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Tedのつゆ草の旅

母校関西学院ラグビー部とアメリカンフットボール部の試合を中心に書いているブログです。

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2011-10-18 20:26:14 | ブログ

迎えたリーグ第3戦、摂南大戦。前半、関学はリードするものの、なかなか流れを作りきれず、21―0で後半戦へ。立て直しを図り挑んだ後半、関学は勢いに乗り立て続けにトライを挙げ、摂南大を圧倒。61―14で摂南大を下し、通算成績を2勝1敗とした。

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【不本意な前半戦】

 試合開始直後、SO土本(社3)が負傷退場するアクシデントが襲う。なんとか気持ちを切り替えたい関学。果敢に敵陣へと攻め込み、ラックからパスをつなぐ。WTB中井(経1)のトライで先制するも、流れを作ることができない。リードを奪うが、要所でのミスから波に乗り切れない。自分たちのペースに持ち込むことができぬまま、21―0で前半を折り返した。

【後半20分の追撃】

 「自分たちのプレーができていない」。選手たちはもどかしさを感じていた。「原点に戻って。チャレンジしていこう」。互いに声をかけ合い、気持ちを切り替えて後半戦に挑んだ。
 立ち上がりはまだ固さが残るものの、徐々に関学のペースへと持ちこむ。HO金(人1)のトライを皮切りに、FB小樋山(人4)、ナンバー8徳永(商1)、SH中西(経3)の4トライで摂南大を突き放した。終了間際、2本のダメ押しトライをねじ込み、ノーサイド。61―14で摂南大を下した。「今日のようなゲームの入りでは、競る試合は負けてしまう」と主将・新里(社4)。勝利はしたものの、立ち上がりに課題が残った。

【新たな気持ちで】

 摂南大から白星を挙げ、通算成績は現在2勝1敗。そして次節、関門のひとつである同大戦を迎える。同大には春の対戦では大敗を喫している。新里は「厳しい試合になると思うが、我慢の時間こそ逆に楽しむくらいの気持ちで。これまでにやってきたラグビーを出せるよう、思いっきりチャレンジします」と意気込んだ。残りの試合に向け、大一番となるだろう。新里組の真価が問われる。


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2011-10-11 21:38:06 | ブログ

FWに定評のある京産大とのリーグ2戦目。前回の反省から、関学はBKを使った攻撃でトライを狙った。粘り強い守りで相手のチャンスを幾度も拒む。そして一度も京産大にリードを許すことなく、45―19で勝利し、リーグ戦初白星を挙げた。

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【チャレンジ】
 立命戦後、チームはミーティングを行った。初戦は勝ちにこだわりすぎたあまり、去年までのFWでの勝負にとらわれてしまった。そんなチームに萩井HCはチャレンジの重要性を説く。「勝ち負けよりチャレンジ。やってきたことにチャレンジすることで、たとえ負けても得るものはあるはずだ」。チームは春からやってきた、今年はBKで攻めるという意識を再確認し京産大戦に臨んだ。

【今年の関学】
 前半、まずチャンスをつかんだのは関学だった。開始12分、相手の反則からペナルティキックを得た関学。ゴール直前のマイボールラインアウトから、モールで中央に向かって押していく。そしてラックを形成し、そこから抜け出したFL小原(人4)が先制トライを挙げた。その直後にはWTB松延(商3)が快走を見せ、一気に敵陣へと攻め上がる。テンポよくパスを回し、相手の反則を誘う。そしてゴール前ラックから、SO土本(社3)がLO藤原(商3)へボールを回して得点を追加。短い時間で点差を広げていく。前半21分にはナンバー8徳永(商1)もトライを決め、このまま京産大を突き放すかと思われた。しかし前半の最後の15分間は、京産大の時間となる。息の合ったプレーで関学ディフェンスを脅かす。結局、前半終了間際に2トライ返され、19―14で前半を終えた。
 迎えた後半、前半の終盤と打って変わり関学ペースで試合を進める。後半開始3分、敵陣15㍍ラックから短いパスをつなぎながら前進し、最後にWTB中井(経1)がインゴールまで駆け抜けた。その直後、CTB春山(文3)がハーフウェイ付近から蹴り込んだボールをFB小樋山(人4)がインゴールで押さえ、さらに追加点を奪う。その後京産大に1トライ許したものの、終了間際とロスタイムに小樋山がとどめのトライを叩き込んだ。そしてノーサイドの笛が鳴り響く。見事関学は45―19で京産大を下し、今リーグ初勝利をつかんだ。

【これからだ】
 今年のスタイルを貫いて勝ち取った白星。しかし「前半は不完全燃焼だった。まだまだ強くなれるところがある」と萩井は言う。勝利したものの、ディフェンス面には甘い部分もあり、課題が残った。残り5戦、新たな関学ラグビーでチャレンジし続ける。


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2011-10-07 00:30:29 | ブログ

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?小樋山3弾
 4年生が魅せた。前節敗戦を喫し、もう負けが許されない京産大戦。気迫のプレーを見せたのがFB小樋山(人4)だ。
 前半からFW陣の奮闘でリードしていた関学。小樋山の見せ場は後半6分に訪れる。CTB春山(文3)がハーフウェイ付近から蹴ったボールを勢いよく追った小樋山。インゴールまで転がったところを押さえ、得点を追加する。終了間際にも自陣深くのラックからパスを左に展開。最後はWTB中井(経1)からパスをもらい、小樋山が豪快にトライを奪った。さらにはロスタイム、ゴールライン付近でCTB新里(社4)からボールを受け、ダメ押しの追加点。後半だけで3トライを奪う大活躍を見せた。
 この日、3トライ5ゴールと大暴れだった小樋山。「BKで攻めようと強気にいったことが、結果につながった」と試合を振り返る。残り5戦、BK陣の働きが鍵を握りそうだ。最後尾からBKを統率する、小樋山から目が離せない。

?大型ルーキー徳永
 前半20分、12―0と京産大にリードを奪い、勢いに乗る関学。果敢に敵陣へと攻め入り、LO芳村(法3)が相手ボールを奪い、次々にパスを回す。そしてナンバー8徳永(商1)がトライをねじ込んだ。リーグ戦、自身初のトライとなった。
 1年生の徳永にとって、初めてのリーグ戦。「毎試合緊張はするけど、1年生に求められているものは、がむしゃらさ。緊張しても先輩たちがいるので、胸を借りて思いっきりプレーするようにしています」と徳永。縦への突破を武器に、存在感を発揮している。またナンバー8というポジション柄、トライゲッターとしても周囲からの期待は大きい。徳永は「セカンドプレーから、1人でも相手を倒しきれるように。1試合1試合、力を出し切ります」と意気込んだ。1年生の積極的な攻撃に注目だ。

?萩井HCインタビュー
 不安の中で迎えた今回の試合は、前回こだわりすぎてしまった「勝たなければならない」という意識を捨てて臨むことに決めていた。「winとchallengeはどちらか一つしか選べない。ならば後悔のないよう全力でchallengeしていこう」というのが今回の目標だった。前半は焦りを感じさせる場面もあったが、結果的にはいい形で終わることができた。だが、まだ強くなれるところもたくさんある。次からの試合でその部分にチャレンジしていきたい。


