昨日の朝は前日食べずにとっておいたこんなものをデザートでいただきました。
バースディケーキと言うやつでこれで一つ歳をとったことを実感しましたね。
仕事場に行く時の気温は久しぶりでプラスとなっていたけどかなり寒かった。
仕事場に着いて作業に取り掛かる前に気を付けることがあれば園長から指示があるのですが・・・この日は切り前についての注意事項があった。
この日から出荷する分は週末から花屋さんの店先に並ぶものでお客さんが年末年始用に買う花として需要が大きいのでいつもより固めに切るようにとの指示でした。
需要>供給となるため売れ行きが良くて多少つぼみが固いぐらいでも売れてしまうということであります。
とはいうものの固めと言っても程度がありますから・・・実際に咲いているつぼみを見ながら切るか切らずに残すかのスタンダードを決めてから花切りの作業に取り掛かった。
で、切ったのが普段なら切らずに見送るこんなものや
こんなものがたくさんあって
他にもずいぶん固めのものがありました。
固めに切るのはこの日だけでなく年内の出荷分は全てこのくらいで切るよう指示を受けてこの日の花切りが終わりましたが・・・固いつぼみのものまで切ったのでその分収穫量が多くなって所要時間もいくらか長く掛かった。
前に収穫から販売までの切り花の動きを紹介したことがあったような気がしますがこの機会にもう一度説明をしておきますね。
賢パパがお世話になっているバラ園には栽培をする温室が3棟あってその合計の面積が900坪です。
で、その温室では一年365日一日の休みもなく切り花の生産が行われている。
どのくらいの数なのかは知りませんが毎日数百本の収穫があると思います。
賢パパの役割分担は花を切る所までで・・・この後の作業は園長と別のパートさんが受け持っています。
その作業と言うのが収穫された花を種類ごとに分けて更にそれを長さで何段階かに区分けする。
ここまでを当バラ園で行っていて・・・区分けされたバラは園長が車に積んで15Kmほど離れた場所にある「集荷場」という所まで持って行きます。
そこには市内にある何軒かのバラ園で収穫された切り花が集められて同じ種類の同じ長さのバラがいくつかのグループに分けられて定められた数が箱詰めされる。
その箱詰めされたものをトラックに載せて東京にある市場まで運んで競りにかける。
競り落とされた花が花屋さんの店先に並ぶことになるわけですがここまでに要する時間は以下の通り。
花切り、区分け→集荷場で選花、箱詰め(1日目)
輸送(2日目)
競り→花屋さん(3日目)
競りの実態は推測ですが花屋さんの購入量はそれほど多くないので一旦「仲卸」と呼ばれている業者がある程度まとまった量を競り落としてからそれを小分けにして花屋さんが購入するやり方だと思います。
だから、実際には
競り→仲卸→花屋さん(3日目)
という形になりますかね。
花屋さんの店頭(4日目)
と、こんな感じで流れて行くので昨日の水曜日に切った花が店頭に並ぶのは土曜日以降になるというわけです。
同じようにこの流れを逆算すると市場で競りが行われるのは年内は29日までなのでそれに合わせた最終出荷日は27日ということになります。
その後も花はどんどん咲き続けますから暮れも正月も収穫を休むわけには行かない。
ただ、市場が休みなので出荷は出来ませんから色々な対応策を用意しているようです。
一つには園長が自分で販路を開拓して来てそのルートで消費者に直接販売という方法がある。
それだけではとても売り切ることが出来ないので生産量の調整も行う。
えぇ、温度が低いと開花が遅くなるという性質を利用して温室の暖房を弱くして開花を抑える。
それでも収穫が出来てしまった花については市場の営業が始まるまで冷蔵庫で保管しますよ。
今日は花屋さんの店頭に並ぶきれいな花の流通のことについて裏話を紹介しました。
いつの間にか今日はもうクリスマスイブになっていました。
我が家はチキンは食べないので黒毛食べさせてもらえるかと期待しています。