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ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

わけわからん休み

2016-04-30 | 私のお仕事(本業)
会社へ行くと休みでもみんないる。

私を見るなりお互い大変やねの苦笑い。

こんなときに限って電話がくる。

ごめんね休みに。と。


いえ、仕事してました。


あら。


と。



帰って来ると近所の友達が遊びに来た。


昼前にも来たんだよと段ボールで野菜を持ってきてくれた。


ついでに頼みがあると言われて自宅へよばれ、行ってみるとパソコンで書類が作れずに途中で止めていた。

聞いてみると起動させると電源が落ちるので進まないという。

分解して一時間くらいして意味がわかり、それからすぐに治った。

気がつくと外は真っ暗だ。

あんまりいつもと変わらない日だった。

とにかく明日から行かなくてよくなるとき

2016-04-19 | 私のお仕事(本業)

今日、属託でいた人が退職することになった。

今年は退職者が多い。

 

彼は私が高校生くらいの頃に今の会社へ入社して、ずっとアナログで頑張っていた人だった。

パソコンに切り替わって随分彼は努力したのだと思う。

 

60歳の退職日がいったん来たとき、彼は「これからまた仕切り直し」と言った。

 

それまでしていなかったジャンルの担当になったからだった。

 

嘱託期間の5年間をその新しいジャンルの担当としてすごすことになったからだった。

 

その頃の彼の口グセは「やってみるよ」だった。

 

前任者に尋ねながらきっちりついていった。さすがだと思った。

 

寡黙であまり笑わないけれど、飲んでいるときは別だった。

私に、「俺なあ。この前なあ。休み明けよ。会社に来て仕事しようと老眼鏡をかけなきゃと思ってな、机の引き出しを開けたんだ。そしたらなんか様子が変わってるような気がしてな。なんだろうなあと思いながらメガネケースを開けたらよ、俺のメガネふきにくるまってネズミが寝てたんだよ。俺の引き出しの中で寝床を作ろうとしたんだろうなあ。結局メガネケースに決めたってことやろなあ」と一人で恥ずかしそうに笑っていた。

それを聞いて、その人がそんなことを言ってることがおかしくて、メガネケースを開いたときにそのネズミと目があってしまった瞬間を想像すると笑いが止まらなかった。

どことなく口元の笑い方がいかりや長介風で、仲良しの同僚がその笑い顔を見る度に「マジで長さんだよねえ」と言っていたことを思いだす。 

 

彼は最後の日の朝、一人一人に挨拶回りをしていた。

 

私のところへ来たとき「俺、最後の5年は何してたんだろうな。」というので、

「一生懸命だったから思い出せないんですよ」というと「じゃっとよな。あんまいおぼえちょらん」といった。

まるで小さい頃の子育てのようだと思った。

 

花束を握り締めて「ありがとうございました」と言った彼をみながら私は「お願いだから泣き出さないで」と祈っていた。


仲間と会う

2016-04-07 | 私のお仕事(本業)

今ではやめてしまったOBが、突然亡くなった。

最後にあったのは去年。

近所のお店で偶然ばったり出会ったのが最後だった。

 

初めて会った頃はなんとなく不器用な感じがする人で、でも笑顔が優しく、私の年齢を聞いて「娘と同じだ」と言っていた。

あとで実は私の父と同い年で、孫は私の息子と同い年だと分かると、父がそばにいない私は親近感が沸いて、その彼も「娘みたいなものだ」と言っていた。

 

昨日、お通夜のお経を聞きながら元気だったその人の姿を思い出していた。

 

私が使っているハンドクリームを毎朝つけるから、そのうち二人で使えるように私は大きなサイズを買うようになった。

 

退職して属託でいた人だった。面倒見が良くてみんなに慕われていた。

 

ある日会社を辞めることになった。そのとき私に「やめたくない。まだ家のローンがあるし、孫も小さいし」

属託だったから正社員の私達よりいろんな影響を受けやすかったのだ。

 

「どうかおねがいしますと言ったんだ」

 

そういっていた。でも無理で、そのとき何人か同時にそんなことが起こった。

 

私はその頃、彼の話をあえて聞かないようにしていた。辛かったからだ。どうにもしてあげられなくて。

 