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2011-08-18 22:59:31 | ブログ





―8月14日までの一次合宿ではどんな練習を
小原「FWはモールやゴール前での押し込みなど、課題が明確だったので、そこを重点的に。そこはFWで点を取るところだと思っているので、去年からもずっと継続してやっています」
新里「BKは春から継続のパススキルを。春と同じような練習だけど、ただ意識するところをちょっと変えて、春から少しレベルアップしたものになるように意識しました。後は、コンタクト。ブレイクダウンからBKでボールを出すところもあるから、BKだけでもいい球を出せるように、結構激しい練習もしました」

―FWとBKの連携については
新里「一次合宿でBKはミスが多くて、アタックディフェンスや一次攻撃でミスをしてしまって。ボールをキープして攻めるというのができていませんでした。パート練では目立たなかったミスも、相手が前に立った時に出たりして。FWには迷惑をかけてしまいました。この一次合宿で出た課題を、二次合宿ではアタックから精度上げてやっていきたいです」
小原「そうですね。シークエンスなど、4年生が中心になって考えて決めて、ひとりひとりの役割を細かく決めたので、FWは動きやすくなりましたね。春にはシークエンスがなくて、無駄走りも多くて崩されたりもしたんですけど、夏からシークエンスをチームに落とし込んで、一次合宿にはチームに浸透してるかなって。やっていることはまちがっていないと思うんで、二次合宿で関東の大学との試合の中で、7月や一次合宿でやってきたことをどれだけ出せるかが大事になってくると思います」

―春、新チームが始動し、チームの方向性も変化しました。春シーズン始めの時の試合での印象は
新里「京産大戦ではやってきたことが出た部分もあって。春はがむしゃらにボールを動かすことを考えていて、いきあたりばったりな部分があったけど、それがあるから、今の攻め続けるラグビーに結びついていると思うので。それは良かったかなと思います」

―慶應大や関東学院大など、関東の大学からも白星も挙げました
小原「勝てたこと自体は良かったし、それまでやってきたことに自信は持てたと思います。でも次の青学大に大差で負けたり…まだまだだなって思いました。結果を出すところは出せたので、やっぱり継続が大事だと思いますね」

―試合内容としてはいかがですか
新里「…最後の同大戦は完敗でしたね。いい形でトライも挙げられなくて、良くなかったです。それ以外の関大戦とかはBKでトライ取れたり、負けた試合もあるけど、収穫はあったと思います」

―足りないと感じた部分は
新里「ディフェンス、ボールキャリアやボディコントロール。1対1の場面でも少しでもゲインできれば、インゴールにいけるんで。あとは、BKの展開力。まだまだ関東の大学には、パスにしても負けているので、精度を上げていきたいですね」
小原「1対1の接点と、ディフェンス。あとは一次合宿でやったモールと押し込み。モールは去年もだけど、関学の強みにしたいと思ってて、強化したい部分ですね。春はキック蹴らないでひとりひとりの能力をあげる目的でもいろいろ回していたんですけど、これからは場合に応じてキックも使ったり、FWのセットプレーも大切になってくるので、やってきたことを出し切って頑張ります」

―今のチームの状況は
新里「一次合宿はかなり良かったんじゃないかなって思います。チーム全体で意思統一して、全員の共通意識ができたと思います。充実した一次合宿でしたね」

―二次の菅平合宿については
新里「試合するのは強い学校が相手で、しかも試合数も少なくて。試合後に練習してって形になると思います。試合で出た課題を練習でつぶして、また次の試合に挑むっていう流れで、次の試合までに準備期間があるので。試合ごとに成長できるようにしたいですね」

―二次合宿での目標はありますか
新里「全部勝ちたいです。関東に勝つということは、かなり自信が生まれると思うし、チームの雰囲気も上向きになると思います。結果も大事にして、それにともった試合内容にしていきたいです。」

―夏から秋にかけてすべきことは
新里「アタックとシークエンス、ディフェンスの練習も継続してやって、意思統一もできてきた部分を、試合でどれだけ出せるか、二次合宿の試合で試して…そこで通用しないと関西でも勝てないと思っているので。BKとしてはセットプレーからの攻撃からも確実にゲイン取れるように。二次合宿でも意識して、二次合宿で仕上げてリーグ戦に挑みたいです」
小原「7月からシークエンスやってと落とし込んで、一次合宿では意思統一もできてきて。二次合宿ではやってきたことがどれだけやれるかが大事だと思います。シークエンスは絶対で、それが通用するくらいの精度にできたらいいなと思います。FWだけで言えば、モールやセットプレーをしっかりしないと関東の大学には勝てないので。そこでも点を取れるように頑張ります」

―現段階でのディフェンスの仕上がりは
新里「…春に比べたら良くはなっているかな。一次合宿ではたくさん練習したので、二次合宿で成果出して、関東の強いアタックに継続してアタックできるかが課題ですね」

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―チームの目標を達成するためのカギは
小原「春から「動かす」「チャレンジする」っていうのを徹底してきました。自分たちで決めてやってきたことを1年間やり通すっていうことですかね。攻め方とか使い分けるんじゃなくって、変えずにやり通すっていうことですね」

―最後に、この夏にかける思いを聞かせてください
新里「一次合宿は14日で終わったんですけど、チームの雰囲気も良い状態で終われたと思います。菅平合宿でもっといい雰囲気になって…。試合に勝つことも大事なので、関東の大学にも勝って今年やろうとしているラグビーを菅平で完成に近付けれるように、最後の夏、死ぬ気で頑張ります」
小原「一次合宿、ずっと練習やってきて、1年生から4年生までみんなキツかったと思います。でもみんなでやり切れて。そのやってきたことを「やって良かった」と思えるように、菅平で関東の大学に勝利することは大きい意味を持つと思います。絶対勝って、自分らのラグビーを完成させられるように頑張ります」

■新里涼(しんさと・りょう)/社4/大工大高/172㌢、84㌔/スポーツ
■小原渉(おばら・わたる)/人4/東筑高/180㌢、95㌔/カラオケ


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2011-08-15 10:21:10 | ブログ

「ヨネンリョク」。4年生として迎える夏には、これまで以上の特別な思いがある。
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―ラグビーを始めたきっかけは
畑中「小3から、親父にやってみんかって言われて。僕自身はずっと野球がしたかったので、途中でやめるかなって思っていたんですけど…結果今に至ります」
水野「母親がラグビーが好きで、小学校入るときにラグビースクールに入って。幼稚園の頃の友達とかはサッカーやっていたので、最初は嫌でしたね」
小樋山「僕は幼稚園とか小さい頃から。仲良かった友達がスクールに入ってて、僕も始めたって感じです」

―関学を選んだ理由は
畑中「高校の先輩の緑川さん(昌樹=商卒)がいたのは大きかったですね。大学ラグビーは関東が強いけど、関西で勝ちたいっていう気持ちがあったので関学にしました」
水野「僕は指定校ですね」
小樋山「僕は高等部出身で。高校で関学を選ぶ時、大学のことも考えて決めました。その頃はそんなに強くなかったけど、入って倒していけたらなって思っていました」

