Tedのつゆ草の旅

母校関西学院ラグビー部とアメリカンフットボール部の試合を中心に書いているブログです。

母校ラグビーチーム

2010-10-25 14:04:41 | ブログ

開幕負けなしで関西3連覇に向けまい進していた関学ラグビー部。しかし、突如として巨大な壁にぶち当たった。今日の相手である近大に12―24で敗れ去ったのだ。試合後「敗因は気持ちの面」とこぼした主将・緑川(商4)。気持ちを切り替え、次戦からの巻き返しに期待するしかない!

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【王者の油断と慢心】
 試合前から選手たちの気合は十分。今日も勝利し、3連覇へ弾みをつけたいところだった。しかし、いつもと変わらない試合前の光景も、選手たちの内心には相手チーム・近大への油断や自分たちへの慢心が巣くっていたのかもしれない。

 そして、その予感は的中する。前半3分、いきなり相手に独走トライを許す。さらに18分、追加点を許し0―12。このままで終わらない関学は、判定トライで7点を返し、7―12で前半を折り返した。まさかの 5点ビハインドで前半を終える。それでも、関西王者の関学なら必ず逆転できるだろうという確信があった。

 しかし、後半になってもいっこうに勝利への糸口が見えてこなかった。26分、ゴール前でモールから持ち出したナンバー8小原(人3)がトライを決めて同点に追いつくが、試合の主導権を握っていたのは近大だった。そして残り5分を切ったところで、何かが決壊したように、連続トライを決められ試合終了。歓喜に沸く近大サイドとは対照的に、関学陣営は水を打ったように静まり返っていた。

【よみがえれ挑戦者】
 試合後のフィールドは現実感のない光景だった。しかし、これはまぎれもない事実。今日の敗北をプラスに捉えるところがあるとすれば、それは「挑戦者」の気持ちを再燃させることができたこと。「日本一」を目標に掲げる関学が、こんなところでつまずく訳にはいかない。気持ちを切り替えて次戦に臨むしかない。もう、絶対に負けられない。


母校ラグビー

2010-10-22 20:49:25 | ブログ

「MOVE」をテーマに掲げている今年の関学。BKのスピードが勝利への鍵を握っている。チームを引っ張るべき存在であるはずBKが、京産大戦では不発。FWに肩を借りる結果となった。

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【FWの活躍】
 FW合戦が予想されていた京産大戦。去年に比べサイズダウンした今年は、BKのスピードが鍵を握っていた。「京産大の強力FWに耐え、関学はBKの展開力で対抗し、どこまでやれるのか試したい」。大崎監督はそう話していた。しかし、実際に攻撃の主体となったのはFWだった。前半のトライはすべてFW陣によるもの。BKのキックで陣地を広げ、FWにつなぐ。FWとBKが一体となった攻撃ではあるが、FWに引っ張られる形となってしまった。しかし、後半にはWTB長野(社4)がこぼれ球から中央へ独走トライ。「トライとディフェンスが自分の役割。どんな形であってもトライを取る」と力強く語った。

【BKに期待】
 京産大から白星を奪ったものの、BKは不発に終わった。FW陣の活躍により、BK陣にもさらなる期待がかかる。スピードがウリの今年の関学。BKが攻撃の起点となれるのか。テーマである「MOVE」を象徴するのは、BKだ。スピードのあるパス回しと展開力で勝利へと導く。BKが爆発する時を待つばかりだ。
◆硬式野球部の応援に行きました
 この日の試合後、ラグビー部の選手たちはある場所に向かった。それは、わかさスタジアム京都。野球場だ。そう、ラグビー部は試合後の疲れもなんのその、硬式野球部の関関戦の応援に行ったのだ。互いの主務の何気ない雑談から実現したこの企画。硬式野球部17年ぶりのリーグ優勝の懸かった大一番にスタジアムはおおいに盛り上がった。緑川も「体育会の横と横のつながりは大事にしたい」と語る。試合は9回二死満塁から四番・萩原(商2)の打順にまわり逆転のチャンスをつかむも、惜しくも敗れ4年生たちは引退となった。同志の無念を目の当たりにした関学ラグビー部。彼らはそういった人のためにも負けるわけにはいかないのだ。
◆INTERVIEW―大崎監督
 出来る子たちだとは思っていたが、ここまで春、夏を通して自分たちに自信をつけることができないままリーグに突入して、不安はあったと思う。今日の相手は京産大、強いFWで来ることは分かっていた。だからこそ逃げるのではなく、「やられるやろうけど自分たちの実力を知る絶好の相手だと思ってやってこい」と萩井ヘッドコーチも試合前に言っていました。FWで我慢して、BKでトライを取っていく作戦だったのが、実際はFWだけでだいぶ通用したのは嬉しい誤算。選手たちの自信にもつながったと思う。 去年の『遺産』を自分たちの実力だと過信して始まった春から、だいぶまとまってきたと思う。初戦も今日も、BKが簡単に相手を抜かせてしまう場面があったのが、まだチームが若い証拠。今後はこういったプレーが命取りになるから、気を引き締めて近大戦に臨んでいきたい。