送別会の2次会でとうとう面と向かって話すタイミングがあった。

 

どうにもならないような苦笑いをしながら「やめてくれやげな」と言った。

そんなその人のことがたまらなくて私は思わず黙って抱きついた。

 

泣きそうなのを堪える私をみて、涙をためて笑っていた。

 

あの日のその顔をお経を聞きながら思い出していた。

急な病気で亡くなったその人に「もう終わった。何も背負うこともないですね」と思ったら涙が止まらなくなった。

 

その後、久しぶりに会ったほかのOBのみんなとお茶を飲んだ。

 

みんながどんな風にすごしているのかたくさん話して、昔話にわいた。

 

楽しくて、こんな楽しい人達に恵まれていたのだとしみじみ思った。

 

組織だのルールだのいろいろ新しくなったけれど、ただみんなで仕事をしながら「ここまで頑張ったら飲みに行くぞ」と夜遅くまでしていた頃の過去の私がうらやましいくらいだと思った。

心で仕事をしていたみんな。それがどんなに仕事をしている、生きているという実感につながっていたか。

 

このOBのみんなは知っている。きっと私達もそうなのだろうと思っている。

 

時間を忘れる程だった。

 

また明日、会社に行ったらこの人達が働いているんじゃないかと思うくらい自然にいろんな話をした。

 

車に乗り込むとき、「今日はホントにみんなと会わせてもらいましたね。」というと、OBの一人が「だからよ。いっしょに話せてホントに楽しかった。こんなときに悪いけど。」と言った。

 

でもみんな思っている。「仲間達とまたつなげてくれた」


どこを向くか

2016-03-08 | 私のお仕事(本業)

上司に対してあまり遠慮しない私は自分でもそれがどういうことか十分実は気がついている。

男性と違い、その世界で頂点をめざそうとか野望がとくにないので私の基準はどうあるべきかということだけしかない。

お客さんをむくということは私の仲間全員が同じ。

最近べつの部所の課長たちと出張し、その道中で昔ある営業マンが私に話したことの話題になった。

随分前、女性の営業マンが入ってくることになったことがあった。

その頃私は今の部所ではなかったけれど、営業のサポートのようなこともしていたのである営業マンに相談された。

自分の席の隣にその女性が来るということが嫌なんだと。

「あなたならいいんだけど、ほかの人は嫌だ」

私は笑いながらすかさず「どういう意味でしょうねえそれ。私は喜ぶところですか?」と訪ねたけれど、彼は真剣に悩んでいるようだった。

結局その女性は隣の席に来ることになったけど、家庭の事情でしばらくするとまたすぐにやめていった。

その時の話を部長は「なんであなたならいいと言ったんだろうね」と笑っていった。

「だからですよ。複雑でしたねえ。まあその方がいいしある意味うれしかったですよ。気を使われるくらいならずっとその方が良かった。」

すると所長が「なんて言うか、もうあなたは仲間だから。俺達と仲間だから打ち解けてて性別とか関係ないですよね。俺だっていまだにいろいろ相談事をするし、申し訳ないけどなんでも言えちゃってそうやって気にさせちゃうことをいうこともあるんだろうけどとにかく仲間だからそういう意味じゃ女性の中でも特別ってことですよ」

みんなさすが所長!!!いいこと言う!!!と盛り上がった。

私は「もうね、おばちゃんだからね。なんでもポロっていっちゃうんです。知ったことか!みたいな。結局我慢しても誰も得しない。自分が嫌な気持ちになるだけだからとにかく知ったことか!ってやっちゃう」

「そうそう。精神衛生上良くないんだから言えるならいった方がまし。黙ってた方がいいなら黙ってる方がまし。」みんな笑いながらそういった。

「お客さんが一番偉い。もうそれだけですよ。それ以外偉い人なんていないから。そこだけみんなでむいてたらいいですよ。」

さすが私の仲間だと大盛り上がりで帰った。 


大丈夫。相談しなきゃだめだよ。と言われること

2016-01-09 | 私のお仕事(本業)

