サックス奏者 中村健佐のブログです

サックス奏者 中村健佐のブログです。日々の活動やその他、徒然なるままに書いていこうと思います。

父の50周年

2008年10月12日 00時25分42秒 | Weblog

今日は早い時間にD園調Fで吹き、夕方から千駄ヶ谷へ移動。
津田ホールです。

私の父は(亡き母も)クラシックの歌手なのですが、今日は
「デビュー50周年&教師歴50周年」を記念しての「萌の会」という、
父の門下の教え子さんたちが次々に歌われるというコンサートでした。
教え子さんたち・・・と言っても、父は今年76、50周年ですから、駆け出しの
若い子というわけではなく、今の二期会(日本の声楽家集団)で活躍する
油の乗った?世代の方々でした。
総勢14名、皆さんの素晴しい歌声が津田ホールに響き渡っていました。

2部の冒頭に父が挨拶に出て、少しだけ歌いました。
実はずっと触れていませんでしたが、父は今年の頭から喉の病気で、声帯が
動かないという状態でした。本当は春に50周年のソロコンサートを開くと
意欲満々だった矢先でした。原因が不明で、1月~3月は検査入院や・・・
そしてバランスを崩すとその他にも色々影響が出てきます。随分と私も病院に行き、
春のソロコンサートが出来れば・・・の気持ちでいっぱいでした。
結局原因はなかなかわからず、6月のコンサートは断念。

その後、ようやく方向性が見えてきて、先月までの治療。
父は週に何回も病院へ行き治療を受けてきました。
そして今日は本当の第一声でした。
観客席で私もドキドキハラハラ・・・
なんとか歌いあげての拍手喝采・・・感無量でした。

ずっと父も表にしたくなかった話題ですが、今日は自分で語っていました。
ようやく語れるようになったわけです。
間もなく喜寿を迎える父ですが、生涯現役の姿を目の当たりにしています。
諦めない姿もいっぱい見てきました。
素晴しいと思ったし、まさしく記念すべき50周年だと思いました。

・・・私より記念周年のほうが年寄りで良かった・・・?


二期会の歌い手の方々もとにかく全般素晴しく、良いコンサートでした。
帰りにロビーで千の風で皆さんご存知の秋川雅史さん(父の門下なんです)、
今日は聴きにいらしてました。
品川港南以来久しぶりにお会いして、父の喉の話やらやら雑談。
今日もビシッと決めてカッコよかったです。
コメント (8)
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