父が亡くなってから、凍結された銀行や郵便局やJAなどの口座を、名義変更、または夫の口座に移し替えるために、それぞれに書類を書かなければなりませんし、経験のあるかたならばわかると思いますが、書類を揃えなければならないし、電気、ガス、水道の、それぞれの名義変更やら引き落とし口座の手続きやら、引き落とせなかった分の振り込みやら、一つ一つ地道に進めていますが、まだまだ終わりません。
最初、まとまった休みを取った時に、夫と一緒にいくつかの銀行と、郵便局、JA、市役所、保険屋さんをまわって、書かなければならない書類を集めてまわりましたが、母親の印鑑登録をしたり、もう何度かまわらなければならず、平日の休みしか窓口に出向けないので、なかなか進みません。
タイムリミットまでにお盆をはさんでしまうので、窓口はお休みになってしまうだろうし、仕事も忙しいなかで、締め切りに間に合うかどうか、時間との競争になっているのです。
そんな忙しい中、耳の遠くなった母親が、うちもソーラーパネルを設置しろとうるさく騒いで仕方ありません。
夫も私もソーラーパネルには反対で、業者に設置してもらう予定はまったくありません。
それでも、ご近所では設置しているものですから、乗り遅れたくないのか、母は、近所の世話好きおばさんのところへ朝早く出かけて行って、良い業者を知っていたら紹介してほしいと言ってしまったらしいんです。
聞いてすぐ、世話好きおばさんは私のところに来て、〇〇〇さん(母親)は、うちでみんなソーラーパネルを設置しようって言ってるから、どっか良い業者いたら教えてくれって言いに来たけど、そうなの?って言うんです。
私は予想していたので、それはないですってきっぱり言いました。
旦那も私もやるつもりはないですって。
「やっぱりなあ、〇〇〇さん、嘘つくからなあ(笑)どうなのかなあって、まず、キミーちゃんに確認してからはなし進めようと思って、急いで来てみたんだ」
「ありがとうございます。それ、正解です(笑)」
それを話しているところで、母親も玄関に入って来ました。
だから、この人が一人で騒いでいて、困ってるんですって言いました。
おばさんは、「もしやるんだったら、へんな業者に頼まないほうがいいぞ。お金だけ取られちゃったりっていうのがあったっぺ?」
「ありましたねえ」
「ほら、〇〇〇(隣町)の崖に設置したところ、がけ崩れになっちゃって、でも中国の業者だったもんだから直してももらえないでほったらかしになっちゃってるだろ?」
「え!?知らなかったです。そんな近くで?」
「そおだよ!気を付けたほうがいい!・・・あのなあ、うちの甥っ子が、ソーラーパネルを設置する会社で働いてるんだ。そこは間違いないぞ。
もしやるんだったら話つけてやるから、言ってな!」
「ありがとうございます。旦那が話してきたときはお願いしますが・・・でも、やらないと思います(笑)」
「だけどよ、キミーちゃんよ、〇〇〇さん(母親)が言ってた(高台の)畑だって、〇〇ちゃん(夫)が草刈りやるったって大変だろうよ?少しは考えたっていいと思うど?」
「でも、ソーラーパネルって、今、寿命が30年って言われてるじゃないですか?パネルの寿命が尽きたときに、ちゃんと回収してもらえる確約が無いと不安なんです。不法投棄が増えてるようですし、パネルの材料って、中国の、環境汚染につながる物質が使われてるっていうし・・・」
「そういうこともあるかも知んねけどよ、キミーちゃん、30年後なんてどうなってるかなんて、誰も分かんねえど?」
「まあ、私も死んでるかもわかりませんけどね(笑)」
でも、それじゃダメなんです、って、出かかりました。
世話好きおばちゃんに説教みたいなことは出来ません(笑)
おばちゃんは苦笑いして、考えといてな、って言っていそいそと帰って行きました。
その日の夜に夫に話したら、「草刈りなんて、やればいいだけだっぺよ」って、当然のように言っていました。
そして、ソーラーパネルは絶対に設置しないって断言していました。
先がどうなるか分からないことをやって、子どもたちに負担をかけることはしたくないって。
設置してもらった業者が倒産したら、その後はどうするんだって。
「変な業者に騙されっから、ばあさんに暴走させるなよ」って言われました。
この忙しい時に、太陽光発電どころではないのです。
母親は、そこのところを解っておらず、いくら説明しても理解できないのです。
40万も出せば、パネルが設置できると思っていますし、そのくらい自分の貯金から出してやるって大口をたたいています。
そして、電気代が今の半分以下、もしかしたらタダになると思っているようです。
そんなわけがないでしょう、と言っても、「気が小さいんだからー!」と人を小ばかにした態度をとります。
もう、イラぁーーーとします。
細かいことは話しても聞こえませんし。
紙に書いて渡すのも面倒。
そんなわけで、毎日、大声で話すので喧嘩しているみたいです。
母親とのバトル(?)も、まだまだ終わりません(笑)