ある会議のある言葉が引っかかり、一人机に向かって他の仕事をしながらもそのことを考えていたら、課長が苦笑いしながら帰って来た。

その顔を見て「あ、同じことを考えている」と分かってしまった。

課長は「会議中にそっちを見たけどなにかの資料を黙々と見ていたね」と言った。

私は「はい。何事も顔に出るので仕方なかったんです」と言った。

課長が「あまりにも堂々とした発言ぶりにある意味凄すぎて笑ってしまうね。」とそういったけれど私も苦笑いしながらもこりゃやりづらいとも思っていた。

毎回そうだ。言われるこちらも悪い。でもやっぱりいかん。

「念のために部長に確認します。私は名目が欲しいだけです。要望ではないので。」

そういうと課長は「うん。そうだね」と言っていた。

部長は私が思ったとおりの回答をくれた。

その時これまでを見てきてなぜ何年も同じ話をしているのか私の思うところを話した。

なぜ役員がとても当たり前なのに同じ台詞を言っているのか。

そこを考えたことがないからだ。部長にそう言った。言わなければならないと言う事柄はできていない事柄で、それができなければならないのは誰かの部内、管轄、立場だけで消化されることは全体としてそぐわず、これまでに問題となったなにかがあって、それが生まれてしまった原因がそこにあるからだ。

部長に「なぜ同じことを言っているか。当たり前で、言わなくてもいいことです。でもそれを言わなければならないのはなぜか。言わなければならない意図があるのです。それを無視し続けるからこうしして私も改めてお尋ねしなければなりません。部長。その『意図』を相手が理解していないから自分たちが同じことを繰り返して言わなければならなくなっていることに気がついていらっしゃいますか?」

部長はハッとした顔をした。

一人、窓口業務のスタッフのところへ行き店長と話した。

「あのね。自分の管轄のところの話をうかがい知らないところで話されるのはビックリするでしょ。私もそれは誰が知っているんだと思う。私もここの管轄を持っている。でも私は聞いていない。あなたも聞いていない。それを勝手に触られることはビックリする。でもね、相手にも考えがあるものなのよ。それを言われてしまう程、自分の管轄に愛情を注いでいないことにも気がつかなければならないの。」

そんなことを話した。

そして私が書いたプランをいくつか彼女に見せて、「ここにいるということに腹をくくらなければならないよ。これはここにいる以上ずっとつきまとう。どう抵抗しても無駄よ。誰がどんな指示を出してもここに来てくれるお客さんにそんな都合なんて通用しない。あなたがそれをうったえなければ上はあなたを支配しようとしてくるだけ。」

彼女は頷きながら聞いていた。

その後すぐに社長に呼ばれ、いろいろと話した。

今回のことだけでなく、社長が「みんな人ごとじゃないか。それが分かるんですよ。システムの話をするとき、誰がどんな人ごとな感覚か見てみましょうといいましたよね。ボクは分かっています。」

私はあのとき社長が気がつくように仕掛けた話し方をした。

何度も私に「人ごとなんだよねみんな。」というのが私自身も何のことなのかあの日よくわかった。

自分で仕掛けておいてどう反応されるのかわかっていなかった。

「同じ失敗をするわけにはいかない。他のこともね。」そういわれた時私は自分がどんなことが起こってどんな結末になってそれがどれほど嫌かを話した。

社長は「そうだと思う。そう思うことが人ごとじゃない証拠なんですよ。それってオブラートに包むときもあればハッキリ言った方がいいときもある。大丈夫ですよ。ボクはボクの考えがあって、今あなたが言っていることとちがいがありません。なにかあったら相談しなきゃダメですよ」

そう言われた。

課長へ内容を話し、「私は私の置かれた立場で淡々としますね。」

そう言うと課長は「なんだかんだ言っていろんな思いがあるんだろうけど。あんまり無視されるとビックリしてこっちが悩むね」と笑いながら言っていた。

何か踏ん切りが付いたような顔をしながら、私は次のテーマが大きいことを感じていた。

この状態をなんとかするためには確認した後の行動力が試される。

それも同時に分かっていて、誰がどれくらい気がついているのだろうと思いながらとにかくコーヒーでも飲んでからだ・・・と自動販売機に行った。