優勝争いにキャンパス沸騰 関学大ラグビー部
学生に応援を呼び掛けるラグビー部員ら=西宮市上ケ原一番町、関学大西宮上ケ原キャンパス |
ラグビーの関西大学Aリーグで、関学大が優勝争いを繰り広げている。ここまで五勝一敗で単独首位。三十日の天理大戦に勝てば、現行リーグとなった一九六四年以降では初の制覇となる。昨年も学生日本一になるなど、強豪で知られるアメリカンフットボール部の陰で目立たなかったラグビー部の快進撃に、キャンパス内は盛り上がっている。(記事・植田治男、写真・笠原次郎)
「三十日に優勝が決まります。ぜひ応援に来てください」-。西宮市の関学大西宮上ケ原キャンパスでは、朱色に紺のジャージーを着たラグビー部員らが試合日時などを印刷したビラを手に、声をからす。学生の関心も高く、足を止めて部員と話し込む姿も。同部の元木泰造主務(22)は「これまで足を止めてくれる学生なんていなかったのに…」と目を丸くする。
一九二八(昭和三)年の創部。全国制覇も成し遂げたが、七〇年代に入り低迷。Bリーグ(二部)、Cリーグ(三部)落ちも経験した。二〇〇三年にAリーグ復帰後も優勝争いには縁遠かったが、今季は違った。
二〇〇六年に大学の指定強化クラブに選ばれ、全国大会出場常連高校から選手が集まり始めたことなどが実を結び、今季は初戦で名門同大を四十九年ぶりに破ると、京産大、大体大と優勝候補を連破。組織的な守備を力に進撃は続き、十六日の近大戦に快勝し、単独首位に立った。
この“歴史的躍進”を受け、学生らが編集、発行するスポーツ新聞「関学スポーツ」は、ラグビー部の試合結果を掲載した号外を発行。ラグビー担当記者の坂口功将さん(20)は「関学といえばアメリカンフットボール。ラグビーはほとんど扱わなかったが、今では『一面にラグビーを』の声も出る」と興奮する。
ラグビー部にとっても優勝争いは学内外に存在感を示す好機だ。優勝が懸かる天理大戦は、関学大生に限り入場券を五百円で販売するなどPRに懸命。体育会各クラブをまとめる学生本部は有志を募り、バスで会場に乗り込む手はずを整えた。
学内の盛り上がりに、関学大フィフティーンは「これまでにない期待を感じる。絶対優勝する」と気合十分。センター室屋雅史主将(22)は「応援が力になる。ぜひスタンドに足を運んでほしい」と心待ちにしている。
関学大-天理大戦は三十日午後零時二十五分から、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で。