骨取り物語

こちらのスーパーで鳥の足を売っていた。　鳥の足なんかどこにでもあるだろうから、日本でも売ってるんだろうけど、スーパーで簡単に手に入るところが面白い。　たぶん、日本だと買おうと思っても、ある程度特定のところを探し出して買いに行かないと、どこでも手に入ると言うわけでもなかろう。
この鳥の足が、よく見てみると結構不気味なのだ。　おまけに茹でるとなんだか、ぶよぶよだけどしわしわで色白の年寄りの指みたいで、なかなかグロテスクだ。　勇気を振り絞って、ひとつ恐る恐る食べてみたのだが、取り立てて言うほどうまいものでもない。　ま、豚足のちょっと淡白なようなもんかな？
で、せっかくだから骨をとってみた。　ま、道具もないし、ベンジンや過酸化水素水なんかもないからあまりきれいではないけど、それなりに標本ができた。
よく見てみると、指骨の数がそれぞれ違ってたり、いくつかの骨がくっついていたりしていて、なかなか面白い。　資料がないのでどの骨がなんと言うのか良くわからないが　（二十数年前、大学で試験のときに一生懸命覚えた記憶はあるのだが肝心の骨の名前はすっかり忘れてしまった。）　そのうち詳しく調べてみたいと思っている。
ちなみに、何本かあったほかの骨は湯がいた後、煮汁を置いておいたら煮こごりみたいなのができたんで、そのままとっておいて、後日、チキンスープにして湯がいたスパゲティーを入れてラーメンにして食っちゃった。
それはそれで、なかなかうまかったぞ！