―入学前の関学のイメージは
畑中「学生主体っていうのは聞いてて、高校の時と違ってフルタイムのコーチもいないし。勝つためにすべきことを自分たちで考えないといけないんだなって思っていました」
水野「高校のときは顧問の先生もいたけど、関学は学生主体でゆるい感じなのかなって思っていたけど、ラグビーに対して真剣で真面目な人が多くてびっくりしました」
小樋山「僕は高等部なんで練習とか見てて、すごい選手がいるのは知ってて…でも全国では強くなくて。入ったら絶対日本一目指してやろうって考えていましたね」

―それぞれのポジションの魅力を教えてください
小樋山「FBは一番後ろに構えてて、信頼感が必要なポジション。後ろから全部が見えるんで、声もリーダーシップも発揮しないといけないし、それが求められるポジションだと思います」
水野「CTBはパスもキックもランも全部必要。その分やりがいは感じますね」
畑中「WTBってトライ取るポジションやし、試合見ていたら一番注目されると思うんですよ。でも自分はトライ取り切るタイプじゃないんで、試合中、チームを広い視野で見て、声出したり。トライを取るっていう点では、中の14人が体をはってWTBにつないでトライってなるのは、ラグビーの魅力であり、WTBの魅力でもあると思います」

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―印象に残っている試合はありますか
畑中「みんなも言っているけど1年生の時の同志社戦。関学に入学を決めたとき、その頃はそんなに強くないって知ってたんですけど、チームには「関西制覇」っていう目標があって。その目標達成のために、チームで初戦の同大に勝ちにいって、実際49年ぶりに勝って。チームがひとつになって感動したし、僕も試合には出てなかったけど涙が出ましたね。あれは一番印象に残っています」
水野「僕は…明治戦ですね。あれだけのメンバーがいたんで国立にいけると思っていました。でも関東に勝つにはまだまだ壁があるんだなって感じましたね」
小樋山「僕は1年の時の法政大戦、2年の明治大戦、3年の早稲田戦。力のなさを痛感した試合で…やっぱりこの3つが印象に残っています」

―4年生になって気持ちの変化は
畑中「去年大けがして、プレーに貢献できなくて。外から4年生やチームをサポートしようって考えてて「この気持ちを4年生になっても忘れずにやっていこう」って思っていたんですけど、いざそうなると違うなって思いました」
水野「去年、一昨年と、下のチームも引っ張ってくれた先輩がいて。「僕も4回生になったら僕が下からひっぱる」って思っていたんですけど、春にケガをしてしまって。思い描いていたものがくずれてしまって、すごいショックで…。でもケガ人でもできることはあると思うし、チームのためにできることを考えて行動しようって思っています」
小樋山「キャプテンになるかならないかで、でも結局涼になって、それが正しかったっていうことを証明したい。それだけですね」

―今年の関学の強みは
畑中「プレー面では去年とは違うスタイルで、自陣からも展開する。どこからでも点に結びつける練習をやっているので、見てておもしろいラグビーだと思います。チームとしては、チーム全体が仲良くて。メリハリも付けないといけないんですけど、みんなが好きでやっているラグビーだから。楽しくやってますね」
水野「あと、下からも言いやすい環境があります。学年関係なく、全体でチームを作り上げているなって感じはしますね」
小樋山「今年だけではないけど、学生主体っていうのは関学というチームにしかないこと。今年本当に結果残して、学生主体で日本一になることがどれだけすごいことかを証明したいです。それを達成できるのは関学ラグビー部だけ。それが強みですね」

―今年のBKの強みは
畑中「BKでトライを取るっていうのは、今までFWの強かった関学にはなかった考えで。でも今年は「自分らBKでトライを取る」っていうキモチをみんな持っているんで」
水野「それに今年はみんな考えてプレーしているなって感じます。BKで攻めて、いかにFWを助けるか。ひとりひとりが考えてラグビーをするようになったと思います」

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―ではFWから求められるプレーとは

小樋山「BKで取り切ること。BKで勝つこと。今まではFWに助けられてきたんで」
畑中「今年はBKがFWを助けます」

―逆にBKからFWに求めるプレーは
畑中「絶対的なセットプレー、フィールドプレー…」
水野「走ることも」
畑中「それは俺も変わらんことやん」
小樋山「求めるというか…日本一のFW。信頼はしてるんで。心配はしていないです」

―春シーズン、春の練習の成果は見られましたか
畑中「見られたと思います。結果出た試合もあったし、基本やってきたからかなって」
水野「まだまだもっと良くならなあかんけどな」
畑中「良くはなったけど、求めているところまではいっていないですよね。大学選手権まで時間も限られている中で、理想ばかり追いかけててもダメなんで。それをチームに落としていくのが4回生の役目…これからですね」

―夏の間に強化すべきところは
水野「BKはディフェンス。春はディフェンスが悪くて点とられたし、ディフェンス弱かったら点いくら取れても勝てないんで。ディフェンスの強化は一番大事なところだと思います」
小樋山「技術よりも、4回生が変わらないといけない。4回生がここで変わらないと終わりなんで。この合宿で4回生が変わってまとまれるように。…変わりたいと思います」

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―それでは個人的に強化すべきところは
畑中「展開、継続をずっとやっているんですけど、試合中ターンオーバーされたらそれもできなくなる。それを一番狙われるのがWTBなんで。ボールキープして、そこからいかにFWとかBKに出せるかが強化ポイントですね。WTBはトライ取ることを求められるけど、自分はどれだけ泥臭く、地味にやれるか。トライはもう一方のWTBやFBが取れたらいいので」
水野「僕はケガ中なんで、はやく復帰できるように、リハビリを頑張る。それがすべてですね。自分のことからチームのことも考えて、しっかりやっていきたいです」
小樋山「今畑中も言ったように、仲間のプレーを生かす下働きですね。去年みたいな、長野さん(直樹=社卒)的な人は今年いないんで、自分でトライを取ることもチャンスを広げることも求められてくると思うんで。もっと高めていかないといけないなって思います。そのために、体、メンタル、ともにタフにしていきたいです」

―チームの目標達成のカギは
小樋山「すべては4回生」
畑中「どれだけ勝つと思うか。その行動をすれば結果はついてくると思うし、思いが少なかったらそれまでのチーム。それが学生主体の関学ラグビー部なんで」
水野「勝ちたいっていうのはみんな思っていることなんで。それを行動に移すかが大事になってくると思います」

―では最後に個人の目標を教えてください
水野「ラグビーを本気でするのは今年で最後になると思うんですけど、大きなケガをしてしまって落ち込んだけど、リハビリ次第で復帰できるんで。絶対復帰して、ラグビー人生燃え尽きたいと思っています」
小樋山「最後にみんなで笑いたいってだけですね。…それだけです」
畑中「僕も一緒です。僕の目標はチームの目標を達成すること。試合に出たいとか、うまくなりたいっていう気持ちはあるけど、終わったときにチームのみんなで一緒に喜べたら最高ですね」

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(左から)
■小樋山樹(こひやま・しげる)/人4/関学高等部/169㌢、78㌔/ゲーム
■水野智尋(みずの・ちひろ)/文4/京都成章/167㌢、75㌔/アウトドア、ドラマを見ること
■畑中康佑(はたなか・こうすけ)/商4/東海大仰星高/168㌢、79㌔/海外ラグビー、料理


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2011-08-09 23:18:08 | ブログ

学生生活最後の1年への意気込みを熱く語って頂きました。

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―ラグビーを始めたきっかけは
「父親の影響ですね。スクールに連れて行ってもらいました」
西川「兄の影響で。中学の頃から始めました」

