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Tedのつゆ草の旅

母校関西学院ラグビー部とアメリカンフットボール部の試合を中心に書いているブログです。

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2011-10-27 20:11:53 | ブログ
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◆後半ロスタイム「あと1点」

 2008年、49年ぶりに同大を破って以降、公式戦では同大に負けなしの関学。だが今年の6月の練習試合では7-60で大敗を喫していた。「勝とうとしすぎるあまり、やるべきことができなかった。思いっきり挑戦しないと」。80分間思いっきり戦い、自分たちのラグビーにチャレンジしようと試合に挑んだ。

 課題としていた試合の入りだったが、前半は緊張からか固さが残り、ミスを重ねてしまう。同大に得点を許してしまい、10-29とリードを許す展開に。だが関学の集中力は途切れなかった。徐々にディフェンスのペースをつかみ始める。そしてロスタイム、FL小原(人4)がトライをねじ込み、17―29で前半を折り返した。

 そして後半、関学の反撃が始まる。WTB松延(商3)のトライで、24―29と1トライ差にまで詰め寄る。だが同大も意地を見せPGを決め、点差を広げられてしまい、24―32。そして後半34分、FB小樋山(人4)のこん身のタックルで一気に流れを引き寄せる。気持ちを切らすことなく攻め続ける関学。「ロスタイムは4分です」とアナウンスが鳴り響く。果敢にパスを回し、敵陣へと詰め寄る。ゴールライン目前、粘り強く攻める関学は、CTB春山(文3)の突破からラックを形成。抜け出した小原が執念のトライをねじ込んだ。キック成功で、31―32と1点差に詰め寄る。だがもう残り時間が迫る。ワンプレーでも途切れればホイッスル、という中で、関学は粘り続けた。力強いアタックで、同大からペナルティを奪う。そして関学は逆転を狙い、PGを選択。キッカーは小樋山。敵陣10㍍中央、小樋山はボールを蹴り上げた。ボールは大きく弧を描くも、ポールの間を通ることはなく、無情にもノーサイドの笛が鳴り響いた。

 「悔しさはいっぱいだが、チームがここから伸びる確信が持てた。僕自身、最後外してしまったが、この次に来る大切な時に絶対に決めれるように、しっかり練習します」と小樋山。勝利には一歩手が届かなかったが、最後まで勝利への執念を見せ、粘り強くチャレンジし続けた。「今日の負けを意味あるものにするかは、自分たち次第。下を向いても前には進めないので、この悔しさをバネに成長していきます」。この悔しさを成長の糧に、彼らは挑戦を続ける。


◆安部キックでアピール
 前半、チームがなかなか勢いに乗ることができない中、気を吐いたのがSO安部(経3)だ。リーグ戦、自身初のスタメン出場となったこの試合。同大にリードを許す展開の中、パスの起点となりチームを鼓舞した。またディフェンスでも懸命なタックルでチームに貢献。さらに前半21分、敵陣15㍍付近のラックからSH中西(社3)、安部へパスをつなぎ、そのままトライ。今試合初めてのトライを奪った。「周りが動いてくれて、前が空いたから取れた」。安部はそう今季リーグ戦初得点を振り返る。後半21分にピッチから外れたものの、存在感を示した安部。SOとして先にリーグ戦出場を果たしている土本(社3)、平山(社2)からポジション奪取を狙う。

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2011-10-25 23:42:07 | ブログ

リーグ戦第4戦、対同大。17―29と同大にリードを許し前半を折り返した関学は、後半反撃に出る。ロスタイム、FL小原(人4)が執念のトライをねじ込み、1点差にまで詰め寄る。なんとしてでも逆転したい関学は、相手の反則からPGを選択。勝利を信じ蹴り上げたボールだったが、空しくも審判の旗は上がらず、ノーサイド。31-32で、白星には一歩及ばなかった。
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【立て直し】
 2勝1敗で迎えた同大戦。開始早々、同大に先制トライを奪われるもその直後、FB小樋山(人4)がPGを決め3-7に。そのままペースをつかみたい関学だったが、同大の展開力に圧倒され、追加点を許してしまう。焦りからかミスが重なり、なかなか思うようなプレーができない。流れをつかめぬまま前半を折り返すかと思われたが、ナンバー8徳永(商1)の突破からチャンスを得た関学。次々とパスを回し、小原がゴールラインを割り、17―29で前半を折り返した。

