

嫁はんに勧められて娘と三人でゲド戦記を観た
噂以上にダメダメだった
嫁はんの勧めた第一の理由は「ハイタカの声がいい」だった
確かにそれは認める
しかしそれだけだった
彼女の言う「他にも役者がいっぱい」はストーリーの前にゲド戦記がダメな理由の一つだった
声だけ聞いていたらいいかもしれないけど画に全く合っていない
おそらく役者は自分自身の演技と一体になっての表現に慣れてしまっているのだろう
全てがうわべだけのものに見えてしまう
主役の二人に至っては役者ですらない
香川照之の喋るところでやたら喜んでいたけど
それって「半沢直樹」観ていなかったら何も思わなかったろう?
おいらはその前から香川君お気にだったけど
あと特にヒロインの「棒」加減に辟易した
声優の中にも「棒」と叩かれる娘達もいるけど役にはまればそれがかえって味になる場合もある
しかしこのヒロインがそんな役柄だとはとうてい思えない
そしてストーリー
全てにおいて唐突
行動の「理由」が希薄というか存在しないものが多すぎる
説明不足なのかもしれないけど
これで原作を読みたくなるとも思わないし
過去を思い出したりするシーンもあるけど
それも「何となくそれらしい話があったっぽい」で終わってる
デザインや雰囲気をジブリ風味にしてるけどあまりにも中身がない
いや本当はあったんだろうけどいらない演出や省略であったはずの中身を消失させているのか
吾朗はオヤジのスーツを着て何を表現したかったんだろう?