―高校時代の印象に残っている試合はありますか
「全国選抜で東福岡に勝ったときです」
西川「3年生次のサニックスです。伏見とやって勝った試合なんですが、自分はメンバーからはずされて。勝って嬉しかったけど、試合出れなかったらおもしろくないなと思いました。そういう意味で思い出に残っている試合です」

―関学を選んだ理由は
西川「関学から声をかけてもらったからです」
「高校の監督に相談した時に関西に興味はないかと聞かれて。それから関学の存在を知りました。もともと関東に行くつもりだったけど、新しいところへ行って関東を倒すのを目標にしてやりたいと思って関学を選びました」

―入学前の関学の印象は
「仲が良くてまとまったチームだと言うことは聞いてましたね」

―実際に入ってみてどうでしたか
「いい先輩が多くて。おもしろくて楽しかったです。高校と違った組織図だし、学生主体のチームなのでやりがいがあると感じました」
西川「入る前先輩から関学はおもしろいって聞いてて。実際入ってみて楽しかったですね。高校と違って考え方も自由で。それに入学してからチームはどんどん強くなっていったので、やってておもしろかったです」

―ポジションはずっとFLですか
西川「以前はBKだったんですが、高校2年生くらいからFLです。大学ではずっとFLですね」

―FLの魅力とは
西川「FWらしくないところ。いろんなスタイルを持てるポジションだと思います。トライゲッターではないし目立たつポジションではないけど、一番走って仕事量が多い、仕事人」
「派手なプレーヤーじゃなくても活躍できるし、陰からチームを支える、縁の下の力持ち的なポジションです」

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―大学に入って印象に残っている試合はありますか
西川「初めてファーストジャージを着た3年生次のリーグ戦、大体大戦ですね」
「出てないけど1年生次の関西制覇が決まった試合です」

―春シーズンを終えて
「1日1日がほんとに早くて気付いたら終わってたって感じです(笑)」
西川「そうですね。去年とはやろうとすることが変わり、練習内容とか例年と全然違って、手探りな状態ではあったけど新鮮でした。そういう意味で春シーズンは早かったです」

―具体的な例年との違いとは
西川「FWがゴリゴリバチバチじゃなくなったところとか。走るのを求められるようになったし、小さいパスなども。基本的なところなんですがそういうところです」

―逆に、FWからBKに求めることは
西川「ボールを動かす中でミスをなくすことです。春はミスが多かったので」

―今年のチームの特徴は
「コミュニケーションが取れていると思います」
西川「後輩がどんどん意見を言ってくれるところです。練習の内容とか意味とかも聞いてくるし、まだまだとは思うけど意見を言い合える環境を心がけてます」

―関学の強みは
西川「春の時点ではアタックです。慶應大にも勝てたし」
「相手によってムラはあるけど精度は上がったよね」

―逆に課題は
「ディフェンスかな。やってなかったからしょうがないとは思うけど。あとは相手に合わせたアタック。芯は変えずに相手に対応したアタックや攻め方をしていかないといけないと。春は同じ戦い方ばっかりだったように思います」

―自身の強みは
西川「仕事量、運動量の多さです」
「はじかれてもまた行くしぶとさ、粘り強さですね。」

―逆にまだまだだと感じるところは
「体の大きさでは勝負しないことをポリシーとしているので、小さいからこそできることを強化したい。具体的にはまだ決まってないけど誰にも負けない飛び抜けた武器を見つけて伸ばしていきたいです」
西川「運動量に磨きをかけること。(自分の強みをさらに強化し、)試合中、メンバーと相手を含めた30人の中で一番動けるようになりたいです」

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―最終学年になって気持ちの変化は
西川「今までは自分のプレーをやれば良かったけど、今は周りのことも考えないと。難しいですね。4年生になって初めて先輩たちが大変だったことに気付きました」
「学生主体ってこともあって、チームの方針や練習は4年生が考えないといけなくて。それに4年生は絶対にぶれたらいけない。じゃないと下もついてこないし、チームもまとまらない。自分たちが怠けたら下の子たちもやらないと思うし、緊張感はありますね」

―目標達成の鍵は何だと思いますか
西川「春はディフェンスがだめやったからディフェンス。あとはアタックの精度を上げることです。夏シーズンは実践ができるからとても重要ですね。ジュニア・コルツも優勝ってなると、やっぱりチームの意思統一は大事になってくると思います」
「Aが強いだけじゃ目標達成はできない。人数が多いと難しいところもあるけど、下からも上を狙える環境で、全員が一つでも上に上がる気持ちを持ってやることが重要だと思います。日々メンバーが入れ替わるチームは強くなると思うので」

―夏にチームがしなければいけないこととは
西川「ディフェンスです。やらないとまずいですね」
「ディフェンスは決めるところで決められるようにしていかないと。あとはBKとFWの連携、チームの意思統一ですね。夏の間にどれだけチームがまとまっていけるかが鍵ですね」

―夏、個人的に鍛えたいところは
西川「運動量を増やすこと。ゲームをしながらじゃないとあがらないところもあるので」
「試合の中で広い視野を持てるようにしたい。そのまんまの意味もあるけど、試合をしていて気を利かせてカバーしに行ったり、陰でチームのサポートをしていきたいです」

―最後に個人的な目標を聞かせてください
「レギュラーを取ってチームの目標達成に貢献することです」
西川「Aに入ってリーグ戦に出ることです」


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(左から)
■西川朋希(にしかわ・ともき)/経4/東海大仰星高/175㌢、75㌔/ギター
■荻克成(おぎ・かつなり)/文4/桐蔭学園高/165㌢、73㌔/カフェ巡り


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2011-08-05 10:08:11 | ブログ

4年生としてチームの中心に立つ熱意、そしてチームを勝利へと導く鍵とは―。
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―ラグビーを始めたきっかけは
芦田「中1の時、先輩の試合を見に行ったことがきっかけです。それまでは小学校6年間野球をしていました。最初はルールが難しかったんですけど、わかり始めると楽しくなっていきました」
下條「小2の時、友達のおばちゃんがラグビー教室を薦めてくれて。教室を見に行った次の日、いきなり試合に出ることになったんですよ(笑)。まあ、小学生にしたら体も大きい方だったんで、いいかなと思って始めました」

―では関学を選らんだ理由は
芦田「早くに声をかけてもらって。大学としてもいい学校って思ってて。入る前はそんなに本気でやるつもりではなかったんですけど、いざ入ってみると、強い先輩たちがたくさんいて、高校とは全然違うなって思いました。一人一人がコンタクト強くて。でも入学当時、BKを見ている感じでは、僕らも勝負はできるかなって思いました」
下條「僕の入学前、関学は発展途上って感じでした。出身は福岡なんですけど、大学は境遇が違うところにいって、雰囲気が変わるのを味わいたいと思ってて。発展途上にある分、成長して勝った時の喜びを味わうのにはいいかなと思いました」

―実際入ってみてどうですか
下條「自由で楽しくできるってイメージなんですけど、大学でやるなら楽しくって思ってて。でもいざ入部してみると、みんな結構1人1人考えてやっています」

