なちゅらる

自然に生きていきたい

オルセー美術館展

2006-10-22 | 絵画
ロダンのブロンズ像に迎えられて
神戸市立博物館で開催されている、オルセー美術館展に行って来ました。
元、銀行だった建物は、正面にドリス様式の円柱が建ち並ぶギリシャ神殿風の重厚な建物です。
玄関を入ると、左側に東山魁夷画伯の大きなタペストリーが掛けられているのですが、
私はこのタペストリーを見ると、何故かほっとするのです

今回の展覧会は珍しく関西発で、東京開催は来年1月です。
理想の制作の場を探し求めた芸術家たちを取り巻く環境と関係を、
オルセー美術館の名品を通して浮かび上がらせようというのが、今回の展覧会の目的です。



すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ  ~エドゥアール・マネ~
絵画を学んでいたベルト・モリゾは、1868年にマネに出会い、影響を受けるようになりました。
マネはモリゾをモデルにした作品を手がけるようになり、
この作品はヴァレリーにマネの作品中「モリゾの肖像画以上に優れた作品を知らない」と言わしめた傑作です。
モリゾは、1874年にマネの弟と結婚することになります。



ジュリー・マネ  ~ピエール=オーギュスト・ルノワール~
モリゾとマネの弟ウジェーヌとの間に生まれた娘ジュリーを、ルノワールが描いた作品です。
モリゾは自宅にドガやルノワールを招くことが多く、1887年にルノワールに娘の肖像画を依頼したのです。
膝上の猫は幸福を満喫していますね。

 

左はモリゾが自分の姉と子どもの平和に満ちた生活の一こまを描いたゆりかご

右はルノワールが描いた絵筆を持つクロード・モネ モネが絵筆の手を一瞬止め、ルノワールに目を向けています。
なんだか温かいものを感じました

印象派の巨匠達の作品が所狭しと並べられている中、ベンチが作られていました。
狭い会場の中、神戸博物館ではとても珍しいのではないかと思います。
そのベンチ前の作品の中に、モネアルジャントゥイユの船着場がありました。
今、こんな所をゆっくりと散歩したい気分です



至福の時をしばし楽しんだ後は、お決まりのティータイム
今回は博物館2階にあるティールームです
お茶の後、玄関を出ると道路の向かい側に白い電話ボックスが・・・
前からあったかなぁ~