母校ラグビー

2010-10-19 19:54:20 | ブログ

BKの展開からFW陣が爆発!京産大の強力FWを封じ、開幕2連勝を飾った。夏の努力が実を結び始めたFW。BK陣との連携でさらなる攻撃へ。緑川組は進化を続ける。

Vs
【大差で勝利】
 初戦の立命大戦に勝ち、勢いに乗ったまま迎える京産大戦。優勝するには一戦一戦が重要となるリーグ戦。関学は勝利目指して臨んだ。

 晴れ渡る空の下、関学のキックオフで試合が始まった。序盤、京産大のFWを中心とした攻撃に苦しめられる関学。ゴール前での危ない場面が続く。しかし関学も粘り強い守りを見せ、相手の思うようにはさせない。そして前半28分、ゴール前中央ラックからHO緑川(商4)が抜け出し先制トライ。その後もFWを中心とした攻撃で果敢にトライを狙っていく関学。PR幸田(経2)、NO8小原(人3)もトライを決め、前半を26―17で折り返す。

 リードして迎えた後半。開始4分、敵陣22メートルラインからSH芦田(人3)、SO新里(社3)、CTB村本(文3)へパスをつなぐ。そしてそのまま村本が右中間にトライ。31―17とし、京産大を大きく引き離す。自陣でのプレーを強いられる場面もあったが、堅いディフェンスで京産大の攻撃をしのいでいく。後半21分には、ゴール前のラックからFL安田(人2)が抜け出しトライを決める。さらに相手のパスミスからWTB長野(社4)がボールを奪い、相手を全く寄せ付けずに独走トライ。試合を決定づけた。後半は相手に一つもトライを許さなかった関学。47―17で勝利し、初戦に続き白星を飾った。

【一戦必勝!】
 次戦の相手は近大。今年昇格してきたチームではあるが、油断はできない。「現状に満足してはいけない」と試合後、緑川は部員達に呼びかけた。3連覇に向けた戦いは、まだ始まったばかりだ。


10月10日 花園ラグビー場

2010-10-13 22:24:06 | ブログ

『闘いはここから始まる。』

 若いFW陣。今年のチームをひも解くなかで、それは外せないキーワードだ。10月10日の開幕戦でスタメンに選ばれたFW陣の面々を見れば、それは明確だった。今シーズン、朱紺の闘士に抜擢された若きLOが振り返るオープニングゲーム。

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【緊張】
 開幕の4日前、藤原慎介(商2)は困惑と期待が混じる複雑な表情を浮かべていた。

 「まだ実感沸いてなくて。花園が初めてで、観客が多い大きい会場でやるのも初めて。のまれへんように…。

 そんな緊張するタイプやないんで、まだ。前日に緊張がすごくなるかも」

 いよいよ始まる関西大学リーグ。これから彼が幾度も立つであろう主戦場『聖地・花園』のピッチを、彼はまだ踏み入れたことがなかったのだ。             加えて、藤原にとって2年生でむかえるリーグ開幕戦が、初の公式戦。着るのはもちろん朱紺のジャージ。                                   本人の気持ちに覆いかぶさるようにプレッシャーの波は押し寄せてきていた。

 それは藤原だけの話ではない。初の公式戦、初の花園のピッチ、それらを初めて経験する選手は今年のレギュラーには数えるほどいる。とにかく『若い』のだ。

 そんなチーム状況を見た大崎監督は試合前日のミーティングでこう話した。

 「『固くなるな』と言っても固くなる。FWは新しいメンバーで、緊張すると思う。緊張をほぐすには、しゃべるとか、ビーバー(山本有輝=文4=)のように叫ぶとか」

 そして上級生、とりわけ公式戦経験者の役割は必然として大きくなる。WTB長野直樹(社4)は言う。

 「リーグの雰囲気自体が無知な選手が多い。知っている人間がどれだけ導けるか」

 むかえた緑川組の初陣。若き闘士はいかなる胸中でピッチに立ったのか。

【初陣】

 10月10日、近鉄花園ラグビー場。関西大学Aリーグが幕を開けた。近づく試合開始にむけ、選ばれし朱紺の闘士たちが戦闘態勢を整える。その顔ぶれは『花園経験組』と『花園初体験組』に分かれる。試合前、主将・緑川昌樹(商4)は「がむしゃらに楽しんでやれ!」とフレッシャーズに言ったという。そして藤原は周囲からこう言われて心が安らいだ。「グラウンドに立ってしまえば一緒やろ」。

 藤原の邂逅。「控え室が一番緊張した。入ったときに観客も多くてビックリして。 試合前、緊張しました。でもグラウンド立ったら」。次第に落ち着きが顔をのぞかせてきた。だからこそ「はやくボール持って落ち着こうと。けっこう早めにボールもらえて、安心したんで。そのあとも何回かボール持って」