―大学に入ってからの試合で、印象に残っている試合は
芦田「1年生のリーグ初戦の同大です。それまであんなに勝って嬉しかったことはないですね(笑)。当時の1年生は涼(新里=社4)と樹(小樋山??=人4)も一緒に出ていたので、そんなには緊張しなかったですけど、先輩たちもみんなすごく気持ち入っててちょっとだけ緊張しましたね」
下條「同大に逆転勝ちして、優勝したことですね。僕らが1年生の時で、初めてのリーグ戦で。僕はメンバーに絡むことができず、正直応援の気持ちも薄かったです。でも、勝った瞬間、泣きながら本気で喜ぶ先輩たちの姿見て、考え方がすごく変わりました」

―4年生になって気持ちの変化はありますか
芦田「やっぱり春から、やらなあかんって気持ちになりましたね。4年生になって、先輩たちの大変さがわかりました」
下條「4年になるまでは納得いかんことも多々あったけど、今になって先輩たちも考えてやってきたんやなって思うようになって、改めて先輩たちの気持ちを実感できました。チームを動かすのはやっぱり難しいし、生半可な気持ちじゃ絶対にできないなって。今年は下級生もいろいろ言ってくれるのでやりやすいんですけど、聞きっぱなしにならずに、4年生からも言って交互に意見交換できたらなって思います」

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―テクニカルリーダーの就任のきっかけは
芦田「みんなに薦められてです。自分でもやってもいいかなって思って」
下條「僕はなんかやらな中途半端になるかなって思って、挑戦しました。普通の4年生ではなく専門的なことも勉強して、チームの先頭に立って考えていけたら、チームのためにもなるかなって思いました」

―テクニカルリーダーの具体的な仕事とは
芦田「戦術を中心になって考えること。コーチ陣と合わせて考えることもあります。練習メニューは4年生みんなで考えるんですけど、それを練習の時に説明したり教えたりって感じですね。戦術が変われば練習メニューも変わるし。春は攻撃中心の練習をたくさんしたので、秋に向けてディフェンスもやらないとって思っています」

―テクニカルリーダーで重要なことは
下條「持っている知識を反映させることは大前提ですけど、その考えとかを押しつけるんではなく、後輩やコーチの意見も踏まえて、組み込んでいくことが大切だと思います。3年生まではあまりチームがまとまっていなくて、ちゃんとした練習ができず、僕自身文句言ってたこと多かったです。だから今年は、コーチや監督のつなぎになれたらなと思います。チームを変えられるチャンスかなって思いますね」

―春シーズンを終えて、印象に残っている試合は
下條「僕は慶應戦です。客観的に考えたら、慶應大の方が強いって思っていたお客さんも多かったと思うんですよ。そういう場で勝てたことは収穫だと思うし、自信もついたと思います。でもそこから関大、同大に負けてしまって。関学のレベルはあがってきてるけど、他校のレベルも上がってきている。ひたむきさ、泥臭さが違うのかなって感じるところはありましたね」
芦田「最後の同志社戦です。慶應大や関東学院大にはいい形で勝てて、慢心じゃないけどなんか気持ちに緩みがあったのかなって。それから悪い方向になってしまって、最終戦の同大に60点取られて負けて…。でもその分秋にやりがいあるかなって思いますね。秋には絶対ひっくり返すつもりで挑みます」

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―夏、チームですべきことは
芦田「まずはチームがひとつになること。意思統一が大切だと思います。それと春にはやっていないディフェンスをもっとしないといけないと思います。あとは春にやってきたことの精度をあげることですね」
下條「今やっていることの精度をあげることは重要ですね。状況にあった攻め方をみんなが理解して意思統一することが必要だと思います。これから夏にかけて、秋にディフェンスを発揮するために練習していくと思うので。みんなが意識して練習できるような環境を作っていきたいです」

―個人的に強化したいところは
芦田「ハーフのフィットネスです。今年、だいぶ鍵になってくると思うので。体力も例年よりしっかり付けて、もっとラグビーについても勉強したいです」
下條「HOはFWの中でも専門職になので、セットプレー安定のためにも、スキルあげて経験積んで。試合中も視野を広く持って、1点だけ見るのではなく、落ち着いて全体を把握できるようにしたいですね」

―今年のチームはどんなチームですか
下條「今までと違うのは、今年は後輩たちもしっかり発言してくれることですかね。やりやすくなるし、みんなが言い合っていける自由なチームですね。でも自由だけだと成長しないので、自由の中でも4年生はやるときはちゃんと厳しくなって、尊敬される先輩にならないといけないと思います。後輩に「任せられない」って思われたら終わりなんで。環境も大事になってくるチームだと思います」

―今年のチームの目標を達成する鍵は
芦田「140人全員がしっかりまとまって、同じ方向に向かうこと」
下條「それが一番ですね。それぞれが考えながら動けるようになると変わってくると思うんで。一人一人がリーダーシップ持って、行動できるようになったいいかなと思います」

―それでは最後に個人の目標を教えてください
芦田「チームの目標を達成することは当然のことで。もう今年が最後なんで、やるしかないですね。力全部出し切れるように、1日1日気合入れて練習して、何がなんでもリーグ戦、勝ちにいきます」
下條「僕も前提は同じです。去年まではテスト期間中はオフだったんですけど、今年はやるようになって、これも今年のチームカラーかなと。理不尽なことに後輩も文句言うかもしれないけど、厳しく後輩と接して「今目指しているもの、チームの状況」を理解してもらえたらなって思いますね。秋に勝つためなんで。あと、今年で今までの関学ラグビー部の考え方を変えられたらなって。今やってきていることを、これから先もチームでやっていけたら、今後も成長していけると思います」


■下條 裕太(しもじょう・ゆうた)/人4/東福岡高/169㌢、90㌔/釣り
■芦田 一顕(あしだ・かずたか)/人4/東海大仰星高/173㌢、78㌔/散歩


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2011-07-20 22:29:23 | ブログ

大分舞鶴高での出会いから7年。3人の学生ラグビー生活、最後の夏にかける思いとは。
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―ラグビーはいつから始めましたか
牛島・村本「小3からです」
平野「中1からです」

―高校時代のラグビー部は
平野「厳しかったですね」

―関学のラグビー部はどうですか
平野「想像以上にキツかったですね」


―高校時代から一緒の3人ですが、お互いの第一印象は
村本「牛島は坊主だったよね」
牛島「村本は体大きくて、同学年とは思えないケツしてました」
平野「2人とも県外から来てて、すごい選手なんだろうなって思いましたね」
牛島「そうなんスよ。俺と村本は高校時代から一人暮らしをしています」

―高校時代、印象に残っている試合はありますか
牛島「初めてメンバー入りした九州大会の試合です」
村本「花園での最後の試合。長崎北陽台高との試合でした」
平野「花園で途中で出た時。思い出というか、印象に残っていますね」

―新里組がスタートしてしばらく経ちますが、形はできてきていますか
平野「去年とは違って、アタック中心で、うまくいっていないところもあるけど、これから夏にかけて、精度もあがってくるんじゃないかなって思います」

―今年の関学ラグビー部の違うところは
村本「BKからも展開するようになりました」

―春シーズンの感想は
村本「慶應大や関東学院大にも勝って、自分たちのいい部分でたら勝てるんですけど、自分らの形が出せなかったらうまくいかないですよね」

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―それはどうしたら変わると思いますか
村本「春からやっているスタイルを貫くこと。夏からはディフェンスもやっていくんですけど、自陣の深いところから攻めたり、攻め方も幅広くできたらなって思います」

