ほんまかいな、そーかいな、南アフリカ と ちょびっと シドニー そして日本だ!

南アフリカ(2004年)と、シドニー(2005年)での生活の近況報告です。そして日本でも(2007年から)

古代壁画

2004年10月10日 | 南アフリカ
社会科の教科書で、アルテミスの壁画と言うのの写真を見たことはあるが、古代壁画の実物と言うものを見たことがなかった。
ところが、南アフリカにはこの手の壁画があちこちにある。
とくに、僕の大好きなドラケンズバーグの山には、洞穴が沢山あり、壁画も沢山残っている。
前回、道を間違えて踏破できなかったコースに雪辱戦を挑むついでに近くにある壁画を見てきた。
日本だと、きちんと保存されて、柵かなんかが張り巡らせてあって ”ぜったい、入っちゃだめだからね” などと看板が立っていて、申し訳程度に写真パネルかなんかが置いてあって、
”この奥にあるけど、見せてやんねぇ~よ”
状態なのだろうけど、南アフリカでは、そんなケチな了見はない。
もう、そのまんま、放ったらかし。
”ブッシュマンズ・ペインティング” の看板たよりにすたすた山道を登っていくと、なんだかおねぇさんが降りてきて、
”あんた、ひとり?”って、聞くから、なんじゃらほいと思いながら、
”そうやけど?”って、答えたら、
”ここは、ガイデッド・ウォークだからガイドと一緒でないと行ったらあかんねんよ" というので、
”えっ? そら知らんかった。 そしたら、僕は行ったらあかんのん?” と言ったら、
”ガイドと一緒やったら行ってもええよ”
というので、なんじゃらほい?と思いながら
”もしかして、あんたガイド?” と聞いたら、
”そおよ ひとり10ランド(170円くらい) だよ” というので、
”あーよかった、ほな、よろしく”
というわけで、ガイドとマンツーマンでご案内と相成った。
たどり着いてみたら、結構、傷みが激しくて、こりゃ、ガイド無しではわからんわな…。
と思いながら説明を聞いていた。
それでも、写真撮ったり、ちょっと、触ってみたりできたので、こういうところは、いいかげんでおおらかな南アフリカのおかげ…。 日本とは大分違う。
ガイドのおねぇさん、
”エランドという鹿は、神聖な動物だからこんな風にかかれているとか、壁に空いている穴は、絵を書くときにひじが疲れるから穴に板をさしてひじをついてかいたとか、ここは、シャーマニズムのための神聖な場所やったんや。”とか、いろんな説明をテープレコーダーのように決まった調子で喋ろうとするんだが、途中で
”なんで、エランドは、神聖なん?” とか、 ”誰が最初にみつけたん?”、 ”なんで、ここが神聖なん?” と、わけのわからん質問をするので、調子が狂って、やりにくそうだった。
最後に、”はい、質問がある人は、聞いてください”というので、思わず笑ってしまった。
質問は、その都度しとるっちゅうに…。
それでも、険しい山道、僕一人のためにテクテク案内してくれたので、チップをはずんであげました。
それにしても、見学者が多かったら、この山道、繰り返し往復するだけでも大変だよなァと、変なところで、感心してしまったのだった。

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