
"Primer"
2004年アメリカ
監督)シェーン・カルース
出演)シェーン・カルース デヴィッド・サリバン
満足度)★★★☆ (満点は★5つです)
ライズXにて
エンジニアのアーロン(シェーン・カルース)とエイブ(デヴィッド・サリバン)は仕事の傍ら仲間達とオリジナルの機械製品開発に勤しみ起業を目指しているが、開発は思うように進まない。資金繰りもうまく行かず身の回りのモノを部品として流用して開発を進める彼等だが、偶然タイム・マシーンを作り上げてしまう。
2004年サンダンス映画祭審査員賞受賞作。
尋常じゃなく難解、という評判を聞いて最悪寝る覚悟をして行ったのですが、いや、結構面白かったです。
内容は確かに難解です。意味がわからない。タイム・マシーンで行ったり来たりしている主人公達が、どいつがいつのそいつで、あいつはいつのあいつなのか、全く理解できません。ラスト20分ほどで謎解きらしきことをしているようなのですが、それが謎解きとは思えない。むしろ謎は深まるばかり。もう完全に置いていかれている自分に呆然とします。
だけど、ここで理解を諦めた所から「この映画面白いかも」という気がしてきます。そもそもこの映画、新人の低予算映画らしく手振れしまくりの粒子の粗い映像で、素人のような主人公達にも華がない(映像の雰囲気はブレア・ウィッチ・プロジェクトに似ています)。そこがドキュメンタリー的な面白さに繋がっています。
さらに、監督(兼主人公)は実際にエンジニア出身ということで、セリフも理系用語がバシバシ出てきます。そういうディテールに現実味があるので、ベンチャー起業者の開発の現場を観ているような趣があります。
雰囲気はちょっと変わった「プロジェクトX]。
本筋である、タイム・マシーンで過去と現在を行き来することによって何が起こるか、とかそういう部分をきっちり理解したい、という方には決してお勧めできるシロモノではありませんが、こういう映画も全然ありだなと僕は思いました。
しかし、サンダンスの審査員の人達ってこの映画、キッチリ理解できたのかな?
疲れてるときには見られない作品でしたね(^^;。
でも、僕も結構好きだなぁとは思いました。
DVD出たら見直したいような気もしますが、
ソフト化されるかどうか微妙でしょうか…?
訳がわからないんだけど、何か魅力ありますよね、この映画は。何回観たら意味が100%理解できるんでしょう?NYタイムスの評では「最低5回」とか書いてあるらしいですが。。。
DVDどうでしょうね?是非出してほしいですね!
5回も映画館に通うのはちょっとキツイですよね。
ありがとうございました!
僕は最初の10分間くらいで、もう
「置いていかれた感」を感じてしまいました(笑)
もしレンタルDVDで出たらまた借りて見ようと
思います。映画館までまた観にいくのは・・・
あと一回が限度って感じですから(苦笑)
いや、もう最初っから理系用語ばっかりでてきて、そもそも一体彼等は何を作ろうとしていたのか、とか全然わからないんですよね。
「バッテリーをはずしても動き続けるんだ」「いや、そんなはずはない!」なんて喧々諤々な主人公達なのですが、こちらは何がそんなはずがないのか全くわからない、という。
とにかく変な映画ではありました。
コメント&トラクバック有難うございます!
わかんないけど面白いって感覚、すごくわかります。
わかってないのになんでこんな面白く思えるんだろうと、最初は不思議だったんですけど、見た人は結構そう感じるみたいですね。面白いですね。
主人公にも華がない、って書かれてましたけど、それがまた実際にいる理系人間ってな感じでリアルですよね?私は監督兼主演のアーロンは見ようによってはなかなかハンサムだと思いながら見てたんですけど(苦笑)わーどうでもいいこと書いてしまいました。
では。
そうなんですよ、その華の無さがドキュメンタリー風で良いんですよね。これが、例えばブラッド・ピットが主人公だったらちょっと成り立たない味ですよね。
こういう低予算ならではの味を楽しめむのも映画の醍醐味だと思います。