【あと1点】
 続く後半。なんとしてでも負けられない関学は、反撃に出る。LO臼杵(法2)が大きくゲインし、関学はボールをキープ。敵陣へと攻め込む。そしてWTB松延(商3)が相手ディフェンスを交わしトライを決め24―29。その後、同大にPGを決められ点差を広げられてしまう。だが関学は懸命なタックルで、果敢に攻撃を仕掛けた。そしてロスタイムは4分。関学は集中力を切らすことなく、着々と敵陣へ。ゴールライン目前、CTB春山(文3)の突破からラックを形成。小原がラックから抜け出し、執念のトライをねじ込んだ。そしてコンバージョンキックを成功させ、31―32。あと1点―。逆転を狙う関学は、再び敵陣へと攻め込む。そして同大の反則から、関学はPGを選択。会場は緊張感に包まれた。勝利を信じ、小樋山はボールを蹴り上げた。だがボールは虚しくもポールの間を通らずノーサイド。同大にあと1点というきん差で敗北した。

【その先に】
 後半ロスタイムまで勝負を仕掛けた関学。試合終了まで勝利への執念を見せた。「負けは悔しいけど、春からの成長を感じた。最後までチャレンジできていた」と主将・新里(社4)。残り3戦、力を出し切り全力で戦うのみだ。新里組の挑戦は続く。


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2011-10-20 22:19:59 | ブログ

2011101 ◆藤原が金が決めた!
 今年のスローガンは「Challenge」。FWとBKが一体となった攻撃を心がけている。1勝1敗で迎えたリーグ戦第3節、摂南大戦。後半では終盤25分間で6本ものトライを奪った。中でもFW陣もトライを挙げ、チームを鼓舞。勢いをもたらした。
 前半26分、7-0で一歩リードを奪う関学は、相手スクラムからターンオーバーに成功。LO藤原(商3)が抜け出し、中央へと駆け込みトライをねじ込んだ。「スクラムも新しくチャレンジしてて、そこでボールを奪えたのは成長。だいぶいい感じになってきたと思う」と藤原は振り返った。また、後半にはHO金(人1)が魅せた。SH中西(経3)からボールを受けた金が押し込みトライ。自身の強みである走力で押し切り、得点を挙げた。
今試合ではFW陣がトライを奪う場面も見られた。初戦・立命大戦の課題となったセットプレーだが、上回生のサポートもあり徐々に修正。「ラインアウトもまだまだ進化の途中。試合ごとにチャレンジできていている」と金。彼らは試合ごとに成長しているのだ。だが「まだまだFWの運動量が足りない。BKに頼っている部分があるから、もっとFWから仕掛けられるように」。FWが攻撃の起点となり、BKへとつなぐ。FWのプレッシャーが今後のターニングポイントとなってくるだろう。

◆中西、レギュラー奪取目指す!
 中西健太(経3)にとって、この日の試合は一年生次以来2度目の公式戦スタメンとなった。芦田一顕(人4)という絶対的エースSHの影に隠れがちだが、関学のSH陣には精鋭が揃っており、中西もその一人。前回は芦田のけがによりスタメン起用となったが、この日は堂々の大抜擢だった。「びっくりしたけど、うれしかったですね。長年の目標だったんで」。そしてこの試合、中西は80分フルにフィールドを駆けまわり、チームを見事勝利へと導いた。
 この日、開始早々に土本佳正(社3)が負傷退場しチームに動揺が走る。「僕が切り替えないとダメやったんですけど」。自身の動揺がプレーに出てしまい、前半チームが思うように攻めきれなかったことを反省。しかし、持ち前のディフェンス力で摂南大選手に果敢にタックルをお見舞い。また、後半の平山交代後はSOとしてフィールドに立ち続け、チームの連勝に貢献した。
 「ちょっとずつ(芦田に)追いついてきてるけど、まだまだです。パスのスピードや精度をもっと良くしないと」と中西。芦田の引退までに新旧交代を実現させることができるのか。チーム内外で繰り広げられる戦いにこれからも目が離せない。

