彦良和、おそるべし。
連載雑誌である「ガンダムエース」は、
最近たちよみ出来る場所がなくなってきたので
11巻からコミックで買ってます。
で、14を買った後に13を買ってなかった事に
気付いて購入。おもしれー。
ガンダムの最初に「人類は 己の行為に 恐怖した」
ってナレーションあるじゃないですか。
あれと同時にコロニーが落ちてくる。
あそこら辺の話が書いてあるですが、
「うわぁー戦争だなー」っていう、その悲惨さが
うまく描かれてるわけですよ。
もちろんこれは、安彦さんだけの手柄ではありません。
ガンダム放映時には、きちんとした設定資料
みたいなのはなくて放映後に、人気が出てから
作ったとか聞いた気がします。
そして……そうやってビジネス的に
成功したガンダムは映像化されていない部分を
埋めるように、プラモデルやゲーム、小説……様々な
商品展開によって空白を埋めていったわけです。
そこには少なからず矛盾もありますし、
まだ描かれていない部分を映像化や
コミック化することでプラモデルへの展開……
などといった商品の生産が、
これからも行われていくことでしょう。
ですが、ガンダムは好きなワリに前後関係とか
戦況がどうの、とか詳しく知らなかった身としては
「ああ、だからアニメのあそこでああなったのか」とか
合点がいくわけですよ。
上記の通り、後から付けた理由ですが
面白ければそれはそれでいいじゃないですか。
ちなみに。
一番すごい矛盾は、ガンダムは3つのパーツに
分かれていて合体するんですが、アニメのとある1話で
コアファイターが逆になっているのに
合体したらしいんですね。
ちょっwwおまっww構造上、不可能とかいう
レベルじゃねえぞ! っていうww
(上下逆さだったっけ??ww)
ですからアニメでは、まんま落下してきてたハズの
コロニーも、ORIGINでは
3つに分裂して落ちてきています。
2次被害を加え、世界総人口の半分を失った、と。
そしてコロニー内部の住民を殺す為に使った
化学兵器(毒ガス)についても
オリジナルキャラクターを登場させて盛り上げてます。
コミックには描かれてませんが、0083で出てきた
シーマ・ガラハウが実行犯だったはず。
「故あらば裏切るんだよ!」って言ってた人ね。
「ガイド・ビーコンなんか出すんじゃない、
死にたいのかい!」
「お前はどっちの味方だァァアッッ!?」
辺りが、有名な台詞でしょうか。
PS2版「めぐりあい・宇宙」でのシーマ編では
ザクに乗って毒ガスを散布するミッションが
プレイできます。
「あ……あたしは! あたしは知らなかったんだ
よおおお!!」っていう悲痛な叫びが……。
でも、ちょっと分からないのは
14巻でデギン・ザビに逃がしてもらった
レビル将軍がなぜ徹底抗戦を唱えたのか。
教えてエロい人!
あ、ちなみにコミック12巻でシャアとララァが
ハジメテ出会うシーンが描かれています。
ララァは超能力みたいな力を使える娘で、カジノで
荒稼ぎする為の材料として扱われてました。
そこを助けたのが、当時放逐されて
モビルワーカー乗りだったシャアだったという……。
(後に呼び戻されて黒い三連星・ランバラルと共に
初期型ザクに乗って手柄を立てます)
でも、安彦さんのいちばんスゲーところは
休まず描き続けてること。
ガンダムでなくても、ずっと。
ヴィナス戦記の1・2巻は名作。
3・4巻はまさにタクティクス・オウガの
ロウ・ルートですな(FFTともいう)。
御歳61歳なのに、凄いです。