―幹部になって、気持ちの変化は
平野「今までは練習中とかあんまりしゃべらなかったんですけど、積極的に話すようには意識しています。去年までは言われたらやるって感じだったんですけど」
村本「…そうっすね。BKリーダーにも選ばれて、真面目にやらないといけないなって思いますね」
牛島「今までは上回生の先輩に頼って「しゃべらなくてもいいかな」って思ってたんですけど、今自分が一番上に立つようになって、ゲームキャプテンもやったりして、積極的に話さないとなって思いますね」

―チーム作りについてはどうですか
牛島「上下関係があんまりなくて、言いたいこと言い合えますね」
平野「例年に比べて、決まりも増やしたり、規律正しくできていると思います。忘れ物や遅刻も減っていると思いますね」

―目標達成への鍵は
牛島「やっぱり、春からやっているラグビーを貫くことですかね。夏越えたら、また必要なものが見えてくると思うので。それも踏まえながら、いいものを作っていけたらなって思います」

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―ラグビ―の魅力って何だと思いますか
村本「チームスポーツでコンタクトがあるところ」
牛島「体ぶつけたりするのは他の競技ではあんまりないし、直接当たることで共有できることもあるし、チームスポーツでできてるなって思います」
平野「そうですね。コンタクトのあるスポーツで他の競技にはないことができるのが魅力ですかね」

―今年がラストイヤーになりますが
牛島「小学生の頃からやっているラグビーも、もう最後だと思うんで、すべて出し切りたいです」
村本「僕も学生スポーツは最後なんで。これだけ頑張ることもないと思うし、悔いの残らないように頑張ります」
平野「2人と同じになるんですけど、こんなにやるのは社会人になってもないと思うので。悔いないようにやりたいですね」

―個人的な目標は
平野「今は下のチームにいて、でも4回生が上のチームでやるのは大事なことだと思うので。少しでも上のチームで試合に出たいですね」
村本「試合に出て勝つことです」
牛島「上のチームも下のチームも関係なく、チームが勝つことに集中したいです」

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(左から)
■平野賢二(ひらの・けんじ)/理4/大分舞鶴高/175㌢、95㌔/温泉
■村本聡一郎(むらもと・そういちろう)/文4/大分舞鶴高/177㌢、83㌔/バイク
■牛島克幸(うしじま・かつゆき)/法4/大分舞鶴高/178㌢、77㌔/地元の喫茶店巡り


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2011-07-15 16:00:33 | ブログ

「國學院久我山の絆」。國學院久我山高、そして関学へと同じ道を歩んできた2人の思いに迫る。
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―國學院久我山高校時代、お互いの印象は
小川「菅ちゃんは身体能力が高いです」
菅「チョモステップ。キレがすごいんです」

―高校時代から仲がいいのですか
菅「1学年30人近くいたんですが1年のときから3年間同じクラスだったし、ずっと仲いいです」

―高校時代で一番印象に残っている試合は
小川「花園の天理戦です」
菅「僕もですね。これが引退試合になったので」

―関学に進学したということですが、どのような経緯ですか
小川「監督に薦められたからです」
菅「文武両道、素晴らしい環境だと思ったからです。…嘘です(笑)正直、僕も監督に薦められたんで来ました。」

―実際、関学ラグビー部の一員となって
菅「楽しいです」

―今年のラグビー部の強みとは
小川「仲がいいことじゃないですかね。みんなが意見を言える環境があると思います」

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―春シーズンを終えて
菅「結果がついてきませんでした。ディフェンスとかやらないといけないことがたくさん見えました。危機感を持ってやっていかないと」

―逆に成果が見えたところなど
菅「負けた試合もあったけど、慶応義塾大や関東学院大といった関東強豪校と互角に試合ができた事。通用するところもある、と少し自信になりましたね」

―幹部学年となって
小川「春は(新里)涼に頼りきりになってしまったところがあります。下のチームで試合に出るときは、自分から率先して引っ張っていこうとは意識していました」
菅「自分もです。反省点ですね」

―後輩指導の大変さは
小川「大変というよりは…。変なプレーはできないです。思いっきりやることを意識しています」

―練習中、意識していることは
小川「分からなくても思いっきりやるようにしてます」
菅「今までは考えずにプレーしてたところが。最近は頭を使ってプレーするように心がけています」

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―高校と大学のラグビーの違いは
小川「全然違いますね。体の大きさもプレーも。頭を使わないといけないし」

―4年間は早かったですか
小川「早かったね」
菅「あっという間でした」

―関学での試合で、印象に残っている試合は
小川「1年生の時の同志社戦」
菅「僕もです」

―チーム目標である関西制覇、国立出場を達成するために必要なものは
菅「ありすぎますね…」
小川「信じてやり切ること…ですかね」

―この夏はどんなシーズンにしたいですか
菅「充実したシーズンにしたいですね」

―では最後に個人的な目標を
菅「レギュラーで試合に出ること」
小川「Aチームで試合に出ることです」

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■小川知樹(おがわ・ともき)/社会学部4回生/國學院久我山高/LO・NO8/187㌢。90㌔。/田舎を満喫
■菅秀平(かん・しゅうへい)/経済学部4回生/國學院久我山高/LO・FL・NO8/180㌢。85㌔。/田舎を楽しむ


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2011-07-13 16:53:55 | ブログ

春シーズンを終え、新里組は夏シーズンへと挑む。秋に向け、大きな分岐点となる夏。そして4年生にとっては、大学生活最後の夏になる。その夏にかける思いとは―。

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第1回のテーマは「PR」。スクラムの支柱を担うPRの3人の闘志を追った。

―PRのポジションはいつから
 張「大学1年の秋からですね。始めはLOだったんですけど、今はPRです」
 折目「小3からラグビーを始めて、ずっとPRをやっています。途中LOもやったりもしたんですけど、基本はずっとPRですね」
 高橋「大学2年のときにはHOをやったりしていたので、本格的に始めたのは大学3年の夏からです。」

―PRの魅力は何ですか
 張「ラグビーの中で、1対1の真っ向勝負が必ずあるポジション。勝ち負けもはっきりしますし、その分やりがいは感じますね」
 折目「スクラムっていう特別なものがあって。最前列でみんなの押しを伝えられる大切なポジションだと思っています」
 高橋「スクラムができないと試合で勝てない。スクラムが攻撃の始まりだと思っています。勝ち負けを左右するし、チームを支えていると思います」

―チームから求められるプレーとは
 張・折目「スクラムの強さですね」

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―今年のFWで変わったところは
 高橋「1人1人の走る意識ですかね。順目で攻めることとか、FWも走り込むことが増えてきたと思います」

―4年生になり、入学当時から成長したところはありますか
 高橋「スクラムは強くなったと思います。体重が増えて走れなくはなったかもしれないけど、力強さは出ていると思います。あと、高校時代はやらされているという気持ちがあったんですけど、やはり大学で自主性が求められるようになって意識面も変わってきたと思います。目標を持って練習にも取り組めるようになりました」
 折目「個人的なプレーも成長したと思います。昨年までは先輩や下に習うことも多かったんですけど、4回生になって下級生の指導もできるようになってきたんじゃないかなと思います」
 張「折目と似ているんですけど、去年までFWはすごい先輩ばかりで、甘えがあって先輩の背中見てついていく感じだったんですけど、4回生になると周りはみんな下級生になって。自分も背中で見せられるようには意識しています」