◆Interview―萩井HC
 前半は相手に合わせてしまい、どうなるか不安だった。勝ってはいるけど、思うほど点が入らないまま終わってしまった。後半に入ってからは、良い形でボールを動かせるようになっていった。ディフェンスは初戦はあまり良くなかったが、ある程度はうまくなってきたと思う。次の同大戦は、今日のような試合では勝てない。関学のラグビーをやり切って、相手云々よりも、1戦1戦強くなっていけるようにしていきたい。


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2011-10-18 20:26:14 | ブログ

迎えたリーグ第3戦、摂南大戦。前半、関学はリードするものの、なかなか流れを作りきれず、21―0で後半戦へ。立て直しを図り挑んだ後半、関学は勢いに乗り立て続けにトライを挙げ、摂南大を圧倒。61―14で摂南大を下し、通算成績を2勝1敗とした。

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【不本意な前半戦】

 試合開始直後、SO土本(社3)が負傷退場するアクシデントが襲う。なんとか気持ちを切り替えたい関学。果敢に敵陣へと攻め込み、ラックからパスをつなぐ。WTB中井(経1)のトライで先制するも、流れを作ることができない。リードを奪うが、要所でのミスから波に乗り切れない。自分たちのペースに持ち込むことができぬまま、21―0で前半を折り返した。

【後半20分の追撃】

 「自分たちのプレーができていない」。選手たちはもどかしさを感じていた。「原点に戻って。チャレンジしていこう」。互いに声をかけ合い、気持ちを切り替えて後半戦に挑んだ。
 立ち上がりはまだ固さが残るものの、徐々に関学のペースへと持ちこむ。HO金(人1)のトライを皮切りに、FB小樋山(人4)、ナンバー8徳永(商1)、SH中西(経3)の4トライで摂南大を突き放した。終了間際、2本のダメ押しトライをねじ込み、ノーサイド。61―14で摂南大を下した。「今日のようなゲームの入りでは、競る試合は負けてしまう」と主将・新里(社4)。勝利はしたものの、立ち上がりに課題が残った。

【新たな気持ちで】

 摂南大から白星を挙げ、通算成績は現在2勝1敗。そして次節、関門のひとつである同大戦を迎える。同大には春の対戦では大敗を喫している。新里は「厳しい試合になると思うが、我慢の時間こそ逆に楽しむくらいの気持ちで。これまでにやってきたラグビーを出せるよう、思いっきりチャレンジします」と意気込んだ。残りの試合に向け、大一番となるだろう。新里組の真価が問われる。


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2011-10-11 21:38:06 | ブログ

FWに定評のある京産大とのリーグ2戦目。前回の反省から、関学はBKを使った攻撃でトライを狙った。粘り強い守りで相手のチャンスを幾度も拒む。そして一度も京産大にリードを許すことなく、45―19で勝利し、リーグ戦初白星を挙げた。

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【チャレンジ】
 立命戦後、チームはミーティングを行った。初戦は勝ちにこだわりすぎたあまり、去年までのFWでの勝負にとらわれてしまった。そんなチームに萩井HCはチャレンジの重要性を説く。「勝ち負けよりチャレンジ。やってきたことにチャレンジすることで、たとえ負けても得るものはあるはずだ」。チームは春からやってきた、今年はBKで攻めるという意識を再確認し京産大戦に臨んだ。

