ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

沖縄の

2017-12-30 | 雑談
慰安婦の話を聞いて自然と涙が出ていた。
なんて屈辱な時間だろう。

昨日、私のボランティアで相談者が書いた手紙を読んだ。

彼女は辛かったことを書いていた。
彼女は自分が耐えた時間の話を残し、彼女に精神的なダメージを与えた男をやっと突き放せたことを書いていた。

その手紙は他のボランティアの男性から私に来た。
彼は私に言った。

結局、彼も可愛そうな気がしますね。彼女に振られたのだから。

私は激怒した。

本気でそんなことを思うのですか?神経を疑う。彼女は彼からどんなストレスを受けていたか書いていたじゃないですか。振られたなんて生易しいことじゃない。あなたのような考えでいるから被害者が悪者のように言われそうで萎縮するんでしょ!
これはセクハラで、彼女はやっと逃れたんです。彼は下心があったけど、彼女を人として大事にしましたか?そこです。人なのに自分の欲求の標的にして魂と感情を無視したのでしょ。彼女は生きた人なんですよ。好きだったなら他にも方法があったのです。
この結果は彼が選んだ選択の結果なだけです。

ボランティアの男性は私の剣幕に本当に申し訳ないと何度も言った。

たまたまそのあと慰安婦がいる慰安所の前にならぶ兵隊の写真をみた。

泣いた。息苦しくなってムチでなんべんも叩かれたらこんな気持ちになるんだと思った。

並んでいる。男が外で順番待ちしてる。
なんておぞましい。

戦争は男も女もないのだと思う。でも一番悪いのは自分の理不尽をまわりにぶつけることだ。
戦争にいけと言う国の命令の八つ当たりに全てを巻き込む。

私も、私がうけた傷をこのまま許せる訳がないし、納得いくまで忘れることはない。

この人たちはそんな時代だったからと諦める人と、償えという人に別れるんだ。
その気持ちは理解できる。

今でも続く尊厳の話はやっと言える時代になって来たんだろう。

手紙の彼女の話をしているとき話した。

訴えるのは彼女が強いから。
彼女が言いたいのは彼女の被害は成仏していないから。
どこかの角、何かの匂い、いつかの音、名前、そんなことが彼女の被害を呼び覚ましては2度も3度も彼女を苦しめる。
それは事件が終わっても被害は続いていて、それが苦しいから彼女は訴える。そんなノイローゼにでもなりそうな日常を想像するとそれでも彼が可愛そうだと言えますか?

と私は言った。

男性は、あー。僕はダメだなあ。まだまだですわ。ほんとにダメだ。ひどいなあ僕は。わかったつもりでいて。

私は男性に、この加害者は人として大事なものが欠けていますよね。そんな意味じゃ気の毒です。でも世の中はそんなことを酌量したらどうなりますか?
彼が社会で生きたいなら、病院送りや警察に通報されたくないなら欠けているから仕方ないじゃダメなんです。

出来ないなら病院か警察だというだけで、それで社会は一応形になっているのですよ。

彼女が一部で、これがヒヤリハットのように集まって次の嫌なステージがあると思うと最後に残るのは戦争の慰安婦のようなおぞましいことに繋がる狂った鬼の世界なんですよ。

男性は、うん。犬や猫ですらそんなひどい扱いをしないですね。
鬼か。鬼ですね。
いきものの皮の中に住み着いた妖怪のような。
何て言うかげてものって感じかな。

と、言った。
コメント (2)
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