―春シーズンを終えた今のお気持ちは
 高橋「結果が出たり出なかったりで。新しいスタイルを試しているから、安定しづらいのは仕方ないんですけど、やっぱり悔しいです。夏に向けてチームを作らないとって思いますね。不安もあるけど、これから作っていくチームに期待は大きいです」
 折目「春はケガとリハビリで1試合も出ていないんですけど、夏から復帰します。春は外から声を出したりしていたんですけど、これからは中でチームを引っ張れるようにしたいですね」
 張「チーム自体、最後の方はあまり良くない状態でした。でも自分自身、4年生なのにAチームで出てなくて、チーム見てて悔しくて。上のチームにあがって、くじけずやっていきたいです」

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―夏から秋にかけて、強化したいところは
 張「今年、FWはスタイルを変えてやっているんですけど、FWに関して“強い関学”っていうのを生かしきれていないと思うんですよ。だから強いFWにしたいですね。個人的には、スクラムは大前提として、今はあんまり走れていないのでもっと走れるように。体も大きくしたいんですけど、ただ増やすんじゃなくって、体を強くして活躍したいです」
 折目「FW全体としてはセットプレーですね。関東に負けないように。個人では、復帰してスクラムと、それにプラスして激しいプレーでもチームを引っ張りたいです」
 高橋「BKがレベルアップする分、FWもレベルアップしないといけない。今までよりも強くならないといけません。それには全員のレベルアップが必要だと思います。自分自身は、スクラムは誰にも負けないようにしたいです。チームが負けてても、空気を変えられるようにしたいです」

―今のチームの状況は
 張「芳しくはないですね」
 高橋「4年生にも下級生にも、不安な部分はあると思うんです。でもここで4年生がその不安をどう取り除けるかが重要だと思います。夏の練習が始まって間もないですが、4年生からひとつになって、チーム全体を良くしていきたいです」

―それぞれ、個人の強みは
 高橋「スクラムです」
 折目「モールですね。周りからの期待もあるので頑張ります」
 張「LOもやっていたんで、走力ですかね。自信持って、もっと走れるようにしたいです」

―今年がラストイヤーになりますが
 張「一瞬でしたね」
 高橋「今年の春は特に。もう夏か、って感じです。チームの始めは、どうやっていいのかも僕ら自身もわからなくて不安だったし、下級生も不満もあっただろうし。下級生の指導もまだ完全に慣れてはいないけど、チームのことを理解したらできると思うんで…。まあでも最初に比べたら指導も少し慣れてきましたね」

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―練習中に心がけていることはありますか
 張「しんどくても声を出すこと。後輩たちはそこもしっかり見ていると思うので。上回生が頑張れば、下級生もついてくると思います」
 折目「声掛けですね。明るくできるように意識はしています」
 高橋「チームを引っ張るために、まずは声出しですね。全員の集中力が続くように、チームの雰囲気乱さないようには意識しています」

―春シーズンで印象に残っている試合は
 高橋「慶應戦ですね。僕自身、今シーズン初のAチームで出る試合で。そこまでも結果が出てなかったので、勝ちたい気持ちは強かったです。慶應大には勝ったことなかったし、一番いい試合だったと思います」
 折目「スタンドから見てても熱い試合でしたね。チームがひとつになれた試合でした」
 張「僕は大体大との試合です。メンバーの15人中11人が1年生で。相手もFWはAチームだったんですけど、みんな頑張ってくれて。試合自体は負けてしまって勝てたらよかったんですけど、FWは負けてなかったですね。1年生のガッツも見れたし、4回生ももっと頑張らないとって思った試合でしたね。いい刺激を受けて、印象に残っています」

―今年最後の夏にかける思いを聞かせてください
 張「菅平合宿で活躍しないと終わりだと思っています。関東の大学とも試合がありますし、アピールしたいですね。上のチームでプレーしたいです」
 折目「長期のケガで離脱していたんですけど、菅平合宿から復帰します。不安もあるけどAチームを狙って、自分にこだわって上にあがりたいです。上を目指すことがチームのプラスにもなると思うので、頑張ります」
 高橋「そうですね。僕もAチームを目指して、他にも刺激を与えられたらな、と。FWリーダーとしても、体で引っ張りたいですね。結果の出るチームにして、目標達成したいです」

2011natu14a 
■張泰堉(ちゃん・てゆっ)/経済学部4回生/大阪朝鮮高級学校/PR/182㌢・105㌔/風景を見ること
■折目光弘(おりめ・みつひろ)/経済学部4回生/関学高等部/PR/182㌢・110㌔/マンガ
■高橋樹(たかはし・たつき)/商学部4回生/天理高/PR/176㌢・102㌔/銭湯巡り


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2011-06-30 17:05:15 | ブログ

「完敗」―。春シーズン最後の対抗戦となった、同大戦。終始同大にリードを許し、7―60と完敗に終った。夏へと課題を残す春シーズンとなった。

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【厳しい現実】
 終始、主導権を握っていたのは同大だった。開始早々先制トライを許し、そのままペースを奪われる。だが関学もラインアウトからモールへと持ち込む。抜け出したSH・芦田(人4)がトライをねじ込むも、7―22で前半を折り返した。
 逆転を狙う関学だったが、ディフェンスのミスからボールを奪われ、そのままトライへ。ゴールライン目前、スクラムでチャンスを得るが、ものにすることができない。対する同大は次々と追加点を挙げ、7―60で試合終了。関学は後半、1トライも奪うことができなかった。
 「これが今の実力。ディフェンスもアタックも、すべてにおいて同大が上だった」と主将・新里(社4)。今試合で新里組の今季の対外試合は終了。現実を目の当たりにし、夏へと課題を残した春シーズンとなった。

【秋に向けて】
 「アタック、ディフェンスともに成長が必要。意思統一もできていない。まだまだ道は遠いです。秋には何が何でも絶対に勝たないといけない。まずは原点に返って、全員が本気になるところから」。技術もだが、まずは現状を打開する意識改革が求められる。すべては秋に勝つため。リーグ戦まで約3カ月。この夏が勝負となる。


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2011-06-28 08:24:10 | ブログ

関学、まさかの黒星―。大勢の関学のファンが詰めかけた、第34回総合関関戦。勝利を期待されていたラグビー部だったが、関大の勢いに押され、敗北を喫した。

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 まさか―。ラグビー部が関大に敗北。関学は予期せぬ黒星に、動揺を隠しきれなかった。
 開始早々、一瞬のすきから先制トライを許してしまう。関学はすかさずナンバー8・小原(人4)、FB・小樋山(人4)のトライで逆転するも、すぐに関大に点差を詰められる。だが関学も意地を見せWTB・畑中(商2)がゴールラインへねじ込み、7―12と相手を突き放した。このまま前半を終えるかと思われたが、追加点を許し2点ビハインドで前半を折り返した。