 藤原自身は平常心を取り戻していた。一方でチームは細かなミスから流れをつかめない。風下もあいまって、キックも上手くはまらない。そんな苦しい状況にも、スタンドからの歓声は飛ぶ。そのとき藤原は確かに耳にした。

 「走れッ!」

 誰が言ったかは分からない。けれどもそのゲキが聞こえたとき、藤原のスイッチは入った。走らなあかん―。

 ここ最近消極的なムードが続いた藤原だったが、先輩の「がんがんいけ」という喝に奮い立たされ、ゲーム中の声援に後押しされた。

 「積極的にいけた。いつもよりは体はれたかな。このゲームがバネになって、次につながるんじゃないかと」

 やがて勝利を収めた開幕戦を終え、プレッシャーをはねのける強さを手にした藤原がそこにはいた。

【抜擢】

 経験値をはじきだせば藤原はレギュラーのなかでも低い部類に入るだろう。  高校はラグビー有名校ではない。「(関学で)やっていけるんかな」という不安もあった。しかしガタイの良さを買われ、2年目で抜擢された。関学の『5番・LO』に。

 緑川は期待もこめて(?)、藤原を茶化す。

 「関学の『5番』や言うたら、〝人間〟じゃない人がするポジションやで」

 ここ2年間で、そのポジションに座った面々を見れば言わずもがな。鵜川慎之介(経卒)、松川太郎(経卒)のビッグマンたち。そのラインナップに今シーズン、藤原慎介(神戸市立六甲アイランド高等学校卒・2年生181cm、105kg)の名が新たに加わる。


ラグビー開幕戦

2010-10-12 00:46:43 | ブログ
ついに始まった関西リーグ。3連覇を懸けて臨んだ関学は、去年からの大幅なサイズダウンや周囲からの期待などの逆境を打ち破り、見事立命大を21―15で下した。この勝利は単なる一勝ではない。今後の快進撃を予感させる値千金の大金星であった。


「untitled.bmp」をダウンロード






【出陣の時】

ついにこの時がやってきた。待ちに待ったリーグ戦、初戦の相手は関学と相性の悪い立命大。3連覇へ勢いを付けるためにも負けは許されない。奮起したのはナンバー8小原(人3)だった。



「走ってタックルしてトライしたい」。試合前、小原はそう意気込みを語った。試合開始早々、立命大に先制トライを奪われた関学。その後も自陣に攻め入られ、我慢の時間が続く。しかしリードを許したまま前半を終えられない。FWを中心に反撃を開始。モールで攻め込み関学に流れを引き戻す。そして前半31分、積極的にトライを狙っていきたいと話す小原が魅せた。ゴール前のスクラムから抜け出した小原が試合を振り出しに戻すトライ。コンバージョンキックも決まり、逆転に成功。7―5と勝ち越して前半を折り返す。



 2点リードで迎えた後半。両者一歩も譲らず、一進一退の攻防が続く。敵の厳しいアタックにも屈しないディフェンスを見せる関学。そんな時、相手のミスからチャンスを手にする。そしてスピード感のあるパス回しで相手を翻弄(ほんろう)。徐々に流れが関学に傾き始める。リーグ戦初出場の選手が多い今年の関学FW。「自分が引っ張らなければ」。その思いが小原を奮起させた。後半27分、ゴール前のモールから抜け出した小原。相手をかわし2本目のトライを決める。その後もリードを保ち続け、試合終了。21―15で難敵立命大を撃破。初戦で見事白星を飾った。この日小原が決めたトライは二本。二本とも、春から力を入れて練習してきたモールとスクラムからの得点だった。





【FW勝負】

 勝利を手にしたものの、ミスが目立ち、課題の残る試合となった。次に戦う相手は京産大。FW戦になる可能性が高い。FWが鍵をにぎる次戦では、鍛え抜かれたセットプレーで京産大に立ち向かう。関西3連覇を目指す、彼らの挑戦はまだ始まったばかりだ。



関西大学ラグビーAリーグ

2010-10-08 15:42:23 | ブログ
 いよいよ、待ちに待った関西大学ラグビーAリーグ戦が10日(日)にラグビーのメッカ花園ラグビー場で開幕する。
母校ラグビー部もいざ、出陣のポスターが構内に貼られた。
今シーズンの緑川組のポスターを公開。いよいよ迫ったリーグ戦にむけ、高まるムード。学校や試合会場で要チェック!
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▲『MOVE』イメージポスター
 今年のチームスローガン『MOVE』を全面に打ち出したイメージポスター。栄光の金色が、背景の紺色に映える。主将、主務、副将の3人が登場。その下には全部員の名前が刻まれており、「全員ラグビーで挑む」という意味が込められている。
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▲リーグ戦スケジュールポスター
 関西大学Aリーグの日程を記載したポスター。昨年同様にこちらは『いざ出陣』がタイトル。左上に書かれた『GLADIATOR IN REDBLUE=朱紺の闘士』を代表する5人の表情が印象的な仕上がりになっている。
 これらのポスターは学内や大学近辺に掲示中。試合招致のキャンペーンで配布もされる予定だ。