最大限に発揮されてます。
…もちろんルーヴル美術館で観るのも大好きです。大元の場所ですからね。
せっかくなのでルーヴル美術館の一部分を。
ルーヴル美術館、4分の1部分か5分の1って所ですかね
もっとちょびっとかもしれません
通路ですが装飾と人間の大きさがわかります
有名彫刻です。これ、日本の美術館に持ってきたら大変なことになりそうです。
日本のこじんまりとした美術館の天井にくっつくんじゃないかと思ってしまう大きさの絵画ですが
そんなんが 当たり前のように…
一番上の絵画も大きさがありますが
やはり広さがあるので 大きい絵という実感がここではあまり感じません
このルーヴルにはこのナポレオンの戴冠より大きい絵があります。
…写真に残っていないところから
データ紛失事故の犠牲に。
大勢の人々がぞろぞろ移動していく
朝の駅のよう。
通路。人も多いが それ以上の敷地の広さが。
天井にも目がいく造り
とにかく縦があるので大きい絵画も余裕に見える
混雑スポット、ミロのヴィーナス。
でもその狭さを感じさせない天井の高さ!
日本に来たら相当な威圧感を放ちそうなこの絵もここでは繊細な花のよう。
ルーベンスのマリードメディシス、大きさも絵から受ける力強さからも 作品の大きさ以上に大きく重圧感をかんじる。
それが24枚集まるギャラリー
なにこの広さ?こんなのが24枚集まってこの余裕空間。
ここから先は迷子のため
迷い込んだ空間の
まるで屋外の庭のよう
迷子中
迷い込んじゃったナポレオンの部屋
オペラとか演奏したんですって。ここで。
さっきとは違う彫刻の庭
と、この様に 広いわ、目を引く絵画も装飾も天井画も…迷子にもなる…
こんな所です。