 後半、巻き返しを図る関学はパスを回し、外へと展開。だが関大の固いディフェンスに阻まれ、前に進むことができずターンオーバー。そのままトライをねじ込まれ、17―26と再びリードを許す。なんとしてでも逆転したい関学はキックで陣地を奪い、敵陣へと攻め込む。SH・芦田(人4)が相手を交わし駆け込み、22―26。あと1トライで逆転できるが残り時間も少なく、彼らに焦りが生まれる。終了間際、トライを決めたのは関大だった。関学は22―31でまさかの敗戦。「チャレンジをスローガンに掲げているのにもかかわらず、挑戦者の気持ちがまだ足りなかった。気持ち入れ直さないと」と主将・新里(社4)。少なからずあったであろう、相手への気持ちの緩み。それが痛手となり、不本意な結果となった。

 次戦の同大戦で春シーズンの試合は終了する。残りわずか1週間。「絶対に秋に勝たないといけない。春は挑戦して、夏に向けていい形、いい状態でつなげられたら」。同大戦で春の成果を見せることができるのか。今、真価が問われる。


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2011-06-15 16:54:09 | ブログ

安田(人3)が決めた!3点ビハインド、小雨の降る中で迎えた後半38分。関学不動の7番、安田は敵陣ゴール手前での攻防からこぼれたボールを拾い、インゴールへ飛び込んだ。これが逆転トライとなり、関学は勝利を収めた。秋リーグ初戦の相手・立命大に勝ち勢いづいた関学。リーグ開幕までの残り3カ月をこの調子で駆け抜けろ!

2010061 

【見せた底力】
 好調の5月とは裏腹に、6月の幕開けは思わしくなかった。アウェーでの青学大戦で大差で敗北したのだ。選手たちの間に少なからずあった〝慢心〟。一戦一戦を大切にするという気持ちを新たに、立命大に臨んだ。
 前半は2トライを奪い12―7で試合を折り返す。しかし、3連続トライを許し形勢は逆転。1トライは返すものの、決め手を欠いたまま時計は残り2分を表示していた。
敵陣ゴールライン5㍍手前、相手スクラム。これがおそらく最後の攻防。雨のためか、パスを受けた敵選手がボールをこぼした。そしてその先にいた安田が拾い上げ、そのままゴールを割り、逆転。続けざまに小原(人4)もトライを決め、完全に試合をひっくり返した。試合後に安田は「後半の2トライは自分のミスのせいだったので、返せて良かった」と語った。

【あと3ヶ月】
 立命大は秋リーグ初戦の相手でもある。そういう意味では「勝てたことは大きい」と主将・新里(社4)も語る。リーグ開幕までの3ヶ月、一日も無駄にしないための自覚が求められる。


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2011-05-20 01:11:53 | ブログ

新里組、大金星!関学は31―22で慶應大を下した。だが成果が見えたところもあれば、課題が残る場面も。すべては秋シーズンで勝利するために―。この大勝は、今後のシーズンに向け、大きな一歩となった。

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【不安と闘志】
京産大、天理大に敗北を喫した関学。試合前、彼らの中には不安もあった。だが「自分たちのプレーを貫こう。やり通すためにも勝とう」。フィールドに立った彼らには、熱い闘志がみなぎっていた。そしてその思いが結実したのだ。

【待望の白星】
 先制点を挙げたのは関学だった。開始早々、ラックから抜け出した、ナンバー8・小原(人4)がトライ。観客は湧き上がり、関学は勢いづいた。BKを起点にボールを回し、外へと展開。そして小原が豪快にゴールラインを割り、2本目となるトライをねじ込んだ。その後、慶應大に1トライを許すも、12―5で前半を折り返した。
 後半、序盤からミスを連発し流れは慶應大に。2トライを奪われ、12―15と逆転を許した。それでも関学は気持ちを切らすことなく、果敢に攻撃を仕掛けた。そして後半23分、CTB・村本(文4)が相手ディフェンスを交わし、走り込みトライ。19―15と逆転に成功した。その後も関学は懸命なタックルで、攻め続けた。キックを使わずに、積極的にパスを回し敵陣へ。リザーブで投入された松延(商3)が22メートルラインから相手を振り切り、右隅にこん身のトライをねじ込んだ。流れに乗った関学は果敢にパスを回し、左へ展開。CTB・新里(社4)からパスを受けた安田(人3)がトライを奪い、31―15と相手を突き放した。
 だが終了間際、自陣でのBKのミスからボールを奪われ、そのままトライを許し、ノーサイド。31―22で慶應大から白星を挙げた。

【成長の糧に】
 ついに手にした白星。それは慶應大から奪った大金星だった。「自分たちのプレーを貫けたことが結果につながった。勝てたことは大きい。チームとしての成長はある。でも最後にトライを取られたことは心残りです」と主将・新里。成果は出つつあるが、まだ完全ではない。勝って兜(かぶと)の緒を締めよ―。「勝てたことに満足せず、初心に返るように」。彼らはおごることなく、再び闘志を燃やす。
 慶應大に勝利したのは、関学ラグビー部の歴史上、初めてのこと。歴史をも塗り替えた、新里組のチャレンジ。すべては冬、国立の舞台に立つため。これはまだ、序章に過ぎないのだ。


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2011-05-12 23:21:52 | ブログ

関学ファミリーが一堂に集う、関学ラグビーカーニバル。大勢のファンが見守る中、天理大との一戦が行われた。結果は17―38で敗北するも、終盤、WTB松延(商3)がトライを取り切り、昨リーグ戦からの進化を見せた。新里組はさらなる高みを目指し、まだまだ成長する。

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【死闘の末】
 昨リーグ戦、最終戦。天理大との頂上決戦。43―14で迎えた後半ロスタイム。逆転できる点差ではなかったが、関学フィフティーンは諦めることなく、パスを回し続けた。だが天理大にターンオーバーを許し、そのまま自陣に駆け込まれた。7分にも及んだロスタイム。天理大のダメ押しトライで試合は幕を閉じた。優勝を目前に50―14で敗北した関学。天理大の強いタックルと固い守りに圧倒され、自分たちのプレーができずに涙をのんだ。

【成長の証】
 あれから4カ月。大勢の関学ファンが見守る中、天理大と一戦を交えた。新里組として新たな気持ち、新たなスタイルで挑んだ。序盤、天理大のコンタクトの強さに苦戦し、焦りからかミスも重なる。果敢にタックルを狙うもディフェンスの間を抜かれ、12―38と天理大が優位に立つ。
 試合終了間際、攻撃権を握っているのは関学だった。昨リーグ戦と同じシチュエーション―。パスを回し、積極的に陣地を奪っていく。そしてWTB・松延(商3)が相手ディフェンスを交わし、ゴールラインまで一気に加速。関学は執念のトライを挙げた。昨年は同じ状況で取り切れなかったトライ。だが今回は、最後にトライを取りきることができた。それは春からやってきたことが形になりつつある、成長の証だった。

【成長過程】
 「どんな相手にも最後まで自分たちのスタイルを貫くこと」。徐々に表れてきている新里組のラグビー。「できてきている部分も。最後、トライを取り切れたことは収穫。でも課題はまだ山ほどある。もう一度初心に返って練習していきたい」と主将・新里(社4)。「BKが変わることが、チームをより強くする第一歩。これからもチャレンジし続けて、しっかり成長していけたら」。そう萩井HCは語った。まだまだ新里組は成長過程にある。さらなる高みを目指し、チャレンジは続く。