【今年の関学】
 前半、まずチャンスをつかんだのは関学だった。開始12分、相手の反則からペナルティキックを得た関学。ゴール直前のマイボールラインアウトから、モールで中央に向かって押していく。そしてラックを形成し、そこから抜け出したFL小原(人4)が先制トライを挙げた。その直後にはWTB松延(商3)が快走を見せ、一気に敵陣へと攻め上がる。テンポよくパスを回し、相手の反則を誘う。そしてゴール前ラックから、SO土本(社3)がLO藤原(商3)へボールを回して得点を追加。短い時間で点差を広げていく。前半21分にはナンバー8徳永(商1)もトライを決め、このまま京産大を突き放すかと思われた。しかし前半の最後の15分間は、京産大の時間となる。息の合ったプレーで関学ディフェンスを脅かす。結局、前半終了間際に2トライ返され、19―14で前半を終えた。
 迎えた後半、前半の終盤と打って変わり関学ペースで試合を進める。後半開始3分、敵陣15㍍ラックから短いパスをつなぎながら前進し、最後にWTB中井(経1)がインゴールまで駆け抜けた。その直後、CTB春山(文3)がハーフウェイ付近から蹴り込んだボールをFB小樋山(人4)がインゴールで押さえ、さらに追加点を奪う。その後京産大に1トライ許したものの、終了間際とロスタイムに小樋山がとどめのトライを叩き込んだ。そしてノーサイドの笛が鳴り響く。見事関学は45―19で京産大を下し、今リーグ初勝利をつかんだ。

【これからだ】
 今年のスタイルを貫いて勝ち取った白星。しかし「前半は不完全燃焼だった。まだまだ強くなれるところがある」と萩井は言う。勝利したものの、ディフェンス面には甘い部分もあり、課題が残った。残り5戦、新たな関学ラグビーでチャレンジし続ける。


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2011-10-07 00:30:29 | ブログ

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?小樋山3弾
 4年生が魅せた。前節敗戦を喫し、もう負けが許されない京産大戦。気迫のプレーを見せたのがFB小樋山(人4)だ。
 前半からFW陣の奮闘でリードしていた関学。小樋山の見せ場は後半6分に訪れる。CTB春山(文3)がハーフウェイ付近から蹴ったボールを勢いよく追った小樋山。インゴールまで転がったところを押さえ、得点を追加する。終了間際にも自陣深くのラックからパスを左に展開。最後はWTB中井(経1)からパスをもらい、小樋山が豪快にトライを奪った。さらにはロスタイム、ゴールライン付近でCTB新里(社4)からボールを受け、ダメ押しの追加点。後半だけで3トライを奪う大活躍を見せた。
 この日、3トライ5ゴールと大暴れだった小樋山。「BKで攻めようと強気にいったことが、結果につながった」と試合を振り返る。残り5戦、BK陣の働きが鍵を握りそうだ。最後尾からBKを統率する、小樋山から目が離せない。

?大型ルーキー徳永
 前半20分、12―0と京産大にリードを奪い、勢いに乗る関学。果敢に敵陣へと攻め入り、LO芳村(法3)が相手ボールを奪い、次々にパスを回す。そしてナンバー8徳永(商1)がトライをねじ込んだ。リーグ戦、自身初のトライとなった。
 1年生の徳永にとって、初めてのリーグ戦。「毎試合緊張はするけど、1年生に求められているものは、がむしゃらさ。緊張しても先輩たちがいるので、胸を借りて思いっきりプレーするようにしています」と徳永。縦への突破を武器に、存在感を発揮している。またナンバー8というポジション柄、トライゲッターとしても周囲からの期待は大きい。徳永は「セカンドプレーから、1人でも相手を倒しきれるように。1試合1試合、力を出し切ります」と意気込んだ。1年生の積極的な攻撃に注目だ。

?萩井HCインタビュー
 不安の中で迎えた今回の試合は、前回こだわりすぎてしまった「勝たなければならない」という意識を捨てて臨むことに決めていた。「winとchallengeはどちらか一つしか選べない。ならば後悔のないよう全力でchallengeしていこう」というのが今回の目標だった。前半は焦りを感じさせる場面もあったが、結果的にはいい形で終わることができた。だが、まだ強くなれるところもたくさんある。次からの試合でその部分にチャレンジしていきたい。